「まえがき」から引用する :
この巻は,固体で代表される原子の凝集体について,現実の物質に即して,基本的な概念と研究の現状を紹介する意図で執筆された.
さきほど引用したとおり、本書では固体で代表される原子の凝集体
について紹介されている。ということは、固体でない原子の凝集体があるということなのだろうか。
そういえば昔、ガラスは固体ではなく、非常に粘性の高い液体だということを聞いた。きっと、ガラスのような物質も凝集体としていいのだろう。
7章は「表面・超微粒子」である。ここの 7-2 節「表面再構成」や 7-3 節「 Si 表面の (7 × 7) 構造」を見て、そういえば昔回折像を見たことを思い出した。p.210 には、
高柳が提唱した DAS 構造
とある。高柳とは、髙柳邦夫のことである。この DAS 構造の提唱が 1985 年であり、また少し前の章によれば C60 (いわゆるフラーレン)の発見も
1985 年のことであった。
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| 書名 | 固体 - 構造と物性 |
| 著者 | 金森順次郎・米沢富美子・川村清・寺倉清之 |
| 発行日 | 2001 年 3 月 15 日 第 1 刷 |
| 発行元 | 岩波書店 |
| 定価 | 4000 円(本体) |
| サイズ | A5 版 ページ |
| ISBN | 4-00-006755-9 |
| その他 | 現代物理学叢書、草加市立図書館にて借りて読む |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録 > 金森順次郎・米沢富美子・川村清・寺倉清之 : 固体 - 構造と物性