「著者のまえがき」から引用する :
本書は「わかる」ということを第 1 の目的とし,そのかわり紙数の多くなるのをいとわず,ていねいに講義したものである.
本文には問題がある。ヒントはあるが解答はない。巻末には付録がある。
三角形の諸量にはいろいろな恒等式があって目がくらくらする。本書 p.143 にあるのは次の式である。ここで `A, B, C` は任意の三角形 ABC の 3 つの角の大きさである。
`tan A + tan B + tan C = tan A tan B tan C`
p.147 の例題 2 は、モルワイデの法則の証明である。モルワイデといえば、地図の投影法にあったモルワイデ図法の、あの名前の人だろうか。 調べてみると、やはりそうだった。それにしても、三角法は難しい。本書にあるモルワイデの法則は次のとおりである。
`(b+c)/a = (cos(B-C)/2)/(cos(B+C)/2), \quad (b-c)/a = (sin(B-C)/2)/(sin(B+C)/2)`
解答は省略する。
p.155 の次の問題 2 を考えてみた。
2 辺が 8cm, 5cm でその夾角が 60° である三角形の第 3 辺を求めよ.
わたしはこの辺を求める公式が思い出せず(いや、公式を適用するということすら思い出せず)、三角形を書いて未知数を求めるのかと思ったほどだ。 考えてみれば、余弦定理を使えば一発ではないか。余弦定理はたしかこうだったはずだ。`a, b, c` が3辺の長さで、`C` が `c` に向かい合う角とする。
`c^2 = a^2 + b^2 - 2ab cos C`
`a = 8, b = 5, C = pi/3` とすれば、`cos C = 1/2` であるから、`c^2 = 64 + 25 - 2 * 8 * 5 * 1/2 = 49` であり、`c = 7` となる。
このページの数式は MathJax で記述している。
| 書名 | わかる三角法 |
| 著者 | 秋山武太郎 |
| 発行日 | 1991 年 7 月 20 日 再販発行 |
| 発行元 | 日新出版 |
| 定価 | 2500 円(本体) |
| サイズ | A5 版 |
| ISBN | 4-8173-0007-8 |
| その他 | 草加市立図書館にて借りて読む |
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