第3回「木造の伝統と前衛サマーセミナー」の記録

 

◆スケジュール

日時:1997年7月18日〜21日3泊4日

講師山本理顕、宮崎良文、松本年史、山下幸利(順不同)

訪問地:高知市内〜佐川町〜伊野町〜土佐山村〜大川村〜高知市内

 

 

7月18日(土)

 

19日(日)

 

20日(月)

 

21日(火)

 

午前

12:00受付開始

12:40 開講式

 

9:30〜11:30

森林論

宮崎良文

9:00

バス移動

佐川、

星ヶ丘(松沢設計)

相愛本社(山本長水設計)

オーベルジュ(細木茂設計)見学

8:30

下刈り、間伐体験

 

大川村出発

建築見学

午後

13:00〜15:00

デザイン論

山本理顕

 

 

13:00〜15:00

構造論

松本年史

 

 

土佐派の家

見学

 

 

12:00 

そーめん流し

15:00〜16:30 

牧野記念館(内藤廣設計)

夕刻高知市内にて解散

 

18:00〜

地元建築家、土佐派と

懇親会

 

 

市内自由見学

中種商店街、はりやま橋など

 

 

17:00〜18:00

林業論 山下幸利

嶺北森林組合員等と意見交換会

大川村名物赤牛、やめごを食べる

 

 

宿泊

鷹城苑

 

鷹城苑

 

白滝の里大川村

 

白滝の里大川村

 

 

◆フォトレポート

鷹匠苑での講義

地元建築家との交流パーティー

中種商店街の木造アーケード

設計の西森さんから話を伺う参加者

         町営住宅の集会所

相愛本社のインテリア

谷間にたたずむオーベルジュ土佐山

吊り橋を使ってのアプローチ

  RCと木をうまく組み合わせた外観

水の上に浮かぶデッキ

大川村の人と夜は宴会!

下草刈りでは苗木を切ってしまった人もいた

     樹齢30年の木の間伐を体験

全容を現した牧野記念館

photo by S. Uemoto

 

◆参加者の声

・下刈り、間伐は、地味な作業ではあったけれど、認識が改まりとても面白かった。(設計事務所勤務30歳男)

・下刈り、間伐という言葉の知識はあっても、実際やらなければ分からないことが多くあった。林業家の苦労が身にしみた。貴重な体験だった。(設計事務所勤務22歳女)

・有名な建築家と同じテーブルで話ができた!(笑)。(設計事務所勤務30歳男)

・チェンソーのエンジンが、自分でかけられて嬉しかった。(設計事務所勤務30歳男)

・木造について思いのある人たち、何かをやろうとしている人たちと出会えたのは大きかった。(設計事務所勤務22歳女)

・木造をやろうと思ったことを間違いではなかったと認識できた。(設計事務所勤務22歳女)

・土佐派の家は、地域限定の建築ブランドというイメージもありましたが、そんなイメージをも払拭してしまうくらいのムーブメントであると思った。(設計事務所勤務30歳男)

・実際に目で見て「土佐派」という名のイメージ通りの骨太で、そこにいる人々に安心感を与える。清々しい建築ばかりだった。設計者の木に対する心意気みたいなものが感じられて、建物がその場に根付き、息づいている。生命力があった。(設計事務所勤務22歳女)

・木造建築を見たということに加え、さらに森林作業や林業に従事する人たちとの会話が、すでに非日常体験だった。(設計事務所勤務30歳男)

 

今後、木造建築研究機構に期待することは?

・事前に参加者が、作りたいものを絵にしてもってくるなど、クリエイティブ要素も入れて欲しい。(設計事務所勤務30歳男)

・土佐派の家の建築現場など見たい。(設計事務所勤務22歳女)

・参加費は初め高いと感じたが、それだけの値打ちはあった。(設計事務所勤務22歳女)

 

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