「まえがき」から引用する。
この本は,大学理工系学部の後半,あるいは大学院修士課程で,量子力学を本格的に学ぼうとする人たちを対象に,量子力学の基礎的な事柄に重点をおいて解説したものである. (中略)読者に必要な予備知識としては,初等的な解析力学,Maxwell の電磁気学,および入門コースとしての初等量子物理などを一応念頭に置いている. (後略)
私は頭が弱いので、この本は難しい。
私は学生時代、Maxwell の電磁気学を本書の著者の講義で受講した。しかし、講義はほとんどさぼっていたので、電磁気学を著者から学んだとはいいがたい。
過去の試験問題を見るとかなりの確率で「磁気モノポールがあるとすれば Maxwell の方程式はどのように書き換えられるか」という設問があった。
その答えが私にはわからなかったまま放置していたら、
実際私が受けたときも出てしまった。他の問題もよくわからなかったから、成績は「可」だった。だから、読者に必要な予備知識
を私は欠いているのだと思う。
第1章は「基礎的なことがら」である。基礎的にもかかわらず、わからない。p.27 に次の一文がある。
量子力学では,時刻 `t` は系の状態を指定する実の パラメータで,物理量を表す演算子とは考えない.
この c 数パラメータ
がわからない。調べてみると、c 数とは古典力学における可換である力学量を表すもののようだ。
この c 数について、本書で p.27 より前に説明されたか調べたが、私の節穴では見つけられなかった。
MathJax で表現している。
書名 | 量子力学 |
著者 | 河原林研 |
発行日 | 2001 年 2 月 15 日 第 1 刷 |
発行元 | 岩波書店 |
定価 | 3600 円 |
サイズ | A5 版 |
ISBN | 4-00-006753-2 |
その他 | 草加市立図書館にて借りて読む |
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