歴代総司令官名鑑

TF TVシリーズを中心に総司令官と呼ばれている人々を解説とともに並べてみました。


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国内TVシリーズ第1作

総司令官 コンボイ

歴史上では初代という表現は正しい表記ではないかもしれないが、アニメ作品と商品を考えればやはり初代コンボイと言えばこの人しかありえない。
声は玄田哲章氏。
その勇猛ぶりはリーダーとしての素質十分で、悪を許さぬその正義の心と、地球と仲間を第一に考え、臨機応変に立ち回る。作品の性質上例外多数。
その後の作品中でも大きくその存在感を残している。特に連続している次作中では顕著。
リーダーの教本的な存在でいる理由の一つに、総司令官指揮命令マニュアルがあるとすれば出ていそうな名言達がある。
「サイバトロン戦士!トランスフォーム!」
「同、アターック!」あと、野太く響く「うおぉぉぉ」というやられ声等。


 

国内TVシリーズ第2作

総司令官 ロディマスコンボイ

声は石丸博也氏。
コンボイの意志を継ぐ2代目司令官の立場に就くが、その使命の重圧に悩む、影の薄い総司令官。
基本的に戦いを好まないのか、矢面に立って戦うシーンは極端に少ない。ダメージを受け苦しんでいるシーン等の方が印象に強い。
しかし、その悩む姿や、副指令のウルトラマグナスに慰められる日々を過ごす彼の姿は実にリアルで、作品イメージを形成するに貢献していると言えるだろう。最終回においても結局は先代コンボイに助けられる。ここまで役立たずの主人公も他にいないとも言えるのだが、ある意味ここまで社会感のあるトランスフォーマーも当時いなかったはずである。
少々表現はおかしいかもしれないが、スーパーロボット作品中でありながら、彼だけがリアルロボットだったと言えなくも無い訳である。

 

国内TVシリーズ第3作

総司令官 フォートレスマキシマス

声は沢木郁也氏。
シリーズ中最も巨大な司令官。本来の姿はセレブロスという名のTFで、TFの中の種族でも小柄な男だが、トランステクターと2段階のヘッドオンを繰り返し、このサイズとなる。通常はマキシマスのヘッドモードがロボットモードとなった状態のフォートレスで生活している。体のサイズだけでなく、シリーズ中最も心の広い司令官。作品中での描写も勇猛果敢なリーダーではなく、温厚だが怒ると怖い皆のお父さん的存在を貫き通している。拗ねる地球人の子供のダニエルを百面相で笑わすといった場面もある。反面、悪に対してはマスターソードを振りかざし巨体を震わす頑強の司令官振りを披露している。
作品前半では前作に続きロディマスがトップにいたのだが、あまりに力強いニューリーダーの出現はロディマスコンボイに辞表を提出させるに十分な存在だったと言えよう。

 

国内TVシリーズ第4作

最高総司令官 ゴッドジンライ

声は竹村拓氏。
地球の青年ジンライがマスターブレスを使い、マスターフォース。トランステクターと合体し、ゴッドマスタージンライが誕生する。プリテンダーと宇宙のサイバトロンとの共同計画によりゴッドボンバーとの超魂合体をする事で最高総司令官ゴッドジンライが誕生した。作品は地球人をテーマに取り上げられており、司令官も初の地球人である。トランスフォーマーという機械生命体と異なり、天地人の3種の力を扱えるのが彼らゴッドマスターの能力とされた。
束縛を嫌い、自由を求めアメリカでトラック運転手をしていた日本の青年ジンライが組織のリーダーになるという、実に日本的脚色がなされた本作からが本格的な日本制TFのスタートと言える。活躍シーンでは挿入歌がふんだんに使用され、グレート合体の駆け出しでもあり、司令官のヒーロー性では過去のどの作品にも見られない程和物であり、共感できる物だった。肩書きも。

 

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