概要
「まえがき」から引用する:本書の目的は,代数を,その基本概念と主な分野について,一般的に概観することである.
作用
本書では次のようにして「作用」が定義されている。
群 `G` から集合 `X` の変換群への準同型を,`G` の `X` 上の作用という.
これは「作用」が定義されていない他の著書でも通じるものだろうか。
左剰余類と右剰余類
p.146 から引用する。
群 `G` の集合 `X` の上の作用はもちろん,任意の部分群 `H sub G` の作用を定める. 特に,左正則作用は,任意の部分群 `H sub G` の群 `G` 全体の上の作用を定める. このようにして得られる変換群の軌道は,`H` におる `G` の左剰余類と呼ばれる. こうして左剰余類は,`g in G` をある固定した元とし,`h` は `H` のあらゆる元を動くとしたときの,`hg` の形のすべての元からなる.これを `Hg` と書く. 軌道に関して上で述べたことから,任意の元 `g_1 in Hg` は同じ剰余類を定め,群全体は剰余類の離散和に分解される. 同じように,部分群 `H sub G` の右正則作用は,`gH` という形の右剰余類を定める.
この定義は、少数派の定義といえる。左剰余類と右剰余類を参照のこと。
ピカール-ヴェシオ理論
pp.249-250 にかけて、B. 線形微分方程式のガロア理論(ピカール・ヴェシオ理論)が解説されている。この名前は群論への 30 講で見たような気がする。
この理論によれば、方程式 `y'' + xy = 0` は求積法で解くことはできない.
数式記述ほか
ASCIIMath記法を使っている。
訳者の蟹江先生の「蟹」は、正しくは上部が「角羊」のようになっている。
書誌情報
| 書名 | 代数学とは何か |
| 著者 | イゴール R.シャファレヴィッチ |
| 訳者 | 蟹江 幸博 |
| 発行日 | 2002 年 8 月 17 日 初版 3 刷 |
| 発行元 | シュプリンガー・フェアラーク東京 |
| 定価 | 3600 円(本体) |
| サイズ | A5 版 ページ |
| ISBN | 4-431-70827-8 |
| NDC | 411 |
| 備考 | 越谷市立図書館で借りて読む |