活動報告(21年度)

  総 会 第1回(6/16) 
  運営会議 第1回(4/14) 第2回(5/12) 第3回(6/9) 第4回(7/7) 第5回(8/4) 第6回(9/15)
          第7回(10/13) 第8回(11/10) 第9回(12/15) 第10回(1/12) 第11回(2/2)
          第12回(3/9) 

  専門部会 地域移行推進専門部会(1/19) 
  研修会 第1回(6/16)  誰もが元気に暮らせる街づくり講座(3/6)

 

 ■ 第1回 運営会議

 1.日 時 : 平成21年4月14日(火) 13:30〜15:30
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 森孝しぜんかん、区社会福祉協議会、区役所福祉課、保健所相談員、
         東・守山障害者地域生活支援センター、守山区障害者地域生活支援センター
 4.内 容 21年度事業計画について
       ○組織構成の見直しについて
        ・ 6月の総会までに原案を提示できるようにする。
         運営会議のメンバーについては、地域生活推進と就労支援の分野の人を新たに加えたい。
        ・ 会長の人選については、候補者名が複数挙がった中から1名に絞られたので、その方に
         就任を要請していく。
        ・ 専門部会については、障害別からテーマ別に分け、これまでに挙がった検討課題の中から
         以下のような部会(案)を形成し、担当責任者も決めていく。
         @地域移行推進(グループホームの運営等)
         Aリスクマネジメント(消防署との連携)
         B就労支援
         C授産製品販売の促進
         D広報
        ・ 部会には福祉分野だけでなく、一般の人たちにも入ってもらえるようにしていく。
       ○規約・規程の改正について
        ・ 規約、個人情報保護規程については、自由な活動展開ができるよう基本部分の作成に
         とどめる。
        ・ 協議会の親しみやすい名称については、次回の運営会議までに案を考案して来る。
         →担当:支援センター・馬渕
       ○今後の活動について(意見交換)
        ・ 民生委員の方との連携は今後重要なので、その方策を考えたい。
        ・ ボランティア育成の研修会については、社協で現在行っているものを発展できるとよい。
        ・ 養成講座を開催した後、ニーズがないとの声がある。
        ・ 個々のボランティアの特技を活かせるような活動、こんな形なら参加できるといった供給側の
         情報も知りたい。資源情報の共有とニーズとの接点作りが大切。
        ・ 施設の資源に終わらせてしまわず、できるだけ地域にも還元してほしい。
        ・ 単身者の話し相手という活動もある。
        ・ シルバー人材センターとのつながりも検討してはどうか?
       ○6月定期総会について
        ・ 従来通り、前半総会、後半研修会の構成とする。
        ・ 研修会の内容は、成年後見制度をテーマとし、知多のサポートセンターに依頼する。
       ○その他
        ・ 北区の支援センターから7月に合同研修開催の呼びかけがあり、協力していくこととした。
         「自立支援法の今後」というテーマで名古屋市に講演を依頼する予定。
        ・ 次回運営会議は5月12日(火)14:00から保健所相談室にて開催の予定。

 

 ■ 第2回 運営会議

 1.日 時 : 平成21年5月12日(火) 14:00〜15:30
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 森孝しぜんかん、青空の家、区社会福祉協議会、区役所福祉課、保健所相談員、
         東・守山障害者地域生活支援センター、守山区障害者地域生活支援センター
 4.内 容 ○
6月定期総会と研修会の内容について
        ・ 
日にちは6月16日(火)10:00〜12:00を予定。例年通り、前半総会、後半研修会という
         構成にする。
        ・ 場所は区役所の会議室が取れなかったので、保健所1階の会議室で行う。
        ・ 研修会については成年後見制度をテーマとし、内容を確認の上、案内に盛り込む。
        ・ 案内文は今週中に文案を作成し、問題なければ発送する。
        ・ 今回から発送先に区内の精神病院を加える。
       
○組織構成の見直しについて
       (1)会長の選出
        ・ 候補の方の了解が得られたので、総会で承認を得ることとする。副会長職の設置要請が
         あったので候補者の選定とともに、併せて承認を得ることにする。
       (2)運営会議メンバーの増員
        ・ 構成員の中から推薦された候補者3名の方を選出し、総会で承認を得ることとする。
        ・ 運営会議で醸成された「自立支援協議会とは何か」という共通認識がさらに拡がることを
         期待したい。
       (3)専門部会等、各会議構成の見直し
        ・ 前回5つの部会案が出されたが、あまり欲張っても息切れしてしまうので、優先順位を決め、
         できるところから取り組んでいくようにする。
        ・
あくまでも案の段階なので、総会で意見聴取を行い、新たな(運営)メンバーの意見を聴いた
         上で決めてもよいのではないか。
        ・
児童の問題の受け皿が乏しいような印象がある。学校をはじめとした教育関係者との連携も
         図っていく必要があるのではないか。
        ・
相談支援部会のような部会を作り、日々の仕事の中で悩んでいる困難ケース等を取り上げて
         検討することにより、支援者のスキルアップと地域課題の共有を図るのもよいのではないか。
        ・ 個別支援会議と専門部会の違いや役割についても分かるように整理できるとよい。
        ・ 組織構成がイメージできるように図で提示できるようにする。
       ○規約、個人情報保護規程について
        ・ 規約については修正案を次回までに作成する。全体像を作り、必要に応じて柔軟に対応
         できるものにしたい。
        ・
保護規程については最低限守るべきところを盛り込み、個人情報の加工基準はきちんと
         ルールを設定したい。規約と併せて案を提示できるようにする。
        ・
協議会の分かりやすい名称については、複数案の中から「つくろう!誰もが元気に暮らせる
         街」というタイトルで提案していくこととなった。
       ○その他
        ・ 次回運営会議は6月9日(火)14:00から保健所相談室にて開催の予定。
   

 

 ■ 第3回 運営会議

 1.日 時 : 平成21年6月9日(火) 14:00〜16:00
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 森孝しぜんかん、もりたかホーム、青空の家、区社会福祉協議会、区役所福祉課、保健所
         相談員、東・守山障害者地域生活支援センター、守山区障害者地域生活支援センター
 4.内 容 ○
6月定期総会と研修会の内容について
       (1)規約及び組織構成の見直し
        ・ 会則の改正については別紙案の通り。改正部分にアンダーラインを引き、どこを手直しした
         のか分かるようにする。
        ・ 個人情報取扱規程についても別紙案の通り。加工基準を中心に最低限守らなければならない
         制約のみにまとめた。今後、これに基づいて事例検討等を行っていくが、その上で問題等が
         発生すれば、あらためて見直す等の対応をしていきたい。
        ・ 他の協議会の情報を聞いたが、ある所では特に規程は定めず、誓約書をとっている所もあり、
         そのような方法もあるのではないか。
        ・ 会長職については、会則の改正承認後、運営会議のメンバーから推薦してもらい、副会長
         職は会長から指名してもらう。
        ・ 運営会議については新しいメンバー3人を加え、今年度は10名で開催する。
        ・ 協議会のイメージを分かりやすくするための標語は「つくろう!誰もが元気に暮らせる街」とし、
         皆に提示する。
        ・ 会議については、年2回の総会に、毎月1回の運営会議を定例化し、そこが地域課題等を
         吸い上げて、テーマ別に専門部会を組織し、詳しく検討していくという構成にする。
        ・ 専門部会は前年度からの検討課題を引き継ぎ、リスクマネジメントや地域移行推進などと
         いったテーマで編成する。
        ・ 研修会についても運営会議で企画し、随時開催していく。
       (2)研修会について
        ・ 知多の成年後見センター今井さんに依頼済み。講演は45分位の予定。
        ・ 当日の控え室は、保健所の相談室を利用してもらう。
        ・ プロジェクターを用意する。当日資料は区役所に送ってもらえば印刷可能。
       (3)当日の流れと役割分担について
        ・ 流れは以下の通り。会則改正 → 個人情報保護 → 一括承認 → 会長人選・承認 → 
         副会長指名 → 活動計画について → 連絡事項 → 研修会
        ・ 担当は運営会議のメンバーがそれぞれ分担する。司会(金森)、説明:会則(王子田)、
         個人情報(馬渕)、活動計画(武田)、研修会(横山)
        ○その他
        ・ 4区合同協議会(7/13)については、出欠確認票を加えて近日中に発送する。総会の中でも
         あらためて案内する。
        ・ 当日配布資料として、HeartLinkさんからの講演会の案内と、権利擁護の担い手講座の案内、
         そして第2期障害福祉計画の資料をそれぞれ配布する。
        ・ 次回運営会議は7月7日(火)14:00から保健所相談室にて開催の予定。

 

  第1回 総会

 1.日 時 : 平成21年6月16日(火) 10:00〜12:00
 2.場 所 : 守山保健所 会議室
 3.内容:1)総 会 10:00〜10:45
       @ あいさつ
       A 会則の改正
       B 個人情報取扱規程の制定
       C 会長の選出、副会長の指名
       D 21年度活動計画について
       E 連絡事項

       2)研修会 11:00〜12:00
       @ あいさつ
       A 研修会「事例から見た成年後見制度の活用」
         特定非営利活動法人 知多地域成年後見センター 事務局長 今井 友乃氏

 参加者:38名
 1)総 会
   議 事:@守山区役所区民福祉部福祉課長よりあいさつ
       A会則の改正点について説明。原案通り承認。
       B個人情報取扱規程(案)について説明。原案通り承認。
       C会長については、構成員より推薦があった常多昇氏(家族会・やまびこ会)に決定。
         また、副会長は会長の指名により、村松たづ子氏(森孝しぜんかん)が就任した。
         会長、副会長よりそれぞれあいさつがあった。
       D21年度活動計画について説明
        ・ 会議構成の見直し
         各構成員から課題等を吸い上げられるよう運営会議を定例化。昨年度、問題提起のあった
         リスクマネジメントや地域移行といったテーマ別に専門部会を立ち上げて掘り下げていく。
         事例検討や研修会についても今後積極的に開催していく。
        ・ 運営委員の紹介
         新メンバー3名を加えた10名で構成する。
        ・ スローガンの制定
         協議会を親しみやすく、分かりやすいものにするため、新たにスローガンを制定し、『つくろう!
         誰もが元気に暮らせる街』という文言にした。今後、いろいろな機会にこのスローガンを掲げて
         いく。
       E連絡事項
         ・ 4区合同障害者地域自立支援協議会講演会・意見交換会の開催案内
         ・ 医療・福祉・保健・教育のネットワーク名古屋の講演会開催案内
         ・ 権利擁護の担い手養成講座の開催案内 をそれぞれ紹介した。

 2)研修会 @守山保健所保健予防課長よりあいさつ
        A成年後見制度の実践的な取り組みを学ぶために研修
         会を開催。
        ○ 成年後見制度とは
         「判断能力が不十分なため、そのことによって不利益
         を被る恐れのある人を、不利益を被らないために、法
         律面や生活面で保護したり、支援する制度。後見人
         は法的な権限を持つ」
         ・ 後見人の仕事 ― 身上監護・財産管理
         ・ 本人の判断能力によって「補助」、「保佐」、「後見」
          の分類を裁判所が決定

        ○ 知多地域成年後見センターの成り立ち・業務と現状
         ・ NPO法人、社会福祉協議会、5市5町行政が会議や視察を重ね、知多地域成年後見
          センターの設立に至る。 →5市5町の委託を受けて運営
         ・ 業務
          法人後見 ・ 40件を受任予定(現在25件) 後見が一番多い
                  主に低所得者世帯を対象
                  被後見人は、認知症、知的障害、精神障害、高次脳機能障害の順に多い
          相 談   ・ 相談は無料 基本的には知多地域の相談に限る
                  要支援者は、高齢者、精神障害者、知的障害者の順に多く、
                  相談者は市町村、家族、事業者の順に多い
          普及啓発 ・ 後見人サポーター養成講座、出張講演等

        ○ 事例
          親亡き後、グループホームで暮らす青年への支援
          ・ 誰が後見になるのか → 個人より法人、直接サービスをしていない団体
                          (継続性・複数の目での監視体制と利益相反の考え方)
          ・ 具体的な支援内容
           (事業所との契約、障害区分認定調査、療育手帳の更新、役所等の手続き全般、
            本人に関する契約行為、小遣い管理のマネジメント など)
           月に一回、本人に会いに行くようにしている
           →本人がどう暮らしているか、どういう支援を受けているか確認する
        ○ 成年後見制度の現状と課題
          ・ 親が後見になることが多い
           →客観視できないという問題点がある
           しかし、まず親がなることで手続きに必要な書類が揃う
           今後のステップになる
          ・ 必要になるのは本当に困った時
           →地域のセーフティーネットを皆で敷く
           その為には地域から声を上げる(障害者だけでなく、高齢者も巻き込んで動き出す)

        ○ 質疑応答
         Q:法人後見と個人後見の違いは?
         A:仕事内容は変わらない
           法人後見のメリット ・ 継続性がある→後見は本人が亡くなるまで続く
                        ・ 複数の監視、監督があり不正を防ぐことができる
                        ・ 後見人の負担を軽減できる
         Q:弁護士等、有資格者が後見を受けてくれるのか
         A:利用料は裁判所が本人の資産によって決定するが、利用者負担が大きい

 

 ■ 第4回 運営会議

 1.日 時 : 平成21年7月7日(火) 14:00〜16:00
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 会長、副会長、構成員10名(計12名)、欠席者なし
 4.内 容 : ○今後の活動計画の具体的内容について
        (1)専門部会の編成について
           内容、開催日程、構成メンバー等について協議
         @リスクマネジメント
         ・ 障害者が地域生活を送る上での様々なリスクのケースについて集約し、それぞれの対策を
          立てる取り組みをしていく。
         ・ 具体的には防災対策や交通安全等があるが、消防署などは地域差がある上に、担当が
          替わる度に、また一から説明し、理解してもらわなければならない。そこを何とかしたい。
         ・ 障害者のことを広く知ってもらうために研修会を開催するのもいいのではないか。
         ・ 障害を持ちながら一人で生活している人もおり、そのような人たちの把握と非常時の支援
          体制についても整備する必要がある。
         A地域移行推進
         ・ 一粒荘に入所している重度障害者の地域移行を専門部会で取り上げてから半年経つ。
          進捗状況を教えてもらい、本協議会で協力できるところがあれば協力したい。
         ・ ヘルパーの確保、新居探し、家族の同意等、部分的には進んだ箇所はあるが、日中活動の
          受け入れについて最終的な結論が出ておらず、全体が滞ってしまっている状況。ヘルパーや
          住居等は依頼するタイミングの問題もあり、仕切り直す必要があるかも知れない。
         ・ 本人も期待しており、これ以上、先延ばしにすることはできないので、何とか前進するように
          方法を考えたい。
         ・ 必ずしも全てが上手くいくとは限らない。上手くいかない場合は、それが地域の課題でもある
          ので、それを明らかにすることも協議会の役割ではないか。
         ・ 次回の運営会議で支援センターからこれまでの取り組みを報告してもらった上で、専門部会の
          開催日程を決める。
         ・ 部会構成員の範囲は直接的な支援で関わる人たちが中心になると思うが、それ以外に事例と
          して皆に広く知らせる会議についても是非設けてほしい。
         B今後取り上げたいテーマ
         ・ 虐待、差別、精神障害者の問題等が挙げられ、検討していくこととなった。
        (2)事例(困難ケース等)検討について
         ・ 小学校高学年の発達障害児童のケースについて検討。
         ・ 様々な関係者や機関が関わってはいるが、連携がとられていないようであり、情報収集を
          兼ねて東・守山支援センターに関わってもらい、次回運営会議で報告してもらうこととなった。
        (3)研修会の企画・開催について
         ・ リスクマネジメント部会で問題提起された消防(救急)や警察との連携、相互理解を深める
          ため、「防災について考える」というテーマで企画する。
         ○その他
         ・ 次回運営会議は8月4日(火)14:00から保健所相談室にて開催の予定。

 

 ■ 第5回 運営会議

 1.日 時 : 平成21年8月4日(火) 14:00〜16:00
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 会長、副会長、構成員10名(計12名)、欠席者なし
 4.内 容 : ○専門部会の編成について
        (1)地域移行推進
           進捗状況の報告(支援センターより)と今後の会議開催について
         ・ 1月の専門部会での発表を受け、この半年間で取り組んだ内容を説明。
         ・ 当初のケア計画案について、それぞれの項目を検証し、進んだところと進んでいないところを
          明らかにした。
         ・ 一番の問題は日中活動の受け入れが難しくなったことで、現在その代替案を検討しており、
          8月末には一定の結論が出る見込み。
         ・ 次回の運営会議で結果を報せてもらい、専門部会での取り上げ方を検討する。
        (2)リスクマネジメント(消防署等との連携)
           具体的な組織構成、検討内容、日程、研修会の開催等
         ・ 現在、グループホームで抱えている課題の一つに消防や警察との連携がある。相互理解が
          進んでいないし、行政機関は担当者が替わると、また一から関係作りをしていかなければ
          ならないという問題がある。自立支援協議会という場を有効活用して、是非地域でそのような
          ネットワークを築いていきたい。
         ・ グループホーム以外にも地域で生活している人たちがいる。そのような人たちにとっても、
          このネットワーク作りが有益であるとよい。
         ・ 精神の人で情報交換が緊密に取れていれば、より適切な対応ができたケースもあった。連絡
          システムが構築できればと思う。
         ・ こちら(障害者支援)側の要望をまとめた上で、話し合いや研修の場を持ったほうがよいの
          ではないか。
         ・ 双方の「何をしてほしい」と「何ができる」を明らかにする必要があるので、まずは消防関係
          (救急も含む)に対する要望を取りまとめる作業を行い、それから調整作業を進めたい。
          方法としては今月20日頃までにメーリングリストで要望を募ることとする。
        (3)事例(困難ケース等)検討について
           前回検討ケース(発達障害)の報告と今後の関わり
         ・ 東・守山支援センターより家庭訪問の報告をしてもらい、今後の対応を検討。
         ・ 家族以外のところに影響が出ているが、家族に認識不足があり、現状認識と将来への
          危機感を持ってもらうよう働きかけを続ける。
         ・ 同時に児童関係の専門機関にも協力を要請し、関係者のチームアプローチで対応していく
          支援体制作りに取り組んでいく。
         ○その他
         ・ ヘルパー不足が地域生活支援の大きな問題となっており、ヘルパー事業所との連携の
          問題も含めて解決策を探った。
         ・ 直接支援の中で難ケースを抱え孤立しているヘルパーや事業所が気軽に相談できる受け
          皿としてこの自立支援協議会が機能するとよいといった意見や、連携するメリットを見出せる
          ような内容作りをしていく必要があるといった意見、介護保険分野での連携状況について
          知りたいといった意見が出され、引き続き協議していくこととなった。
         ・ 次回運営会議は9月15日(火)14:00から保健所相談室にて開催の予定。

 

 ■ 第6回 運営会議

 1.日 時 : 平成21年9月15日(火) 14:00〜16:00
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 会長、副会長、構成員7名(計9名)、欠席者3名
 4.内 容 : ○専門部会の開催について
        (1)地域移行推進
          その後の展開と取り組みの現状について、部会の開催について
         支援センターからその後の進展状況について報告。
         8月末の施設内会議で修正ケア計画が承認され、まずは地域移行に不可欠な住居と人
          (ヘルパー)の確保に関する取り組みを開始し、それぞれの関係者に協力を依頼した。
         住居物件に関しては、諸条件に合う候補地を3つほど紹介してもらったが、段差等の問題から
          別の地域にも拡大して探してもらっている。また、ヘルパーについては現在2つの事業所に
          協力を依頼している、との現状報告があった。
         専門部会の開催方法としては、できれば年内に一度、報告会を開催してほしいとの要望が
          あり、これまでの成果や問題点等を整理して紹介し、本人にも参加してもらう方向で進める
          こととなった。
        (2)リスクマネジメント
          消防署との連携の進め方(意見収集の結果と名古屋市の防災対策の現状を踏まえて)
         構成員に募った消防署への要望事項のまとめを確認。
         加えて福祉課から名古屋市の防災時における地域マニュアル「助け合いの仕組みづくり」の
          現状説明があり、それを踏まえた今後の連携のあり方について意見を交換した。
         第一歩の取り組みとして、9月18日に消防署との間で情報交換会を開催することになり、
          本協議会からは会長、副会長、福祉課主査の3名が出席することとなった。
         ○事例(困難ケース等)検討について
          累犯障害者予備軍?をどう地域で支えるか(支援センターから問題提起)
         最近寄せられた二つの相談事例(@将来的に単身となる素行に問題のある知的障害者、
          A家出し万引きを繰り返す知的障害児)から、罪を犯す障害者は突然発生するものではなく、
          その多くは以前から兆候めいたものがあって、地域で何らかの対策がとられていれば防止
          できるケースもあるのではないかとの問題提起があり意見交換を行った。
         ○その他
         自立支援協議会運営強化事業について
          事業内容を支援センターから紹介。協議会運営の充実に向けて申請することになった。
         中村区での意見交換会の報告
         出席した福祉課主査より4区で意見交換を行った会議報告があり、形にとらわれずに活動を
          地道に積み重ねていくことが協議会成功のカギではないかとの話があった。
         授産製品の展示コーナー設置について
          今年度から授産製品の展示コーナーを区役所1階に設けることになったとの紹介が福祉課
          よりあった。
         運営会議メンバーの拡充について
          児童部門の強化を計る目的で、今後は発達センターちよだの職員にも運営会議に参加して
          もらうことが決まった。
         次回運営会議は10月13日(火)14:00から保健所相談室にて開催の予定。

 

 ■ 第7回 運営会議

 1.日 時 : 平成21年10月13日(火) 14:00〜16:00
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 会長、副会長、構成員7名(計9名)、欠席者3名
 4.内 容 : ○専門部会の開催について
        (1)地域移行推進
         一粒荘利用者の経過については、大森周辺で新たな3物件を紹介してもらい8日に下見に
          行く予定だったが、台風で延期となったため次回は15日を予定していることと、ヘルパーの
          方も引き続きあたってもらっているとの報告があった。
         新たな地域移行相談事例として、@精神+身体の人の退院後の生活支援とA児童施設
          からの就労・生活支援の2事例の紹介があり、それぞれの事例について概要説明と意見
          交換を行った。
         今後、専門部会を開催するにあたり、上記のような事例も含めて地域移行の課題を共有
          したり、解決策を検討したりといった内容にしてはどうかとの提案が出されたが、まずは
          一粒荘の事例報告から取り上げていくことになった。
         また、地域移行というテーマに限らず、ヘルパー事業所等が抱えている困難事例等を皆で
          検討していく場を設けることにより、協議会への期待度も高まるのではないかとの意見も
          出された。
        (2)リスクマネジメント
          消防署との意見交換会の報告と今後の取り組みについて
         9月18日に会長、副会長と福祉課主査で消防署を訪問し、話し合いの申し入れをしたが、
          担当部署が明確でなかったところがあり、今回は顔合わせに留め、今後も継続的に協議の
          機会を設けていくこととなった。
         地域マニュアル「助け合いの仕組みづくり」という名古屋市の取り組みに、本協議会の取り
          組みをどう融合させていくのかについて引き続き協議していく。
         ○事例(困難ケース等)検討について
         前回報告した2ケース(@将来的に単身になる素行に問題のある知的障害者、A家出し
          万引きを繰り返す知的障害児)の経過報告があり、支援内容に関する説明と報告、質疑を
          行った。
         また、前々回取り上げた発達障害児童のケースについても経過報告があり、支援者会議を
          継続的に開催し順調に進んでいるとのことであった。
         ○その他
         区役所より授産製品の展示コーナーについて、今後も模様替えを行いながら継続していき
          たいとの連絡があった。
         東・守山支援センターより地精連主催の「知って得するメンタルヘルス」という講演会(11/28)
          の紹介があり、本協議会を主催者に加えたい旨の申し出があり承認された。開催案内に
          ついてはメーリングリストで紹介する予定。
         次回運営会議は11月10日(火)14:00から保健所相談室にて開催の予定。

 

 ■ 第8回 運営会議

 1.日 時 : 平成21年11月10日(火) 14:00〜16:00
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 会長、副会長、構成員10名(計12名)、欠席者なし
 4.内 容 : ○専門部会の開催について
        (1)地域移行推進
         一粒荘の事例の経過報告と部会の開催時期
         住居については10月中旬に5ヶ所のアパート見学を実施。それ以降に情報提供のあった
          2件を加えた中から諸条件を一番満たした物件で入居交渉に入った。11月初めに事前
          審査をパスし、必要書類と入金が完了すれば12月下旬には入居できることとなった。
         ヘルパーについては年末年始の体制が難しいことから、年明けくらいには何とか目途が
          つくかというところ。住居を確保した上で人(介助者)の充足を待つ姿勢でいる。
         部会の開催は、前回の部会からちょうど1年となる1月に開催し、この1年間の取り組みに
          ついて皆さんに報告していきたい。
        (2)リスクマネジメント
         協議会として今後取り組む内容
         地域の中で単身あるいは兄弟だけで生活している障害者がおり、遠くにいる家族から緊急
          時の安否確認等の対応をお願いしたいとの声が実際に出ている。まずはそのような人たちを
          対象にしてはどうか。
         社協が担当している地域福祉推進協議会で、個別ニーズに対応した活動計画作りを行って
          いる。実際にそのような声があるのなら担当学区に働きかける方法もある。
         まずは一つの事例から始めることが大切だと思うので、一粒荘の地域移行事例もその一つに
          加えて取り組んでみてはどうか。
         ○研修会の企画・開催について
         運営強化事業で予算(今年度中)が確保できる見込みなので内容を検討したい。
         対象は障害者とその家族や関係者だけでなく、一般市民も含めたものにしてはどうか。
         本協議会の目的も「助け合いの地域作り」なので、今回の地域移行事例を含めて障害者が
          地域で暮らす実践報告をテーマに一般市民にも呼びかけて開催してはどうか。
         開催時期は3月中下旬で、できれば市の広報にも載せたい。重度の人でも地域で暮らせると
          いうアピールも盛り込みたい。
         次回の運営会議で詳細を検討していく。
         ○事例検討の持ち方について
         これまで支援センターから何例か事例を紹介させてもらったが、できればこのような取り
          組みを第一線で働く居宅介護事業所の方を交えて行い、情報の共有をしていきたい。
         各事業所もいろんな所とつながりを持ちたいと思っているのは確かだし、一事業所だけで
          抱え込んでいる場合もある。事例報告という形にし、解決策の具体例を紹介していくことで
          関心が増すのではないか。
         いろんな機会を通じて、このような企画を考えているということを伝え、個別に参加を呼び
          かけるようにしていく。
         ○福祉マップの完成に向けて
         更新が滞っており、新規に開設した事業所の紹介を含めてマップを完成させたい。皆さんの
          協力をお願いしたい。
         ○その他
         次回運営会議は12月15日(火)14:00から保健所相談室にて開催の予定。

 

 ■ 第9回 運営会議

 1.日 時 : 平成21年12月15日(火) 14:00〜16:00
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 会長、副会長、構成員10名(計12名)、欠席者なし
 4.内 容 : ○専門部会の開催について
        (1)地域移行推進
         その後の経過と部会の開催日程について
         契約に必要な書類の提出と入金が終わり、予定通りに行けば12月25日に入居できる運びと
          なった。ヘルパーの確保が整い次第、地域生活に移行する。
         契約にあたっては、前回の専門部会に出席していただいた住宅関係の民間支援者からの
          助言で諸経費を抑えることができ、自立支援協議会のネットワークが活かされた。
         また、地域巡回のノンステップバスが利用しにくい状況にあることが分かったので、できれば
          自立支援協議会に改善の働きかけをお願いしたい。
         専門部会は来年1月29日(金)に開催することとし案内を出す。
         今後、地域での見守りをお願いしていく観点から担当学区の民生委員等にも参加を呼び
          かけていく。
        (2)リスクマネジメント
         支援を希望する利用者の情報提供と今後の取り組みについて
         実際に地域での見守り支援を希望する利用者のケース情報を紹介し、今後の対応について
          協議した。
         常日頃からの見守りと災害時等の安否確認では関わり方が違ってくるが、やはり一番は隣
          近所の支援であり、誰かが気にかけてくれるという体制を作ることが肝要である。
         現在、社協が推進している地域福祉活動計画の中で、地域の支え合いをテーマにした取り
          組みを行っている。学区によっては、たまり場的なサロンの創設や孤立死防止の取り組みを
          しているところもあり、地域ごとの違いはあるが、それとリンクさせて考えていければよいの
          ではないか。
         ○研修会の企画・開催について
         地域生活の実践報告をテーマにした市民講座の開催
         場所を講堂とする場合、日にちは今のところ3月13日(土)の午後を予定している。
         内容が市民講座であるなら、できるだけ人が集められるような(有名)人の講演会と当事者・
          支援者のパネルディスカッションという2部構成がよいのではないか。
         東・守山支援センターから精神障害者の地域移行の委託事業を受けており、それと連動
          させれば予算の増額が期待できるので検討できないかとの提案があった。
         問題は講演者とコーディネーターの人選になるが、それについては予算の件も含め両支援
          センターで詰めて案を出してもらい、各運営委員の方でも心当たりをあたってもらうことと
          なった。
         ○その他
         保健所から歯科衛生士による歯磨き指導を派遣できるので、利用希望があれば、来年度
          以降に要請してほしいとの連絡があった。

         次回運営会議は22年1月12日(火)14:00から保健所相談室にて開催の予定。

 

 ■ 第10回 運営会議

 1.日 時 : 平成22年1月12日(火)  14:00〜16:00
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 会長、副会長、構成員9名(計11名)、欠席者1名
 4.内 容 : ○地域移行推進専門部会の開催について
         当日の進め方等を協議
         経過についてはヘルパーの方もほぼ埋まり、順調に行けば今月末か来月早々に地域生活が
          実現できる見通しとなった。
         ・ 当日はこの1年間の取り組みの内容と、自立支援協議会で取り上げてもらったメリットに
          ついても話ができればと考えている。
         ・ 民生委員の方にも参加していただいて、今後の地域での見守りにつなげていきたい。
         ・ 社協では外出支援ボランティアの養成にも取り組んでいるので、それらの活用についても
          検討していただければと思う。
         ○地域移行をテーマにした市民講座の開催について
         内容を検討
         ・ 両センターと福祉課、保健所で事前協議した内容を提示。
         ・ 講演会のタレント候補の招聘については講演料が高額で困難であることと、コーディネーター
          の候補も未定なことから、当初案より規模を縮小し、参加を呼びかける範囲も民生委員等に
          限定して開催してはどうかとの提案があり協議を行った。
         ・ 結論として、開催日は3/6(土)の13:30〜16:00を予定。会場は区役所4階の第2会議室を
          使用する。
         ・ 講師の日程が合えば精神の委託事業とのタイアップで前半に精神科医による研修会を開催
          し、後半は三障害の当事者と支援者によるパネルディスカッション風の実践報告を行う。
         ・ 地域移行の体験談ができる講師を別に呼んでパネラーとしても登壇してもらう。
         ・ 次回、内容が確定後、案内を作成・送付する予定。
         ○来年度の運営について
         ・ 今年度の総括と来年度の課題について以下のような意見交換を行い、次回も継続して協議
          していくこととなった。
         ・ 運営会議を公開して、テーマによっては自由に参加者が集まれるようにしてはどうか。
         ・ 運営会議がメインの活動になり核のようなものはできたが、定例会や専門部会の役割も
          担ってしまっている。整理して細分化する必要があると思う。
         ・ 自立支援協議会の意義がよく見えて来ないというのが正直なところ。他の事業所も参加する
          メリットがないと足が遠のいてしまうのではないか。参加者が興味を引くような何らかのしかけ
          が必要に思われる。
         ・ 困難ケースを抱えて悩んでいるヘルパーもいると思われる。解決できないまでも一緒に考えて
          いく場を設けることも必要なのではないか。
         ・ 相談事例から見えて来る地域の課題を明らかにする作業も必要だと思う。
         ○その他
         ・ 福祉映画「ふるさとをください」の上映実行委員会より自立支援協議会に対して協力要請が
          あったので、その内容紹介とチケット販売への協力を行うこととした。

         ・ 次回運営会議は22年2月2日(火)14:00から保健所相談室にて開催の予定。

 

 ■ 地域移行推進専門部会

 1.日時:平成22年1月29日(金) 13:30〜15:00
 2.場所:守山区役所 4階 第2会議室
 3.内容:1)重度身体障害者の地域移行 〜この1年の取り組み〜
        発表者:障害者支援施設一粒荘
             守山区障害者地域生活支援センター
      2)質疑応答・意見交換
      3)その他
 参加者:31名

 内 容 :昨年のこの時期に、障害者支援施設一粒荘から地域移行を目指す利用者の紹介をしてから1年が
      経った。今回の専門部会では、再度 本人を交えて、地域移行に取り組んだ1年間の活動の内容と
      現状を報告し、今後の課題と展望についても考えていく機会を設けた。

      1)重度身体障害者の地域移行 〜この1年の取り組み〜
       ○前回ケア計画から課題として挙がったもの
        ・ 単身の障害者でも住める住居はみつかるのか
        ・ 兄(身元保証人)の理解は得られるのか
        ・ 生活介護は受け入れが可能か
        ・ ヘルパーは確保できるか
       ○お部屋探し
        ・ 21年2月 物件見学 → 好条件であったが他準備の目途が立たず、見送る
        ・ 居住地の条件を再確認(交通至便・段差・浴室環境・家賃)
        ・ サクラハウス肥後さんの協力(ミニミニさんとの橋渡し・物件の下見と詳細情報の提供)
        ・ 21年10月 9つの候補物件の中から4つの物件を見学
         →条件が合う物件の入居に向けて手続きを開始
        ・ 21年12月 入居手続きが完了
       ○兄の理解
        ・ 21年2月 地域移行希望を伝えるも反対との返答。後日、本人の思いを手紙にて送付
        ・ 21年4月 兄との話し合い ケア計画、緊急時対応、必要経費、再入所について説明
         →承諾を得る
       ○生活介護の利用
        ・ 施設内の受け入れ体制が整わず、利用を断念
         →ケア計画の修正
          日中活動へはヘルパーの外出支援で参加(公共交通機関を利用)
          入浴はヘルパー支援と移動入浴を利用
       ○ヘルパーの確保
        ・ 21年9月〜 ヘルパー事業所へ支援を依頼 → 4事業所が支援を受諾
        ・ 22年1月 ケア見学会・ケア会議を開催
         ⇒22年2月8日に移行が決定
       ○今後の課題 
        ・ 介助方法(移乗・入浴・段差)の検討
        ・ 環境変化によるストレス・介護者との距離感の取り方
        ・ 自分で考え、自分で決めること
        ・ 生活費のマネジメント
       ○本人より
         ここまで時間がかかった。母は了承してくれたが、兄の理解が得られず困った。今は理解して
         くれ、アパートの保証人にもなってくれた。実現までもう少しだが、今は期待よりも不安の方が
         大きい。

      2)質疑応答・意見交換
       【意見】
        ・ 障害者が不動産会社に行き、部屋を探しても、現実的には契約に至らないことも多い。
         家主や管理会社とのつなぎ役が必要。今後は管理会社などとの関係作りが大切になる。
         今後もフォローをしていきたいと思う。障害者が住める部屋を見つけることは難しいのが
         現状だが、今回の件を含め実践していくことで周りも変わってくる。顔の見える関係性をつくる
         ことが大切。(住宅関連業者)
        ・ 本人が「ここに住んでいる」ということを地域の誰かが知っていることが大切。現在、そういった
         仕組みづくりを始めている。(社協)
        ・ 昨年3月に支援センターにて障害者支援についての学区研修会を行った。今回、会議に参加
         することになり不思議な縁を感じている。今後もできることがあれば協力していきたい。
        (民生委員)

       【質疑】
       Q:どんなことが不安か?
       A:火事や不審者の侵入。1人で過ごす時間に何かあったらと思うと心配。食事もどうなるか不安。
       →施設では献立は決められており、自分で考えた経験がない。
         先日のケア会議の中で、ヘルパー事業所より、本人と一緒にインターネットで検索しながら食事
         内容を考えていきたいとの提案があり、そのような取り組みにも期待したい。

       Q:緊急時の対応はどうするのか?
       A:起きている時間はヘルパーもおり、自分で電話をかけることもできる。
         就寝時は服用している薬の関係で、すぐに行動を起こすことが難しい。
         あんしん電話(緊急通報システム)の利用を含めて対策を検討している。

       Q:金銭管理はどうするのか?
       A:ヘルパーにレシートを保管してもらい、定期的に支援センターで確認する。
         本人も地域移行の取り組みを開始以降、パソコンで家計簿をつけるようになった。
         本人が管理していけるようサポートしていく。

       【その他の意見】
        ・ 精神障害者は退院に向けて入院中に何度か在宅生活を練習する。移行日まで、もう少し時間が
         あるので、バスに乗る練習などをしてはどうか。
        ・ 移動用リフトはどれも高額で日常生活用具の給付限度額を大きく超えてしまう。商品の価格と
         似合った給付限度額を設定してもらいたい。
        ・ 会議には障害者福祉の関係者以外の人にも参加してもらっている。今回、課題を乗り越えられた
         のもいろいろな人の協力のおかげ。障害にこだわらず、いろいろな人に参加してもらうことで、
         地域の力を上げていく。それが住みやすい街を作っていくことだと思っている。

      3)その他
       @3月6日に市民講座を開催予定。
         地域で暮らす障害者(知的・身体・精神)の実践報告会を企画しているので参加してほしい。
       A「森孝しぜんかん」 喫茶店「Imagine」がオープン
         ミーティング等にも使用できるスペースがあるので、多くの方の利用を期待している。

 

 ■ 第11回 運営会議

 1.日 時 : 平成22年2月2日(火)  14:00〜16:00
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 会長、副会長、構成員9名(計11名)、欠席者1名
 4.内 容 : ○地域移行をテーマにした市民講座の開催について
         内容の確定と当日の進め方
         講師の精神科医の出席確認が取れたので、当初の予定通りニ部制とし、前半13:30〜14:30
          が講演会で、10分休憩を挟み、後半は14:40〜16:00までパネルディスカションを行う。
         講演会は「精神科医療のリハビリテーションの変遷」といったテーマで、質疑を含めて1時間を
          予定。
         後半は地域で生活している人たちの実践報告で、パネラーは、わっぱの会の冨田さんに
          お願いするほか、地域の利用者として、知的がしぜんかん、身体が一粒荘、精神が萠作業所
          の利用者3名にそれぞれお願いし、各支援者も脇に着いてもらう。
         内容はどんな暮らしをしているか、どんな人に支援を受けているかなど、日頃の暮らし方を
          中心に一人10分程度の発表の後、フロアからの質疑を含めて議論を深める。
         パネラーと進行役との打合せ会議を2/26の13:30から保健所相談室にて行う。
         案内とチラシについては、講座のタイトル案を出し合ったが結論が出ず、両支援センターで
          協議の上決めてもらい、来週初めには配送することとなった。
         ○来年度の運営について
         前回に引き続き、来年度の取り組みについてフリートーキングを行った。
         運営会議から専門部会への整理・移行がうまくいっていないので、機能させていくことが必要。
         以前、発達障害の児童のケースを紹介させてもらったが、問題の共有を発信することにより
          皆が集まってくれるようになった。一つの成果として捉えている。
         これまでは三障害別々に動いていたが、自立支援協議会の発足によって、少なくとも顔の
          見える関係になり、連携が深まったのも事実。この動きを全体に拡大させるようにしたい。
         部会の名前も堅苦しいものではなく、親しみやすい平坦な名前にしてはどうか。
         自立支援協議会の意義が曖昧な状態で参加しているのは否めない。それを理解していないと
          なかなか伝えづらいのではないか。
         常に声をかけ続けていくことも大切。あそこに持っていけば何とかなるのではないかといった
          存在になれるとよい。メーリングリストなどで新しいケースを募るのも一つの方法だと思う。
         ケースを挙げてもらう機会を作るほかに、今回の専門部会で取り上げた地域移行のケースに
          ついては、たとえば定期的なケア会議の中に他の関係者が参加させてもらうような検討方法も
          あるとよいのではないか。
         次回はフリートーキングに終始することなく、来年度以降の取り組みに関する具体案をそれ
          ぞれが持ち寄るなどして詰めていく作業を行いたい。
         ○その他
         次回運営会議は22年3月9日(火)14:00から保健所相談室にて開催の予定。

 

  誰もが元気に暮らせる街づくり講座

 1.日 時 : 平成22年3月6日(土) 13:30〜16:00
 2.場 所 : 守山区役所4階 第2会議室
 3.
出席者: 43名
 4.内 容 : 第1部 講 演 「精神科リハビリテーションの変遷と現状」
              講師:医療法人八誠会 守山荘病院 副院長 菅 純子氏
         第2部 パネルディスカッション
             「私の選んだこんな暮らし〜教えて!それぞれの地域生活」
              パネリスト
             ・ 冨田 照美(NPO法人わっぱの会)
             ・ 地域で暮らす障害(知的・身体・精神)者の方3名とその支援者

 

第1部 講 演 「精神科リハビリテーションの変遷と現状」

○精神障害のリハビリテーションとは
・ 精神疾患と障害
 (精神疾患→機能障害→活動能力の低下→社会的不利益)
 疾患に対しては治療、障害に対してはリハビリを行うが、精神科に関し
 ては慢性的なものが多く、疾患と障害の区別がつきにくい。そのため、
 同時進行で行われていく。
・ 精神科治療とリハビリテーション
 計画を早期立案、準備を進めることが大切。
 @薬剤治療・身体的治療−長期間服薬が必要。やめてしまう人が
   多い。
 A治療的リハビリテーションー障害のある人をどれだけ健常者に近づけられるか。
 B支援的リハビリテーションー周囲が患者に歩み寄る。条件を整える。

○精神科リハビリテーションの歴史
 @生活療法の時代
  作業、レクリエーション、生活指導
  利点:規則正しい生活・気分転換・充実感の獲得
      その人に残された健康な部分に働きかける
 A開放化への動き
  ・ 小グループでの外出、ナイトホスピタル
  ・ リハビリテーション専門職種の出現
 Bデイケアの普及―入院から通院へ
  ・ 退院はできるが働けない人が家庭からリハビリテーションに通院。
   →昼間の居場所を確保する。
 C地域生活への援助―福祉的支援の併用
  一人でも生活ができるように各種の支援を受けながら地域で生活をする。
  訪問看護、ホームヘルプ、ナイトケア
  援護寮、共同住居、グループホーム
  通所授産施設、社会適応訓練
  地域生活支援相談事業、金銭管理サービス
 ※リハビリテーションを進めるには、多くの職種の連携・協力が大切。
 ※長期入院・施設生活を余儀なくされている人もいる。そういう人に対してのリハビリテーションは、本来地域で
   暮らしていたらしていただろうと思うことを行っていく。

○質 疑
Q:最近の治療の流れを教えて欲しい。
A:早めに治療を受ける。早期入院・早期退院。守山荘病院では急性期治療病棟の入院期間は最大3ヶ月。早ければいいものではなく、人によってはリハビリ病棟でじっくり治療をした方がいい場合もある。特に初めての入院は3〜6ヶ月かけて、リハビリまでの道筋をつけることが大切。本人も家族もあせってしまいがちだが、最初が肝心。再入院で自分の症状を理解している人は短期間で退院していく。治療者と本人、家族の意思疎通が早く上手にできるようになれば、入院はそう長いものではなくなる。

Q:早期治療を受けるために、周囲が気をつけなければならないサインはどんなものか。
A:一人ひとり違うが、個人でパターンはある。薬を飲まなくなる、夜寝ない、普段と違う行動をとる、人柄が変わる、部屋にこもる、独り言や現実離れしたことを言うなど。サインを見分けることが治療者側の技量でもある。周囲、特に一番近い家族がサインをつかんで病院受診に繋げてもらいたい。病院というと本人が抵抗をすることも考えられるので、まずは地域の相談機関(支援センター、保健所など)へ、気軽に相談に行くことが第1歩。近所の人が気付いてはいるが、どうしようもできないというケースもある。

Q:保健所への相談は多いか。家族ではなく近所の人からの相談はあるか。
A:近隣住民、大家、民生委員、ヘルパーなどからの相談はある。多くは本人が病院受診に応じないがどうしたらいいかという相談。すぐに治療に結びつけることは難しいが、相談に応じたり、訪問等して対応をしている。気軽に相談に来てもらいたい。(保健所相談員)

 

第2部 パネルディスカッション
     「私が選んだこんな暮らし 〜教えて!それぞれの地域生活〜」

○施設を出て一人暮らしをスタート! (身体障害 50代 男性)
・ 幼いころより入所施設で生活を送り、以前から抱いていた地域生活
 への想いを実現させるべく、自立支援協議会にも協力を依頼して
 課題を解決。今年2月から地域生活をスタートさせた。
【実際に地域で暮らしてみて】
・ 自分のペースで生活ができる。食事や外出に自由がある。
・ 近隣の生活音が気になり、なかなか眠れない。
・ 道を間違えたり、住居設備の不具合などのアクシデントもある。

○ひとりがいいんだわ! (知的障害 50代 女性)
・ 幼いころより入所施設で生活を送る。グループホーム見学をきっかけに芽生えた地域移行への想いを
 支援者が確認。アパート体験プログラム、自活訓練加算事業を経て、ひとりでの生活を始める。
【実際に地域で暮らしてみて】
・ 自分の部屋が持て、自分のペースで生活できてうれしい。
・ 毎週日曜日のヘルパーとの外出が楽しい。

○地域で暮らす (精神障害 60代 男性)
・ 高校時代の最初の入院を皮切りに、入退院(10年近くの長期入院を含む)を繰り返す。退院後25年間、
 住み込みの仕事につくが、病気をきっかけに解雇となる。親族宅に居候をして作業所の利用を始める。
 その後、支援センターの支援で一人暮らしを開始。
【実際に地域で暮らしてみて】
・ 以前の職場の友人が遊びに来てくれるのが楽しみ。
・ 作業所仲間と好きな音楽を楽しむことができてうれしい。
・ 子どもの頃から狭い所で共同生活をしていたので、1人で暮らしているということが返って贅沢のように
 感じている。
【支援者より】
支援者として何でもっと早く出会えなかったのかと思う。月200時間働ける人が時給300円で、数名との共同
生活を強いられていた。本人は「社長さんはすごくいい人だった。今までの生活も楽しかった」と言うが…。
もっと早く出会っていたら本人の生活がもっと変わっていたのではないか。

○冨田 照美さん(NPO法人わっぱの会)
◇6才から23年間、入院生活を送る。
・ ずっとここで生活していくということが暗黙の了解であった。
・ わっぱの会の人と知り合い、「地域で暮らしていかないの?」と聞かれて、初めてこういう生活があると知った。
  自分の中で「できるかも」という思いが出てきた。
・ 何も情報がない社会で暮らしていると、それが当然になるが、ちょっとしたことで世界は変わる。
◇退院後、福祉ホームに入居。生活援助ネットワークでの活動を開始。
・ 23年も入院生活をしていると、普通の生活はできない。
 →その人のせいではない。環境がそうであったから仕方がない。それまでは人の言うことやルールを守る
   ことのみを求められていた。
・ 自分の人生を作り上げようと思って地域に出て、ぶつかったもの
 →人との関わりと時間の使い方・生活の仕方
  何十年も締め付けられてきたものが地域に出ることによって開放される。
  「開放感=自由」であるが、自由には責任を伴うということを感じている。
◇5年間パート就労をするが平成13年に退社。平成11年から一人暮らしを始める。
・ 退職後、就職活動をするが、車椅子を使っている介助が必要ということが分かるとすべて断られる。
・ その間、生活援助ネットワークでの活動は継続しており、やるべきこともあった。
◇平成15年より生活援助ネットワークに就職し、現在に至る。
・ 生活援助ネットワークは地域で生活することにこだわり、介助者を派遣している。
・ 現在は、仕事中以外は24時間体制でヘルパーを利用している。

○質疑応答
Q:(精神障害の方に対して)食事はどうしているのか
A:基本的には自炊をしているが、たまには外食もする。
  アパートで生活を始めた当初、朝4時には目が覚めて時間を持て余して仕方がなった。それまでは朝食を
  食べない生活をしていたが、やることが無くて自炊を始めた。以前から自炊をしたいと思っていたがキッチン
  も無くできなかったので、今は楽しい。作業所が始まる時間がもっと早ければと思っている。
  (60代 男性 精神障害)

Q:夜眠れないという話があったが、今はどうか
A:何とか眠れるようになった。(50代 男性 身体障害)

Q:失敗談を教えて欲しい
A:失敗はたくさんあった。15年間、名古屋に住んでいるが未だに道が覚えられない。
  今でこそ笑い話だが、病院にいる頃、信号が読めなかった。すべての信号を見ていたら、どこの信号を
  見たら渡れるのかが分からなくなった。電車の切符の買い方も分からなかった。洗濯機のホースが抜けて
  床が水浸しになり、隣の人を大声で呼んだことも。
  小さいことを言い出したら切りが無い程、いろいろある。命さえ落とさなければ何とかなるぐらいの勢いで
  最初はやった方がいいと思う。(冨田さん)

  1本道を間違えて、目的地と逆方向に行ってしまった。(50代 男性 身体障害)

  道を間違えることはよくある。30分で着く所を2時間かかったことも。道はどこかにつながっているので
  標識を見ながら、知っている所に向かってとりあえず進むようにしている。一番気持ち悪かったのが夜中の
  平和公園。誰もおらず、坂道がえらくなると、誰かが後から引っ張っているのではと思った。
  (60代 男性 精神障害)

Q:今後、どんな生活を送りたいか(全てのパネラーに対して)
A:明るい(楽しい)生活にしたい。(50代 男性 身体障害)

  これからも単身生活を続けていきたい。(50代 女性 知的障害)
  いろんなことを経験して、少しでも広がりのある人生を送ってもらいたい。(支援者)

  今、土日に時間を持て余している。何かボランティア活動をしたい。依頼があれば喜んで行くので連絡が
  ほしい。(60代 男性 精神障害)

  もう大体してきたが、後はもう少しネットワークの仕事を頑張りたい。地域で暮らす障害者が増えていけばと
  思いながら、その手助けの仕事に関わっていくことが今の頑張りどころ。今後は介助者・ヘルパーがきっちり
  固定されて自分が楽に、少しでも何の心配なく、最後まで生活できることが一番だと思っている。
  常々思うことは、施設から出てきた障害者は今までやれなかった・やれる環境で育ってこなかったという
  ことを踏まえた上で、ヘルプやその人の生活を一緒に考えて欲しい。何でこんなことが考えられないんだろ
  う、これはよくないんじゃないかと思うこともあると思うが、障害者が全部いろんなことができる人たちばかり
  ではない。いろんな人がいるということを念頭に置いて、できる・できないということだけで見るのではなく、
  その人が生活していくためには、どういうヘルプが必要なのか考えていく。間違えてはいけないのが、押し
  付けやヘルプ側の力を前面に出すのではなく、どちらが上とか下とかでもない。どういう形で援助していく
  ことがいいのか一緒に考えていけたらいいと思っている。(冨田さん)

 

 ■ 第12回 運営会議

 1.日 時 : 平成22年3月9日(火)  14:00〜16:00
 2.場 所 : 守山保健所 相談室
 3.出席者 : 会長、副会長、構成員8名(計10名)、欠席者2名
 4.内 容 : ○今年度のまとめ(総括)と来年度の事業計画について
         今年度の活動を振り返ってメンバー一人ひとりが意見を述べた。
         1年間の活動で自立支援協議会のイメージがつかめてきた。一つの事案に対して結果を出す
          ことにより見えてくるものがある。リスクマネジメントでも実際に動いたことによって情報のやり
          取り等、見えてきたものがあった。
         他区では福祉マップ等の冊子を作ることが流行っているが、守山区は一つひとつの事例を
          解決していくという独自のスタイルでいいのではないか。消防署との折衝をしたことが基点と
          なり、守山区だけがグループホーム管理者の防火講習を実施できた。これも一つの成果だと
          捉えている。
         正直に言って協議会の位置づけがあまり分からなかった。課題を抱えている人はたくさん
          いると思うが、どこに出せばいいのか周知されていない点が課題。
         本人が出て声を出していくことも必要。当事者の方の参加も検討してはどうか。
         年間スケジュールが曖昧なようなのできちんと計画を立てた方がよい。2ヶ月に1回程度、
          何でも意見を出せるような場があるとよい。
         これまでは老人分野が中心であったが障害分野との関わりが増した。やはり年間の目標と
          計画についてはきちんと立てるべきだと思う。
         輪を拡げていく活動が必要。最初は小さな集まりでもよいので少しずつ拡げていくことを
          目指したい。
         テーマ別に選んで来てもらい、情報交換ができる定例会のような場が作れるとよい。
         今回専門部会で取り組んだ施設からの地域移行が実現したのは最大の成果。モデルケース
          として同様の事例を抱えている区に対して情報提供できる場を作っていければと考えている。
         あらためて地域の課題を抽出するために分野別の意見交換会を開催してはどうか。児童や
          就労分野等、まだ手付かずの分野を対象にしたい。

         来年度の取り組みに向けて意見交換
         総会は6月開催とし、活動報告と事業計画を同時に発表する。
         総会の前に、地域にどんな課題があるのか、あらためてアンケート調査を実施し、取り組む
          べき課題を絞る作業を進めていく。案作成→両支援センター
         総会の第二部は従来のような講演(研修)会もいいが、別の企画も検討したい。
         研修会の内容としては例えば経営的なテーマなど、参加する事業所がメリットを感じられる
          ような話題提供を盛り込んではどうか。現場の職員を対象にしたストレスマネジメントなどを
          テーマにした研修の開催なども考えられる。
         当事者の参加についても積極的に推進したい。

         ○その他
         次回運営会議は22年4月13日(火)14:00から保健所にて開催の予定。