堀内 利郎・下村 勝孝:関数解析の基礎

作成日:2018-12-28
最終更新日:

概要

副題は、∞次元の微積分

感想

本書の目次は、 出版社の内田老鶴圃/書籍詳細/関数解析の基礎 ∞次元の微積分 (www.rokakuho.co.jp) にある通りだ。パート1の基礎理論とパート2の応用にわかれていて、 多くの分野が関数解析に関与していることがわかる。特に、ウェーブレットについて言及があるのは、 関数解析の書籍では、私が見る限り他には岡本・中村「関数解析」ぐらいと思われる。

気前のよい不等式

p.55 にある「不等式の missing term について」というコーヒーブレークでは、 ファトウの補題における不等式について、次のように述べている:

このときファトウの不等式はずいぶん気前のよいものになってしまうわけです.

不等式で「気前のよい」という表現はおもしろい。だが、この表現は既視感がある。 小針晛宏の「確率・統計入門」 のチェビシェフの不等式についての記述がそうだ。

数式の記述

数式表現は ASCIIMathML を、数式表現はMathJax を用いている。

関数解析の本

書 名関数解析の基礎
著 者堀内 利郎・下村 勝孝
発行日2014 年 9 月 10 日(改訂第 1 刷)
発行元内田老鶴圃
定 価1800 円
サイズ4-7819-0742-3
ISBN
NDC

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MARUYAMA Satosi