三浦 一郎:世界史こぼれ話(1) |
作成日:2011-11-26 最終更新日: |
世界史に出てくる有名人の逸話。
この本を買った理由は二つある。一つ、私にはユーモアがないので、ユーモアの材料を外から取り入れるしかないからである。 「英語のユーモアと小ばなし」を買ったのと同じ理由である。 もう一つ、私は歴史の勉強が苦手だったから、その苦手意識を消すという目的もあった。
買って読んだらどうだったかというと、面白かったが、歴史に興味が湧いたかというとそんなことはなかった。 また、ユーモアあふれる話し方ができるようになったか、というとそれもなかった。 ただ単に、楽しんだだけである。
この本に載っていると思い込んでいたある小ばなしがなかったので、その小ばなしを紹介する。
ある時、ある会で、ジャック・ロンドンとパデレフスキーが同席した。 その時の小説家とピアニストの会話。
「ピアノは素晴らしい楽器ですね」
「私はまたあなたは文明の文物はお嫌いかと思っていましたが」
「じつは私は洪水に遭ったことがあるのですが、その時ピアノにつかまって、やっと生命を助かったことがあるのですよ」
アメリカの小説家、ジャック・ロンドンは『野性の呼び声』で知られる。 貧しいなかで苦学したことから、パデレフスキーは「文明の文物はお嫌い」と発言したのだろう。 ポーランドのピアニスト、イグナツィ・パデレフスキはアメリカでもピアニストとしての名声を得て、 同国に居を構えた。初代ポーランド大統領でもある。
書 名 | 世界史こぼれ話(1) |
著 者 | 三浦 一郎 |
発行日 | 年月日 |
発行元 | 角川書店 |
定 価 | 円(本体) |
サイズ | ?? |
特記事項 | 角川文庫 |
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