河原林研:量子力学

作成日:2024-05-24
最終更新日:

概要

「まえがき」から引用する。

この本は,大学理工系学部の後半,あるいは大学院修士課程で,量子力学を本格的に学ぼうとする人たちを対象に,量子力学の基礎的な事柄に重点をおいて解説したものである. (中略)読者に必要な予備知識としては,初等的な解析力学,Maxwell の電磁気学,および入門コースとしての初等量子物理などを一応念頭に置いている. (後略)

感想

私は頭が弱いので、この本は難しい。

私は学生時代、Maxwell の電磁気学を本書の著者の講義で受講した。しかし、講義はほとんどさぼっていたので、電磁気学を著者から学んだとはいいがたい。 過去の試験問題を見るとかなりの確率で「磁気モノポールがあるとすれば Maxwell の方程式はどのように書き換えられるか」という設問があった。 その答えが私にはわからなかったまま放置していたら、 実際私が受けたときも出てしまった。他の問題もよくわからなかったから、成績は「可」だった。だから、読者に必要な予備知識を私は欠いているのだと思う。

第1章は「基礎的なことがら」である。基礎的にもかかわらず、わからない。p.27 に次の一文がある。

量子力学では,時刻 `t` は系の状態を指定する実の パラメータで,物理量を表す演算子とは考えない.

この c 数パラメータがわからない。調べてみると、c 数とは古典力学における可換である力学量を表すもののようだ。 この c 数について、本書で p.27 より前に説明されたか調べたが、私の節穴では見つけられなかった。

現代物理学叢書

数式記述

MathJax で表現している。

書誌情報

書名 量子力学
著者 河原林研
発行日 2001 年 2 月 15 日 第 1 刷
発行元 岩波書店
定価 3600 円
サイズ A5 版
ISBN 4-00-006753-2
その他 草加市立図書館にて借りて読む

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MARUYAMA Satosi