寄本勝美: リサイクル社会への道

2026-09-20

概要

「あとがき」から引用する。

本書は、私が一〇年余り前に書いた岩波新書『ごみとリサイクル』の姉妹編である。(後略)

感想

江戸時代のリサイクル

「第7章 廃棄物ゼロ社会を求めて」の pp.180-181 から引用する。「江戸時代」の小項である。

江戸では、ごみ収集業者は集めたごみを燃料芥、肥料芥、金物芥などに分けて再利用ルートにのせていた。 その目的は、業者サイドとしては、収集ごみをそのまま幕府指定の埋め立て地に搬送して捨てるよりは、 有価物を湯屋(風呂屋)や、農家、鍛冶屋に売って金を儲けること(経済的効果)にあった。(後略)

この項を見て思い出したことがある。江戸の肥料芥はいろいろな町から回収され、農家に売られていたが、武家屋敷がある街の肥料芥の売値より、 商人たちの街の肥料芥の売値が高かった、という話だ。商人たちは武士たちよりいいものを食べていたので、 必然的に商人たちの街の肥料芥のほうが肥料の養分が多いということだったようだ。経済で価格が決まるというのはこういうことかと思った。

また、頭木弘樹(編) うんこ文学に収められた、「佐藤春夫:黄金奇譚」も思い出した。

書誌情報

書名リサイクル社会への道
著者寄本勝美
発行日2003 年 10 月 21 日 第1刷
発行元岩波書店
定価700 円(本体)
サイズ新書版 ページ
ISBN4-00-43085707
その他川口市立図書館にて借りて読む