過去の日記置き場です。
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北海道は新緑の季節!梅雨もないし。ひひひ。


6月17日(日): おまつり

6月18日(月): 凶悪すおちゃん

6月19日(火): 痛くないのか?

6月20日(水): 雨の日の猫

6月21日(木): こぶとりじいさん

6月23日(土): 更新への道

6月24日(日): 猫毛テロ

6月26日(火): 呼びまちがえた

6月27日(水): 禁断のクーラー

6月28日(木): 暑さの効用

6月30日(土): 新兵器導入!?


 おまつり
(6月17日)

 6月14日から16日は、札幌で(たぶん)一番ポピュラーな神社仏閣である「北海道神宮」のお祭りだった。
 なぜ木曜から土曜なんつー中途半端な日程で?と思ったが、どこの曜日に当たろうと関係なく例年6月14から16日、と決まっているのだそうだ。まぁ考えてみればそれこそ正しい祭りの姿といえなくもない。

 近年はこの祭りも謎の新興宗教・・ではなく新興のお祭り、「YOSAKOIソーラン」なるものにすっかり押され気味らしいが、ワタシとしてはフシギな団体さんがハデに踊り狂う祭りより、屋台がいっぱい並んで綿菓子とかりんご飴とかハッカパイプなんかが通りかかる人々を甘く誘惑する、昔ながらのお祭りのほうが大変趣味と実益(?)に合致している。
 ただ惜しむらくは、北海道神宮ってのは神社は神社でもあの「明治神宮」の支店らしく、本土から移植された数柱の神様たちと一緒に明治天皇も祀られているのである。
 祭神が天皇陛下だと思うとなんかイマイチご利益なさそうなので(笑)明治神宮の初詣さえもご遠慮させていただいていたワタシとしては、お祀りされてるのがアラヒトガミさまかと思うとちょっと腰が引けるものがある・・
 しかし、もともと北海道ってのはアイヌの土地だったんだから、和人の土地神様はいないのだ。北海道神宮のみならず、現在北海道にあるいろんな神社なんかはおそらくほとんどすべてが明治以降に持ってきて据えたものなんだと思う。そう考えると、なんだか北海道の歴史を象徴するようなちょっといやな話ではないか。

 ・・などとちょっと深刻な気持ちになりつつも、やはりなにはともあれお祭りである。
 祭りは楽しい!
 なんだか知らないが楽しい。屋台が並んでるところをそぞろ歩くだけでもう楽しい。
 これが行かずにおられようか!

 というわけで、行ってきました札幌まつり。(←通称「札幌まつり」というらしいです)
 しかし、なぜか屋台の群れは北海道神宮の境内や参道ではなく、かーなーりー離れた場所にある「中島公園」という大きな公園の中にあるのだった。
 なんでそうなるのかよくわからないが、とにかく屋台のありかは重要である。祭りはバクハツだ!・・じゃなくって、祭りは屋台だ!!
 自分の欲求に正直な我々は、肝心の神社の境内とか山車を見に行く等のまだるっこしい行動(・・・)はすべてすっとばして、その中島公園に突撃したのだが・・・・

 これがまた、めっちゃくちゃ混んでいる!!
 混んでいるなんてもんじゃない。前に進めないくらい混んでいる。休日の渋谷・公園通りくらい混んでいる!
 これはすでにニンゲン渋滞だ。

 見た瞬間にかなり闘志がそげるのを感じたが、しょうがないので人波の中に大突入してみた。やっぱり混んでいる。(見ればわかるって・・・) じわじわと強制的牛歩戦術で進みながら屋台を見回すが、はっきりいってこれじゃ食指も動かない。
 今回はじめて気がついたのだが、こういう屋台なんかにそそられるってのは、ある程度そぞろ歩けるくらいの空間の余裕があってこそだったらしい。死ぬほどいっぱい夜店が並んでるってのに、こうもぎっちり詰まってたんじゃ、さすがのワタシの衝動買いゴコロでさえへなへなと萎えてしまうのである。
 それがショーコに、繁盛してるお店ってのはたいてい出口のある分岐近くで、少し人波がおさまっているあたりに集中していたもん。

 そんなわけで、めちゃくちゃ疲れ果てながら屋台とニンゲンの海の中を1時間半もかけて歩いたにもかかわらず、食べたのはドラえもんカステラ(選択理由:混んでる中でも食べやすそうだったから)とフランクフルト(選択理由:店がすいてるところにあったから)だけだった。

 あまりにもさびしい。

 さらにさびしいことに、「もう撤収しようか」と公園を出て歩いてみると、1時間半かけて歩いた距離を5分くらいで戻れてしまったのであった。ああ〜・・・・・・・

撮影時刻はなんと19時40分くらい。ね、ホントに日が長いでしょ。
これはかなり空いてたあたりで撮影。でもピンボケ・・・


 ところで今回おもしろい発見をしました。
 実は、ゴールデンウィークに松前に桜を見に行ったときにも屋台でフランクフルトを食べたのだが、なんとそのフランクフルトったら魚肉ソーセージだったのである。
 ははぁ、海の町だからかしら。おもしろいなぁ、でもこれもけっこうおいしいね!・・などと言いつつ魚肉フランクフルトを食べた記憶も生々しい今日この頃(←?)、なんと今回のお祭りで並んでいる「フランクフルト」の屋台で売られているのも全て魚肉ソーセージだったのだ!

 おお〜、アレは松前だけじゃなかったのか!
 もしや北海道では通常「フランクフルト」は魚肉なのか???
 これはもしかして、「ココがヘンだよ北海道」のネタ?!

 でも日記に書いちゃいました(笑)

 ちなみに魚肉フランクフルトはなかなか美味といえないこともなく、うちのダンナは妙に気に入って「うまいうまい!」と喜んでおりました。
 皆様も、北海道でフランクフルトの屋台をみつけたら是非お試しあれ。これなら肉がキライな人でもだいじょうぶ!・・かも。



 凶悪すおちゃん
(6月18日)

 このごろ、すおちゃんの要求がきびしい。
 なにがきびしいのかというと他でもない、「いっしょに遊んで遊んで攻撃」である。

 ついこの間の日記でも書いたが、スオミときたら別にこっちが頼んだわけでもないのに(・・・)勝手におとうと・いもうとに激しく遠慮しまくる子なのである。こいつと遊んであげるためには、とにかくひとりだけ別の部屋に連れてってやらなくてはいけない。
 しかも、別の部屋に連れてってあげただけではダメだ。アイノとこゆめが「遊びの気配」にひかれてカリカリ扉をひっかいたりするとたちまち「・・・・・」と動きを止めて、扉のところにいってじーーっとみつめはじめてしまう。これを防ぐためには、アイノたちがこっちに興味を向けないように、ヤツらはヤツらで思いっきり遊ばせてやらなくてはならない。
 つまりスオミを遊ばせるためには最低でもニンゲン二名の連携が必要なのである。

 もちろんアイノとこゆめはちゃんと一緒に一本の猫じゃらしに楽しそうに飛びつくし、そんなに激しく「遊んであそんで!」と要求することもない、いわば手のかからない子たちだ。
 しかしスオミは違う。
 最初の一年をひとりっ子としてあまりにもニンゲンとべたべたに過ごしたせいか、はたまた他に遊び相手のいないことをフビンに思ったワタシが根性で死ぬほど遊んであげていたせいなのか、スオミは他の子よりも「人間と遊ぶ楽しさ」をよーーく知っているのかもしれない。・・そう考えると、なんかかえってアイノたちのほうがフビンな気がしないでもないなぁ・・・

 それならそれでアイノたちみたいに一緒に遊べればお互いラクなのに、何でだか知らないがスオミは「ひかえめ大魔王」なのだ。どうしても他の子たちと一緒には遊べない。たとえどんなにつらくても、自らのひかえめをとことん貫くニクイ奴なのである。(・・・・)

 なんて手がかかるんだ、スオミ!
 一見ものすごくいい子のすおちゃんは、実は隠れブラックなのであった。

 そのように凶悪なすおちゃんが、このところ毎晩おそろしい行動に出るようになった。
 ちょうど夕飯も終わってニンゲンが「だら〜ん」くつろぎはじめるころを見計らってヤツはおもむろに動く。すたすたすたとこれ見よがしに目の前までやってきて、我々の顔を見て「ぅにゃ〜ん」とものすごくかわいいハイソプラノの声で訴えるのだ。
 こんなカワイイ三毛柄の子にそんなことされたら無視できるわけがあろうか(いやない)。(←おやばかの反語表現) この場合我々哀れな猫好きに、「なになにすおちゃん?」と注目してなでなでする以外の何が出来よう。
 するとスオミは、つつつーっと隣の部屋にころがしてあるヒモのところにいってヒヨコのようにちんまりとおすわりポーズになる。・・・・・

 そうそう、ちなみにスオミはどんな猫じゃらしよりもヒモが好きだ。それで、梱包用のがっちり硬いひらぺったいやつをオモチャがわりに家においています。さらに言えばアイノは羽根がついたおもちゃが特に好きで、こゆめはさきっちょに何かついた猫じゃらしならなんでも大喜びだ。
 これってもしかすると自然界でいえば、スオミはヘビを捕獲するのが得意でアイノは鳥を捕獲するのが好きだということなのかもしれない。
 そんで、なんでもがつがつよく食べるこゆめはなんでも捕獲するってことで、どんなオモチャにも「きゅぴ〜ん」とはげしく反応するわけだね!
 うーむ、野生の掟おそるべし!(←?)

 えーと、話を戻す。
 ヒモのところでちんまりすわっている時点で、さすがに我々にも「これはアソビを要求しているな!」・・とわかるのだが、いちおうムダな抵抗として「なーに?」と聞いてみる。するとすおちゃん、さらに畳みかけるようにカワイイ声でせつなく「にゃ〜ん・・」と呼びかけながら、白いお手手で「ちゃっちゃっ」とヒモをころがしてみせるのである。

 ああ〜、スオミ様が「あそんで♪」と言っている〜。
 そんなことされたら遊ぶしかないではないか。

 かくてワタシは小一時間もすおちゃんに拘束されてヒモを振りまくる羽目になる。
 さらにダンナも、こゆめとアイノをその場に釘付けにするためのオトリとして働くことになるのであった。

 そのうえスオミ様ときたら、ニンゲンが疲れて「きょうはこのくらいね」と切り上げても「もっとあそんで!」とかわいく訴えつづけるという凶悪さだ。
 ああ〜スオミ様、もうニンゲンはへとへとです・・・・・

 ん?
 おかしい。なんかヘンだ。
 思えばアイノは、すおちゃんのこの凶悪あそんで攻撃を薄めるためにM78星雲からやってきた正義のしろねこだったはずである。(←意味不明)
 それなのにあまり状況は変わっていないではないか。
 もしかしてアイノ、役立たず?ぜんぜん役に立ってないってカンジ??
 っていうか、遊んであげなきゃいけない対象が増えただけじゃん。

 ・・・・・・・
 別にいいの、もう・・・
 なんかいっぱい猫がいてシアワセだし・・・・ははは・・・・・(自暴自棄)
 かくてきょうもスオミ様は凶悪で、アイノはぱかぱかで、こゆめはぴゃーぴゃーなのであった。ああ、これがシアワセなのね。(←?)



 痛くないのか?
(6月19日)

 ついこの間の日記でアイノの毛玉が大増殖中だということを書いたが、それと前後してときおり居間で大変おそろしいものを拾うようになった。
 なぜその物体がココにあるのか?
 それはまさに歴史上この場所に決してあってはならないもの、オーパーツである。
 しかもワタシは、ついにその物体の貴重な写真を撮影することに成功した。
 その正体とは!!!

こうしてみると、ホントにヒツジの毛みたい。
なんか、こきたないなぁ。(笑)

 ごらんのとおり、百円玉である。
 ・・・じゃなくって!!
 なんとアイノの毛玉である。

 はっきりいって毛玉なんか拾うよりも百円玉拾ったほうが明らかにうれしいのだが、残念ながらコレは大きさ比較用に置いてみただけです。ちっ。(←?)

 落ちている毛玉を拾ったのは実は三回目くらいだが、いつもはもっと小さいやつだった。
 しかし、これは大きい!
 はずかしながらアイノくん本体にはもうちょっと大きい毛玉がまだうまく切れずにくっついているのだが、落し物(?)として拾得した毛玉の中では多分これが一番大きかったと思う。
 それで思わず写真とっちゃいました(笑)。

 そもそもなんでこんなものが落ちているのかというと、もちろん猫ズのプロレス遊びのせいである。ぴょーん、と飛びついて(もしくは飛びつかれて)床にひっくりかえって野生状態で猫キックをかましあうアレだ。
 あれって、足とか手を抱え込まれて猫キックをされたことがある人なら、もう見ているだけで「イテテテテ・・」と眉をしかめちゃうと思うが、よく平気で顔なんか蹴りあってるよなぁといつもカンシンしていた。ぜったいアレはかなり威力があるよね!
 つまりこの毛玉ちゃんは、そのように猫キックの応酬をしていて、スオミかこゆめにアイノくんが思いっきり蹴られた際にむしりとられて落ちたのであろうと思われる。

 ・・・・・・・
 いたそ〜。
 お、おそろしい。
 こんなデカい毛玉、たしかにさぞかしツメも足もしっかり引っかかるだろうなぁとは思うが、それにしてもこんなのを力任せにムシられたら痛くないのだろうか。

 まだ毛玉むしりの現場は見たことないので(・・・・)その際アイノが痛がっているのか、はたまた気づいていないのかは不明だが、ワタシが切ってやらなくても自主的に毛玉を除去してくれるのは非常にありがたい。
 これが執念深いすおちゃんだったりしたら、こんな痛そうな目にあわせた場合じとーっと根に持ちそうでやばいが、アイノはぽーっとしてるから少々痛い目にあってもまったく気にしないようで、猫間関係にも特に支障は起きていないのもさらにありがたい。めでたしめでたしである。(←?)

 そういうことならこれはもう、じゃんじゃん取ってもらいたい!
 すおちゃん(もしくはこゆたん)、今後ともアイノの毛玉取りをよろしくね!

 でも、イタイだろう、これは・・・・・
 ごめんね、アイちゃん。なるべくワタシが切ってあげるからね・・

 あっ、今なら先着一名様に写真のアイノくんの毛玉プレゼントいたします!(誰も欲しくないよ・・)
 ・・でもこれって、どこから取れたかわからないんだよね。さんざん手に取ってしみじみ観察しちゃったけど、もしケツの毛だったらいやだなぁ・・・



 雨の日の猫
(6月20日)

 きょうは一日中ずっと雨が降っていた。
 猫と暮らしている皆さんなら「そうそう!」とうなづいてしまうと思うが、雨の日の猫というのはなんだか怠惰だ。
 とにかく「だらーん」として「でろーっ」となっていてなんともやる気ゼロ!というカンジである。そして、とってもよく眠る。

 どうして雨だと怠惰になるのかはよくわからないが、もし野生状態で生活していた場合雨が降ってると狩りも出来ないわけだから、「休めるときにゆっくり休んでおきなさい!」という命令が遺伝子に刻まれてるんじゃないかなぁと推測される。

 これはニンゲンにとってもなかなかうれしい事実である。
 上げ膳据え膳で三食ひるねつき・オプションとしてニンゲンのサービスつきで悠悠自適な我が家の飽食猫ズにとっては雨だろうと晴れだろうとあんまり関係ないと思うのだが、そのへんは律儀に遺伝子の命令に従うことにしているらしい。
 おかげで雨降りの日は「あそんで攻撃」にさらされることも少ないので、いきおいニンゲンもゆっくりできるというありがたい仕組みになっているわけですね!

 ブラボー遺伝子ちゃん!
 祖先の猫族たちの野生の記憶のおかげで、現代ニッポンにおいて猫好きのニンゲンたちが救われているとは、なんとフシギな自然のなりたちであろうか!(←?)
 まさに因果応報!・・じゃなくって、まわる因果の糸車!って、これも違うよ!!
 なんだかヨロコビのあまり意味不明なことを叫んでしまうワタシであった。ははは。

 しかし、日長一日だら〜んとする猫はなかなかかわいい。今日は日中も外は13度くらいでとっても涼しかったせいもあって、スオミなんかはニンゲンのフトンの中にもぞもぞもぐりこんで茶色いしっぽだけのぞかせて寝てるし、こゆめはそのしっぽのとなりでまあるくなってシアワセそうに寝ている。
 そして、いつもあまりにも他の子たちにしつこくするせいでこんなときも仲間はずれのアイノくんは、仲間はずれにされているということにすら気づかない常春のアタマのせいで特に悩むこともなく、ニンゲンのそばで「く」の字になってぐうぐう寝ているのがナミダをさそう。

 それにしても、なんてシアワセなんでしょう。
 外は冷たい雨が降っているけど、きょうは出かけなくてもイイ。おうちの中は涼しくって快適だし、猫たちはぽてぽて転がって眠っている。
 これをシアワセと言わずしてなんとする!
 思わず猫と一緒におひるねしたくなってしまいますね。

 ・・・・・・・・・
 まっとうに生活しているみなさん、ごめんなさい。
 誘惑によわいワタシは、思わず一緒におひるねしてしまいました。・・・・・
 おひるねする猫はカワイイけど、怠惰におひるねするニンゲンは傍目にもかなりクズです。
 こうやってニンゲンは日々堕落していくんだね!
 ああ〜。

 本土は梅雨もまっさかりらしい。みなさんも雨の休日には、猫たちとささやかなシアワセを堪能してくださいね。そして一緒にクズ道を邁進しましょう!(・・・・・)



 こぶとりじいさん
(6月21日)

 きのうと今日と、二日連続でワタシのキライな某野球チームがサヨナラ負けした。
 ああっ、気分イイ!サイコーに気分がいいぞ!!
 好投のウエハラは気の毒だったが、恨むなら援護ゼロだった味方をウラむがよいぞ!わははは!
 ああそれなのに、11時からのプロ野球ニュースを見損なってしまったなんて。なんてまぬけなワタシ!じゃあ1時からの再放送を!と思っていたのに、うっかりそれも見損なってしまうなんて。もうどうしようもなくばかやろうだぞ、ワタシ!!
 そんなわけで三度目の正直として、明日の午前中の再々放送を見なくてはならない(義務)。っていうか見ないと気がすまない。忘れないでちゃんと見れるように祈っててください。しくしく。

 さて、このところアイノの毛玉の話が何度か登場している。
 なんとなく毛玉って春の季節ネタかなぁと思っていたのだが、よく考えてみると毛がフサフサしてれば秋だって冬だって毛玉は出来るような気がする。
 アイノに関していえば、ちょうど抜け毛シーズンがはじまるころになって急に毛玉が目立ってきたのだが、一般的にはどうなんだろう。「毛玉」を春の季語に出来るかどうかの瀬戸際なので(?)、ご存知の方がいましたらぜひ教えてください!

 それにしてもアイたろうはホントに毛玉が出来やすい子だ。ちょっと油断すると腋の下とかアゴとかケツとか、あっというまにボコボコ毛玉を作ってしまうので目が離せない。
 あんまりよく出来るので最近は気をつけてたつもりなのだが、現在とんでもない毛玉が左の首筋に成長中である。
 これはでかい。おとといの写真に収めたアレよりもでかいので、見ていると気になってしょうがない。
 それで数日前から、機会をみつけて切ってしまおうと虎視眈々と狙っているのだが、なんだかなかなか良いチャンスに恵まれないのである。

 「よし、今なら寝ているぞ!」・・と思って「じゃきーん」とハサミを握ると、おもいっきり寝返りを打って左側を下にしやがったり、甘えてきたときに「よし、今だ。さくっといっちゃえ!」・・と決意すると、それを察知したかのごとくすーっとどこかにいっちゃうし、とにかくタイミングが悪い。

 もしかしてアイノ、切られたくないんじゃないだろうか。この毛玉でギネスに挑戦するつもりなのかもしれない。そうだとするとアイノくんには申し訳ないのだが、やっぱり気になるから切りたいんだよね。ごめんねアイちゃん。

 しかしそんなココロとは裏腹に、なかなか切れないでいるうちに、恐怖の毛玉はどんどんでかくなってきてしまった。

 首の横に「ぶらーん」とぶらさがるように固まっているので、その姿はまさにこぶとりじいさんである。
 ああっ、切りたい!でも小心アイノをおさえつけて切ったら、またタイヘンなことになってしまう!
 いっそ鬼さんが来て「ぶちっ!」と取っていってくれないもんだろうか。

 関係ないが、「じいさん」というと思い出すことがある。あれはアイノがうちに来てまもなくのことだった。
 まだスオミとのご対面から一週間も経っていなかったが、すぐに仲良くなって一緒に遊んでいたアイノの顔をふと見て「ん?」と違和感を覚えた。
 もともと仔猫のくせになんだかじいさんっぽい顔をしていたアイノが、ますますじいさん顔になっているのだ。なんだか水戸黄門みたいなのである。アレ?と思ってよく見ると!

 なんとアイノの顔にヒゲが生えている?!
 ・・いや、猫だからヒゲは生えてるんだけど。

 もとい!
 アイノの口元に、アゴヒゲが生えている!

 いったいコレはナニ?・・とよく見ると。
 アゴヒゲに見えたのは、口元からびろーんと垂れた白い毛のカタマリであった。
 そうです。
 遊んでいるうちに「がぶーっ」とちびアイノにむしりとられたスオミ様の白い毛だったのです。

 ワタシはムンクのように絶叫した!
 ぎゃあああ、すおちゃ〜ん!
 すおちゃんがハゲちゃうよぅ。っていうか、きっと痛かったよぅ。
 ごめんよ、スオミ〜。

 心でスオミにわびつつ、とりあえずアイノが食っちまう前にと素早く口元の毛を没収したことは言うまでもない。

 思えばこのときはまだ荒っぽい遊びにも免疫がなかったので「だいじょうぶかな、だいじょうぶかな」とハラハラしたもんだが、じきにお互いの顔面を激しく蹴りあっているのを見ても「あらあら、いたそうねぇ。若いもんは元気でいいわねぇ」(←?)と微笑みながら見守れるようになったワタシであった。

 このようにヒトは何事にも慣れていくものなのである。うんうん。

 ・・・いや、そうじゃなくって。毛玉とらなくちゃ〜。
 コレはやっぱり、「あら、立派な毛玉ねー!ギネスに挑戦だわ!」なーんて慣れたらダメだろうな。っていうか、それは「慣れ」じゃなくって「逃避」ですね。・・・・・

 では、再度アイノのスキをうかがうことにします。今日から、常にハサミ携帯しなくちゃ・・



 更新への道
(6月23日)

 きのうはサボっちゃったから、きょうはちゃんと日記を更新しよう!・・と4時間くらい前にパソコンを立ち上げたのだが、ちょっと席をはずしてニュースを見ているあいだに大変なことが起こってしまった。
 さてやるぞ!とやる気まんまんで来てみれば、パソコンの前の椅子の上に純毛100パーセントのグレイのザブトンが置いてあるではないか。

 こゆめ様がまんまるになって寝ているよぅ。
 ど、どかせない。
 ワタシにはどかせない!!

 どうしよう〜、と思いつつそーっとのぞきこんでみたが全然起きない。困ったけれどあまりにもカワイイので思わずちょっとなでてみたら、「くきゅっ?」という声とともにアタマをあげてこっちを見た。

 か、かわいいよぅ。
 もうノックアウトである。

 「あ〜、起こしてごめんね〜♪」とさらになでると、きもちよさそうに「こてん」とナナメになってまた寝てしまった。これはワタシが最高に弱い、ストライクど真ん中なポーズである。
 すなわち、こういうカッコです。

こゆたーーーーん!!(愛)
これが伝説のコテン寝り猫だ!

 か、か、かわいすぎるよぉぉぉ。

 余談ながらワタシはこのポーズを「コテン寝り」と呼んでおり、素晴らしきコテン寝りの伝統を守るため、家庭内において「コテン芸能保存会」を発足し日夜粉骨砕身しているのであった。(?) 

 とにかく、こんなポーズをとられたらもうどかせない。コレをヘイキでどかせたら、それは猫好きではない。(キッパリ)
 そんなわけで、せっかくマシンを立ち上げたのにも関わらず結局作業を始めたのは2時くらいになってしまった。それだけでもかーなーりー遅れていたのに、そこからまた気が散る事態が発生したのである。

 実は今日、やっとパソコンにスピーカーを接続したのだが、そいつが原因で更新作業がさらに2時間も遅れてしまったのだった。

 実は元々ちゃんとパソコン用のスピーカーは持っていたんだけど、そいつはかなりデカい。決して広くないデスク上にそいつを設置するとジャマでジャマでしょうがないので、新しいマシンが来てから今までずっと音が出ない状態でパソコンを使っていた。
 別に音なんか出なくても全然かまわなかったのだが、これじゃMP3の再生も出来ない。なんかつまんないなぁ、と思っていた矢先に新聞広告が入って、大手の安売り電気屋さんで598円のちびスピーカーを売っているのを発見した。
 おお、これはいい!ちっちゃいし安いし、これならあんまり使わなくってももったいなくないぞ!・・とひらめいたワタシは、早速その598円スピーカーをゲットしてきたのである。

 パソコンの前に座ったときに「そういえばスピーカー買ったんだっけ」と思い出したのが運のつきだった。
 作業の前に試しにつないでみたところ、ちっちゃいから音はちゃちいながらもなかなか調子がいい。
 これで音楽を流しながら作業が出来るじゃん!やったぁ!・・とその気になってきたワタシは、今までずっと無視していたメディアプレーヤーからインターネットラジオを聴いてみることにした。

 そしたら、ハマってしまった。
 いや、どツボにハマったのではなく、おもしろくなってハマっちゃったのである。

 だってー、クラシックの放送局だけでもすっごくいっぱいあるんだよ!チェコのラジオ局なんかも聴けるしさぁ。海外局なんかもリアルタイムで聴けるなんて、なんだかおもしろいじゃないですか!
 そんなわけでついいろんな局を試しまくって、結果として何度か回線を落としたりフリーズさせたりしながら現在に至るのであった。(・・・・・・)

 そんでこんな時間になっちゃって、あわてて日記を書いているのです。(あ、いま、4時15分です・・)
 ああ、まさに本末転倒!!
 しかしこのように、神の門へ至る道は狭いのである。じゃなくって、更新作業へ至る道は遠いのである。

 でもかなり楽しいです、ネットラジオ。いまはドイツのクラシック専門局の番組を流しながらコレを書いています。まだ聴いたことがない人、かなり面白いからぜひためしてみてね!

 **本日のオマケ**
 コテン芸能保存会メンバーによる伝統の芸・コテン寝りのバリエーションをごらんください。

踊ってるんじゃないんだよ。・・・
これもコテン寝り。

 しかし、こゆめだと手放しに「カワイイーーー!」と思ったのに、なぜアイノだと「ちょっとまぬけーーー!」というカンジになるのだろう。謎である。




 猫毛テロ
(6月24日)

 ああ〜、横浜が負けてしまった。2連敗だ。めちゃくちゃ気分がわるい!
 そのうえネットラジオをかけて遊んでたらフリーズするし。ああイヤだ。なんだかすっかりやる気を失って、うろうろネットサーフィンしていたらいつのまにか1時半になってしまった。
 なんということだ。あと2時間くらいで夜が明けちゃうじゃないかぁ。早く日記書かなくちゃ。

 そうそう、何度か「北海道はいま日が長い!」と書きましたがほんとうに長いです。先週夏至は過ぎたみたいなので、これからはまた少しずつ昼が短くなっていくのだろうけど、今はだいたい午前3時40分くらいに空が明るくなってきて、夜は午後7時40分くらいに暗くなってくるってカンジです。
 つまり、もしサマータイムを採用してたら夜の9時近くまで明るいということになるわけだ。さすが日本のヨーロッパ・北海道

やまぎわやうやうしろくなりゆく?・・のは、春だっけ。
午前3時45分撮影の証拠写真。(←?)

 まぁそれはおいといて、きょうは衝撃の告白がある。
 ワタシは、先日うちのダンナがとんでもない破壊工作に荷担してしまったことを知ってしまったのだ。

 発端は、大学時代の友人の結婚式への招待であった。
 披露宴は来月東京で行われるのだが、それにダンナが出席することになったのである。

 7月の東京!
 この涼しい北海道から、もしかしたらまだ梅雨の真っ只中の東京へ!
 これはキツい。まさに地獄だ。

 しかもダンナは運悪く夏用の礼服を持っていなかった。だからといって、冬のを着たら死んでしまう。即死である。
 あまりのことに「夏用の礼服も買っといたほうがいいかなぁ?」・・とひそかに悩んでいたヤツは、某所で安価な吊るしの礼服を発見した。
 「おお、安い!」と感動したダンナは、さっそくちょうど良さそうなサイズのを取って上着を着てみた。
 うん、ちょうどいいかな。ちょっと袖が長いかな。ひとつ下のサイズのも着てみよう。
 うーん、やっぱりちょっと小さいか。まてよ、念のためひとつ上のも試してみるか。・・やっぱりでかいな。最初のがいちばんいいみたいだな。
 等々ぶつぶついいながら、この慎重さがあとでおそろしい悲劇を招くことも知らずにヤツは都合3種類のサイズの上着を着てみたそうだが、結局最後に「やっぱりコレだな」と最初に着たものを手にとった。
 ・・・・そのとき、ヤツは見た!

 黒い礼服の裏地に、猫毛がびっしりついているおそろしいさまを。

 一瞬凍りついたダンナは、思わずさっき試着した2枚の内側をおそるおそる確認した。

 ついている。
 猫毛がばっちりクッキリすさまじい勢いでつきまくっている。

 その日着ていたのが、白っぽい服であったことが幸い・・いや、災いした。ヤツは、まさかそんなに猫毛がついているとはまったく気づいていなかったのである。
 黒い商品におもいっきり猫毛をつけるとは、なんというおそろしいテロ行為であろうか。
 発覚したら身のハメツだ、と悟ったダンナが、逃げるようにその場を去ったことはいうまでもない。

 ・・・・・・・
 店員さん、ごめんなさい。
 商品を猫毛まみれにしたのはうちのダンナです。

 この季節、「猫毛が目立たなくて良い」という理由で白っぽい服を選ぶ猫飼いさんは多いことと思うが、試着の際はくれぐれもご注意ください。
 見えなくても、ついているんです・・・・・たっぷりと・・・・・・・・
 キャー!




 呼びまちがえた
(6月26日)

 ああ〜、中日が負けてしまった。逆転負けだ。めちゃくちゃ気分がわるい!
 ・・・これ、気のせいか前回とおんなじ書き出しのような気がする。くそー、ますます気分わるいぜ。

 ここはひとつ気をとりなおして、まずは前々回「コテン芸能保存会」メンバーでありながらひとりだけ紹介されなかったコテン寝りの真打ち・スオミ様の華麗なコテン寝りバリエーションの紹介からはじめてみようと思う。

「シェー」じゃないザマス。
コテン寝り最終奥義の一・「いやーんのポーズ」

 おなかの見せ具合といい、優雅な手の動きといい、非常に完成度の高いコテンである。(←?)
 基本の「コテン」のポーズからさらにもうひとひねり加えた、非常に高度な技といえよう。さすがスオミ様だ。

 ・・・といきなりすおちゃんを持ち上げたのにはワケがある。きょう、ワタシの無神経なうっかりミスでスオミ様のご機嫌を損ねるという事件が起きてしまったためにヒクツになっているのである。(・・・・)

 ナニをしでかしたのかというと、まずワタシは猫じゃらしを振ってこゆめと遊んでいた。「ちゃっちゃっ」と前足でじゃらしをつかまえようとするこゆたんは、なぜか上半身がまるごと左に「みーっ」と傾いていて、めちゃくちゃ仔猫っぽくてカワイイ。
 ああ、こゆたんって、なんでこういつまでも仔猫っぽいんでしょう♪
 こんなにカワイイんだから、おもわず「こゆたーん、こゆめたる♪(←呼び名の活用形のヒトツ。猫の呼び名活用については以前の日記参照)」などとこゆちゃんの名前を連呼しながら遊んじゃうのは非常に自然な反応だと思う。

 しかし、それがいけなかった。

 たまたまそんなときに、テーブルに「しゅたっ」と乗って「ぅにゃーん・・」とかわいく呼ぶスオミの声がしたので、声をかけようとしたワタシはつい「どうしたのー、こゆたーん」・・とスオミ様を呼び間違ってしまったのだ。

 し、しまった。
 ・・と思ったときにはすでにスオミが「・・・・」とイヤなカンジでワタシを見ている。

 呼び間違えたのが、我が家で最も賢くて我が家で最もニンゲンの言葉を理解しているとおぼしきスオミ様であったことは不運だった。これがアイノだったらぜったい気がつかないのに!!(・・・・)
 「ご、ごめんね、すおちゃん!スオミー!」とあわてて訂正したが、すおちゃんはなんだかそっぽを向いてしまった。
 もしかしてこれは、ちょっぴりスネている?!?!

 すおちゃん、なんてかしこいの!
 っていうか、あんまり賢いのも考えものだよ〜。

 まぁ半分くらいはおやばかなニンゲンの気のせいかもしれないけど、ワタシがみたところスオミ様はやっぱり少しスネていたと思う。ごめんねスオミ!

 この「呼び間違え」ってのは、兄とか姉がいる人なら一度は覚えがあるんじゃないだろうか。
 うちの母はヒトの十倍はソコツなB型ちゃんだったので、ワタシは小さい頃からかなり頻繁に「せっちゃん」(姉の名前)と呼ばれたものである。

 あれはグレる。

 ある程度大きくなってからは「ほらー、また間違えた!」と直接的抗議行動に出るようになったが、どうもこの呼び間違えってのはほとんど無意識の領域にあるらしい。現場をおさえると「あー、ごめんごめん!」とあやまってはくれるのだが、ほんとうにあやまってくれるだけだ。(・・・・) 何度抗議してもいっこうにうっかりミスはなくならないまま、現在に至っているのである。
 ちくしょー、グレてやる!!(注:もうおそい。グレてみたいよい子のみなさんは、ハタチ前に済ませておきましょうね!)

 これがまたおもしろくもカナシイことに、ワタシは姉と呼び間違えられるが、姉がワタシと間違えられることは決してないのである。
 たまたまうちのダンナは妹を持つ長男なので、「さすがにお兄ちゃんと妹なら間違えなかったよね。性別が違うもんね」とためしに聞いてみたところ驚くべき答えが返ってきた。
 なんと、兄妹でもやっぱり呼び間違えるのだそうだ。しかも我が家のパターンと同様で、妹のほうがうっかり「おにいちゃん」と呼ばれてしまうミスは発生するが、その反対は起こらないんだって。

 がーーーん。
 以前から「猫もニンゲンも最初の子は特別」説を主張していたワタシだが、ここでまたひとつ有力な論拠を発見してしまった。
 ああ、次女って、次女って・・・・・・・

 子育て中のみなさん、なるべく名前は間違えないであげてくださいね。グレますから・・・・

 でもワタシは、長女のスオミを妹の名前で呼んじゃったんだよなぁ。ありっ???
 まぁいいか。(いいのか?) とりあえずすおちゃんの機嫌は直ってるし! 以後気をつけます。ハイ。



 禁断のクーラー
(6月27日)

 きょうは北海道も暑かった。33度を越したという東京には及ばないまでも、どうやら最高気温は29度くらいまでいったらしい。29度つったら、もう立派に真夏である。
 いつもなら気温が高くてもカラっとしているので体感温度はさほどでもないのだが、きょうはなんだか湿度が高い。明け方にも「ざーっ」と雨が降ったし、日中もなんだかくもりがちでじめじめしているせいか、とっても暑い!

 ふと見ると、猫ズもなんだかだらだらしている。スオミなんか、「だら〜ん」とのびきって窓際の一番風の当たりそうなところに寝そべって床と一体化しているし。・・あっ、ただしアイノだけは何を考えているのかよくわかりません。午前中、惰眠をむさぼるワタシが「うーん、暑い。きょうは暑いなぁ・・」とふっと目を覚ますと、なぜかアイノがワタシの脇にへばりついて寝ていた。
 おい、暑いよアイノ!っていうか、アンタはどうしてワタシにへばりついてて暑くないのだ。
 オマエはほんとにぼーっとした子だねえ。

 とにかくニンゲンも猫もとってもへばってしまったので(除くアイノ)、思わずクーラーをつけてしまった。
 まだ7月にもならないのにちょっと早いかなぁとは思ったけれど、せっかく文明の利器があるのにガマン大会をする必要もないのである。関東地方の人々には「なんとゼイタクな!」となぐられるかもしれないが、ここはひとつ自分に素直になることにしてみました。

 ああ、クーラー!
 つけたとたんに夢心地。(←なんか俳句みたいな五七五だな・・)
 なんて快適なんだ。もう一生クーラー様についていきますってカンジである。

 クーラーをつけたとたんにすぐ「すすすーっ」と寄って来たのはスオミだった。
 彼女は一歳半まで関東で生活していたのでクーラーには慣れている。当時はワタシも仕事をしていたから、閉め切った部屋でお留守番するスオミのために夏場は常に弱くクーラーをつけて出かけていた。そのせいかスオミは「この機械の下は涼しい!」ということを非常によく知っているのである。

 素早くやってきたすおちゃんは、あっというまに風のよくあたる場所に「でろ〜ん」とはりついて、またも床と一体化してしまった。もう誰もスオミ様を動かせないってカンジだ。

 しかし、本格的な夏になるまえに北海道に来てしまったアイノとこゆめは、ほとんどクーラーの効用を知らない。
 クーラーが稼動していても「あの機械ナニ?」と最初は戸惑ったようにうろうろ他の部屋に行ってみたり戻ってきたりしていたのだが、そのうちにとうとう「この機械から風が出てきてキモチいい」ということに気づくときがきてしまった(らしい)。

 てけてけやってきたこゆめは風の通り道にあたるテレビの上に置物のようにねそべった。その姿が非常に可愛かったのですっかりニンゲンがそっちに気をとられている間に、背後にこっそり白い影が忍び寄っていたらしい。
 忘れたころにふと振り返ると、ぼけぼけアイたろうがいつのまにか風のあたる場所のザブトンの上でくつろぎポーズになっていた。

 おおっ、アイノ!その顔はなんだ!
 さっきまで「暑いのヘイキ」という感じだったアイノが、そよそよと風に吹かれながらうっとりと目を細めて恍惚の表情をしているではないか。
 すごい。顔に「きもちいー♪」と書いてある。
 なんてわかりやすいんだ!
 いくら「ナチュラル恍惚の人」アイノといえど、ここまでうっとりトリップしているのは初めて見た。
 よっぽど気持ちよかったんだねぇ、アイちゃん・・

 このように猫ズにも大好評だったクーラーだが、ちょっと冷えたらすぐ消しちゃいました。まあ今日のところは試し運転ってことで。
 明日は涼しいといいなぁ。



 暑さの効用
(6月28日)

 きょうもしつこく北海道は暑かった。昨日より湿度が低いぶん体感温度的には少しはマシだったが、やっぱり30度近くまで気温は上がったらしい。
 6月でこの気温ってのは道民のみなさんにとってはかなりステキなサービスなのではないかと思われるが、北海道民のお天気感覚を謎としか思えないワタシにとってはタダの迷惑である。(道民のみなさんの季節感についてはコチラ参照)
 ・・そういえば、先週だったかなぁ。すごく天気がよくって、たぶん27、8度くらいあったと思われる日に大通り公園の脇を通りかかったら、いましたいました。芝生で日光浴をする謎の人々が!今年もそういう季節になったんだなぁとシミジミ思ったワタシでした。

 それにしても、なぜ暑い日にあんな日向でくつろげるんだろう・・・
 すごい根性だ。
 去年まだこちらにきたばかりのとき、「PMF」というクラシックの音楽祭の野外コンサートを聴きにいったことがあるのだが、半日芝生の上で音楽聴いてたらすっかりドカタ焼けになってしまってかなり泣けたものである。
 あんな天気でひなたぼっこしてたらみんな土方焼け確実だと思うのだが、彼らはそれでイイのだろうか。
 イイのかもね。きっと。
 やっぱり北海道はフシギな土地だなぁ。

 さて、このところの気候のおかげでワタシは思わぬ恩恵にあずかっている。
 あんまり暑いせいか、スオミがすっかりやる気を失って「だらーん」とたれぱんだみたいなポーズで寝てばっかいるのだ。
 そういえばよく見ると、いつもはベビーピンクのお鼻も、暑さで血行が良くなっているせいかすっかり濃いピンクになっているではないか。普段なら「あそんで♪かまって♪こっちみてー!」とかわいくしつこくからんでくる時間帯になっても、すおちゃんったら「あー、だるい。なんかやる気でないのよね。ねてよっと」・・というカンジでごろごろ床と一体化してばかりである。

 ああ、平和だ。デタントだ。神様、なんてラクなんでしょう!
 目の前でごろごろおなか出して寝てばっかいるすおちゃんはホントかわいいし!

 しかしひとたびクーラーをつけるとあら不思議!
 すおちゃんのお鼻はあっというまに「濃いピンク」から「ベビーピンク」に戻ってしまって、それに比例するかのように俄然やる気も出てきてしまう。これは困った事態だ。要するに、ニンゲンが涼しい思いをしようとするとスオミもどんどん元気になって「ぅにゃ〜ん」とかわいく愚図りはじめるという恐ろしい法則が出来上がっているのである。

 涼しく快適に過ごすかわりに、すおちゃんの攻撃にさらされるか。
 暑くてぐたーっとするけど、すおちゃんと一緒に平和にごろごろ過ごすか。
 まさに究極の二者択一!(←?)

 ちなみにどっちを選択しても夜が更けると涼しくなってきちゃうので、深夜まで起きているワタシは結局すおちゃん攻撃のエジキとなる運命なのであった。・・・・

 しかし、一見いちばん毛がモコモコしていて暑そうなアイノがわりと平気そうにしていたりするのがおもしろい。そういえばアイノ、毛玉はできるけど意外と抜け毛はひどくないんだよね。実は我が家で抜け毛が一番ひどくて、ちょっとさわっただけで「ぎゃー、被爆したの?!」ってくらいごっそり毛がついてくるのもスオミなのである。恐怖・チェルノブイリ猫ってカンジだ。

 すおちゃん、このままだとまた「日本猫・三毛(ただししっぽだけ妙に太い)」になっちゃいそうだ。まあそれはそれでカワイイので(おやばか)、この際ごっそり抜けてもらって早く涼しく過ごせるようになってほしい。
 っていうか・・・・・
 刈っちゃおうかな。ひひひ・・・・・
 見てみたいですよね、「三毛柄の地肌」。ひひひひ・・・



 新兵器導入!?
(6月30日)

 た、た、タイヘンなものをみてしまった。
 昨日の夜、いつものようにスオミ様がワタシのくつろぐ目の前で寝る準備をしていたときのことである。

 すおちゃんはどういうわけだか、ニンゲンたちがごろごろしている居間のどまんなかにわざわざやってきて寝ちゃうクセがあって、昨日もすたすたやってきたかと思うと(これまたよくあることだが)ワタシが床にひろげていた読みかけの新聞の上に「どーん」と横になった。

 あのー、・・・すおちゃん?
 いま、そこ読んでるんですけど。なぜあと50センチ右か左に座らずにわざわざ新聞の上にお座りなのでしょうか?
 こらー、どきゃーがれ!・・とココロで叫ぶ!

 ・・しかし「なーに?」とつぶらなヒトミでみつめられると「ああ〜、もういいの。いいんですいいんです。新聞なんていつでも読めるし!ほら、すおちゃんが乗ってないところ読めばいいんだよね!」とふにゃふにゃになってしまう相変わらず情けないワタシであったことはいうまでもない。
 ちなみにこの場合の「読めるところ」とは雑誌広告だけだったりするところが微妙に哀しい。

 とにかくこのように、ニンゲンのジャマをすることにかけてはゴルゴのように超一流の腕をもつスオミが目の前で寝る準備を始めたわけである。
 お手手をなめて、背中をなめて、よいしょっと足をかついでおしりをなめようとしたとき!

 ワタシは聞いた。
 異様な破裂音を。

 オナラである。

 猫もオナラをするとは聞いていたが、実際に目撃したのは初めてだったワタシは一瞬なにが起こったのか理解できずボーゼンとすおちゃんをみつめてしまった。
 しかしスオミは一向に動じない!
 すました顔で「なーに?なにかあったの?」というカンジで、しかしなぜか次になめようとしていたはずのおしりではなくおなかをなめて間をもたせているのがなんともいえなかった。やっぱりすぐに顔をくっつけてなめるのがイヤだったのだろうか。(・・・・)

 それにしてもこれはワタシにとって、目の前でゲロ吐かれるよりインパクトのある事件であった!
 抜け毛化学兵器ではあきたらず、ついに毒ガス兵器までモノにするとはなんとおそろしい凄腕のテロリスト猫なのだ。
 しかししつこくボーゼンと見守るワタシの前で「なによ、もんくある?」といわんばかりに毛づくろいを終えたスオミ様はまったく気にした様子もなくすやすやと寝てしまったのだった。す、すおちゃん・・・・
 いいけど、新聞からどいて。

 ああスオミさま、お年頃の女性なのにこんなところでこんな話をバラしちゃってごめんね〜。
 でも次からは、ワタシの目の前じゃなくってもうちょっと離れたところでやってね。
 あと、新聞に乗らないで。



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