歴代総司令官名鑑

TF TVシリーズを中心に総司令官と呼ばれている人々を解説とともに並べてみました。


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国内TVシリーズ第5作

総司令官 スターセイバー

声は田中秀行氏。
前作よりもヒーロー性を重視したせいか、スターセイバーが出てきたら話が終わると言えるほど、水戸黄門の黄金パターンのように各話の流れが子供に伝わりやすく修正された。そのため総司令官の人格面で丁寧に描かれる事が少なくなり、ごく一般的なTVヒーローに落ち着いてしまった。TFの司令官としては少々カッコつけ過ぎたのかもしれません。バンクシーンも長めで長い時は合計で2分前後。しかし、司令官の交代劇(パワーアップ)は非常にドラマチックに盛り上げたり、デストロンの巨大な力が地球を陥れる最後 までの流れる演出は非常に真面目に作り込まれ、スタッフの意欲と熱意が見える。スターセイバー個人への評価は意見が分かれる所だが、ここは作品全体を評価すべきである。作画レベルへのこだわりだけを見ても非常に好感が持てる作品だった。
 

 

国内TVシリーズ第6作

総司令官 ダイアトラス

声は屋良有作氏。非常に渋め。
前作のスターセイバーの意志を継ぎ、新総司令官に任命されるという1話しかオリジナルビデオ作品として世に出ていない為、掘り下げた人格にまでは達していないのが残念である。公式のデータによれば、パワードマスターは宇宙のパイオニアで生命と文明の進化を支える存在となっている。かなり大きな大風呂敷を広げた設定である。ヒーロー性は更に高く、必殺技も背中のウイングを合わせ「Z」の文字状の「ゾーンパワードカッター」で敵を切り裂く。また、宇宙創造の力ゾディアックとパワードマスター全員の合体攻撃等、こういう強過ぎる武器の場合、命を落とすほどのやられ役が必要となるので、結果的に総司令官イコール勇者になるのは当然である。ちなみにここで言う「勇者」とは、そう、それ。シリーズもここで正念場を迎え、シリーズも一旦終了、一部雑誌にて展開。

 

国内TVシリーズ第7作

総司令官 コンボイ

声は子安武人氏。
久々に我々の前に現れたコンボイは動物になっていた。ゴリラコンボイもしくは子安コンボイと称される今度の司令官は声優さん達のアドリブも手伝って非常に暖かい人間味溢れる司令官となった。海外の輸入作品の為か、スタンスとしては初代司令官に似た統率力を見せる。どうしても 吹替えのイメージからギャグセンスが強いだけの人のように取られがちだが、部下がいる、いないに関らず最前線に出て戦う事を好む面も見せる。これは仲間 のために自分は盾となろうという事なのだとも受け取れる。そんな部分もまた初代司令官を彷彿させる。 BWの出現はファンを驚嘆させ、TFでは久々のヒット作となった。放映スケジュールの問題もあり、命をかけて惑星を救い、コンボイは宇宙の塵となり一時終了となる。 救世主の働きを見せて消えた彼だが、同時にTFというカテゴリの復活における正に救世主だったと言えるのではないだろうか。

 

国内TVシリーズ第8作

総司令官 ライオコンボイ

声は郷田ほづみ氏。
前作のヒットを受けつつ、国内で制作された作品。やはりヒーロー色の濃い総司令官。後半では全身緑色になり緑の戦士として後世に語り継がれるようになる。
敵が弱った所を大勢で叩く、というのが基本スタンスの保守的指揮官である。
外伝的な物で次回作までの繋ぎと称される事が多い不遇の作品だが、作画のクオリティと声優の質という致命的な問題を除けば決して悪い作品ではない。
TFへの愛情フィルターを介して視聴することをお勧めする。海外では当たり前だが、BWのTVシリーズでは登場しないキャラクター商品の国内措置として考えると、更に本作の重要性も上がる事だろう。その為、他には類を見ない数のキャラクターがひっきりなしに登場し 、常に新しい展開があったのも興味深い。

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