「D.I.Y.家づくり日記」

22.「1階の床の骨組を作る」

1階の床の骨組を作ります。普通は根太(ねだ)と呼ばれる45mm*60mm程度の材木を300mm程度の間隔で並べるのですが手間と材料をうかすために力根太(りきねだ)という120mm*120mmの材木を909mm間隔で並べて行きます。なぜ半端な909という数字かというと昔の長さの単位「尺」で測っているからです。ちなみに909は3尺です。

建築の世界では尺貫法を使った表現や商品がまだ多くあるので基準となるモジュールを尺貫法に基づいておくと何かと便利です。よく使う数字は厘(りん)の単位では5(約1.5mm)。分(ぶ)の単位では3、5、7(約9、15、21mm)。尺(しゃく)の単位では1、3、9(約303、909mm、2.7m)。間(けん(約1.8m))の単位では全て。その上は丈(じょう(約3m))といったところでしょうか。1寸5分(いんご(約45mm))。3寸5分(さんご(約10cm))。なんていうのもよく使います。単位についてはおもしろい話がまだありますのでいつかお話ししたいと思います。

横道にそれましたがその力根太を受ける大引(おおびき)と呼ばれる材木を1間ピッチ(間隔)で並べます。両端は土台に組み込みますがそのあいだは3尺ピッチに束(つか)と呼ばれる柱のようなもので支えます。断面のサイズは一般的にはまちまちなのですが今回の場合は材料の種類が増えると大変なのですべて4寸角としました(ちょっともったいないんですけど)。継手は鎌継ぎ(かまつぎ)といわれる継ぎ方です。引っ張られる力に強いです。

そして力根太を土台と大引に3尺ピッチで組み込みます。ここで使った仕口は蟻継ぎ(ありつぎ)です。こちらもも引っ張られる力には強いです。先ほどの鎌継ぎと蟻継ぎは最近の在来工法木造の主な継手、仕口といっても良いでしょう。仕口のお話もそのうちにできたらいいなと思っています。

力根太が入ったところで基礎の型枠を作ったときに使ったコンパネを仮に張って作業スペースを作ります。

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