「D.I.Y.家づくり日記」

19.「土台の継手を作る」

一刻も早く材木を組立て行きたいところですが冷静になって順序よく作業を進めて行きます。 運ばれてきた材木は何も加工されていないのでそのままでは組み立てていくことが出来ません。 そこでどの材料がどの場所でどんな風に組上がっていくのか頭の中でシミュレーションするのです。

製材された樹木にはそれぞれの個性があって曲がりたい奴もいるし素直なまっすぐな奴もいます。 それぞれの木が大地にしっかりと立っていたときの性格をよくよんで(年輪や節、木目などを観察する) 適材適所を考えます(これが結構難しい!(でもおもしろい!))。木の性格判断です。

土台には「ひば」を使いました。 ひばにはヒノキチオールという成分が含まれていて防虫効果が あります(つんとするような独特なにおいがします) そして今回使ったものは年輪の中心部分のもので特に白蟻が 食べにくい部分です。土台に適した材料のひとつです。

現状では木造住宅の土台にはツガなどの安い材木に白蟻に 対する防虫剤を塗ったものが多く用いられている工法ですが 虫が死ぬということは人にも少なからずとも影響があるのでは ないかと思い、出来るだけそのような薬剤を使わずに作りたい という気持ちから私達はひばを選びました。 少々価格は上がりますが健康には変えられません!

性格判断が終わったら継手を(つぎて)作ります。材木には規格の長さがあって、余ったときには切ればよいのですが足りないときには継ぎ足して使います。そのつなぎ目を継手といいます。どこにどんな継手を作るかは色々悩むところですが今回は金輪継ぎ(かなわつぎ)にしました。 この継手はかなり複雑で加工が難しいのですが強い継手なのでチャレンジしてみました。

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