6BQ5をULプッシュプルで使用するときの検討です
6BQ5ULのEp−Ip動作曲線にロ−ドラインを引きプレ−ト負荷を決めます。
Epmax=300V(最大定格)においてEc ▲13V、アイドリング30mA前後を与えるとプレート損失がPd=9Wとなり定格Pd=12Wにおさまります。最大出力時に10%ほど電源値が落ちるので、若干高めにします。
AB2のときは、G1UL=+15Vまで計算してみると
Pomax(UL)={(300V−40)×(130mA−0mA)}÷2×0.95=16W
となり、OPT損失換算 16×0.9=14.4Wとなります。 一方これにスクリーングリッドからの合成出力を追加して勘案すると16W/300V程度がAB2UL時の出力となります。スクリーンは5極菅接続の際は損失が100%ですがUL結線際は一部が出力にもなります。今回はプレート電圧を若干高めに設定し、ULAB2級で15W超を狙ってみたいとおもいます。10%プレート電圧を上げますと出力は1.2倍程度になります。UL結線ですのでスクリーンも同時に上がります。従ってアイドリングレベルは、かなり深いAB1もしくはBクラスで動作することになります。
NFBですが DF=3以上を必要とすると、所要NFB量は
UL時の無帰還DFを 0.5と推定すると DF=(0.5+1)*NFB−1=3より逆算して 所要NFB=約2.6(6dB強)となります。
* rp=2kUL×2本分=4k、 合成負荷8k/4=2k DF=2k÷4k=0.5
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