■ メーカー選定 6 ■

【B社反撃】



今回、B社は平屋建ての図面を提示して下さいました。

りぅママのスペースは前回の時と同じで、主に変わったのは2階の子世帯が1階へと移動し、リビングを挟んで横へと長くなっていました。
確かに宣言通り最初に提出した『理想の我が家レポート』はクリアしているようです。

更に気に入ったのはその外観でした。それはB社のモデルハウスの外観に似ており、
B社Aさんの「平屋はとにかく横に大きくなるので見た目は迫力ありますよの言葉の通り、かなり大きく迫力が有ります。

平屋は平屋で、例えば
老後と言わず足腰が弱ったときにはとても優しい住居ですし、2階建てとはまた別の横への開放感があります。


一旦、三井ホームへと心が傾いていたりぅとはるいではありましたが、B社と話し合いを設けお話し合いをすると、B社にも心惹かれるから不思議です。
いろいろと営業のAさんと建築士さんと話し合い考えた結果、その場では判断が付かなかったので、ひとまず家に帰って話し合うことにしました。

自分のスペースは満足がいっているということでりぅママは話し合いに参加せず、りぅとはるりで三井ホームの図面とB社の図面を見比べ検討します。

その時、三井ホームとB社の甲乙付けがたい状態に完全に頭が混乱していたりぅとはるり
2社の良い点悪い点を思いつく順に書き出していくことにしました。

良い点)・・・気に入った点
悪い点)・・・この家で生活をしている自分たちを想像するに不安を感じる点
疑問点)・・・現段階で不明の点で、この結果如何で2社のうちどちらかを決める決定的な材料


三井ホーム
B社
(良い点) (良い点)
庭が広く取れる 庭の手入れが簡単
吹き付け外壁(ランニングコストが低い) 吹き付け外壁(ランニングコストが低い)
高い吹き抜け 平屋ならではの外観が良い
リビングロフト お風呂前にあるテラスが良い
ミニバー兼カラオケが出来る 土間やパントリーの様子が良い
玄関のコート収納 カウンターキッチン
二階のバルコニー 軒の長さが1メートル
高気密 平屋なので足腰が弱っても大丈夫
ロフトが有る
完全に上下でプライベートが分かれる

(悪い点) (悪い点)
庭が広い分、手入れが大変 お客様の宿泊スペースが少ない
愛着沸くこだわりの部屋が今の段階では無い
親世帯と子世帯のプライベートの区切りが曖昧
子世帯の主な出入り口が駐車場に近い勝手口になりそう
友人達が来たときにくつろぐスペースがリビングとなってしまうので、親世帯への配慮の心配
(疑問点) (疑問点)
全体の金額 全体の金額
気密性と防音性


最初、どちらが良いのか煮えていたりぅとはるりの頭でしたが、エクセルでお互いが感じた点を言い合い書き出していくと、徐々に冷静さを取り戻していきます。
そして三井ホーム、B社ともに疑問点として上がった双方の金額。
現段階では金額面を除いては三井ホームのほうに満足感を得ているという結論に達し、
いよいよ一社に絞るために金額を提示してもらうことにしました。



【ハウスメーカー決定】


その後、三井ホームとB社から見積もりを提示していただいてからハウスメーカー決定まで早かったです。

主な理由は前回の良い点・悪い点を書き抜いた表でも顕著に現れていますが、
B社より三井ホームに満足感を得ているという事実に加え、
その後、三井ホームがB社を突き放すように好条件が揃ったからでした。

まずC社から指摘された
りぅの土地とりぅママの土地の境にあるコンクリートは、三井ホームさんやB社さんの調べにより、撤去せずに済むものだということは分かったのですが、
片方の土地だけに建てる三井ホーム二つの土地をまたぐB社とでは
盛土などの関係で地盤改良に金額差が起こるということ。

また先に地盤調査をして頂いたB社では
地盤改良120〜150万かかると言われていました。
しかし
三井ホームの2×4建築では地盤改良は必要ないという結果が出ました。

何故B社では地盤改良が必要で、三井ホームでは必要ないかというと、
面で支える2×4住宅は、調度『船』を想像してもらうと分かるように、力が分散して地面に伝わるそうです。

しかしB社の場合は日本古来よりの
在来木造の為、『大黒柱』という言葉に代表されるとおり柱で家全体の重量を支えるので一点に負荷がかかりやすいということでした。

余談として、B社との最後の打ち合わせで
平屋にすると2階建てよりも1本の柱にかかる負荷が減るので地盤改良の必要が無い旨を教えていただきましたが、教えていただくのが少し遅かった印象を覚えました。

三井ホームのローン還付金キャンペーンも手伝って、双方から出していただいた見積もり金額もB社より三井ホームのほうが安かったという事実も決め手のひとつでした。

それら総合的に考え、納得し、迷い無く
今後話し合いを勧めていくハウスメーカーは『三井ホーム』とすることに決めました。

                                   

このページを作成している今、現在進行形で続いている家作りですが、
一番、家作りでしんどかった時は三井ホームとB社を比べ一社に決めなくてはいけないこの時でした。
もしも自分たちが大金持ちだったら、それぞれから1つずつ建てるのに・・・と思うほどに非常に悩み、
りぅとはるりは『マリッジブルー』ならぬ『ハウスメーカーブルー』になるほど神経が磨り減りました。

しかし同時に
大変に勉強になり最終的には納得して三井ホームを選ぶことが出来ました



後日、りぅとはるりは親身に話をして頂いたB社のAさんに煎餅の折り詰めを持ってご挨拶に行きました。

Aさん「自分も営業ですし、途中からは(三井ホームさんを選ぶことは)分かっていました。
     でも、りぅさんの家は最後まで手を抜かずにやらせて頂きました。こちらこそ有難うございます。
     無いとは思いますが、もし三井ホームとの話し合いが無くなった時はぜひ来てください。
     見積もりも設計図も残しておきますから」

    「良い家作りが出来るといいですね」


最初に出会った時に感じたAさんの爽やかな笑顔は最後まで爽やかでした。

前年の11月から始まり明けて2月までの短い間ではありましたが打ち合わせのたびに訪れたB社のショールームを後にするときは少し寂しさも感じましたが・・・、心機一転

ここからが本当の家作りが始まるのだと帰り道気合を入れなおすりぅとはるりでした。






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