2012年5月-6月
2012/06/16(土)
先日、埼玉の大学でコミュニケーションワークショップの授業をさせていただいてきました。
将来、保育園・幼稚園・小学校の教師を目指して学んでいる120人の学生さん対象。企画された先生の意向は、教育実習に入っていく前に「自己表現」「コミュニケーション」とはなにかを学ばせたいというものでした。青年劇場の「翼を下さい」の九州実行委員会公演時にお世話になったかたで、「演劇の持つ力」を知っていることからこのような授業を考えられたようです。
大学生にワークショップをするのは初めての体験でした。大学生は子どもの感性をなくしていない大人でした。また、すごい集中力で私の展開するエクササイズに取り組んでくれました。授業の最初に私と目を合わせてくれなかったり、めんどくさそうに動く学生さんもいましたが、全員の力がプラスのエネルギーに動く瞬間から、全体のムードが積極的に変わるのです。そこが大人の力だと思いました。将来皆さんが教師になったとき、「一人で孤立している子どもたちに、演劇の力を利用して友達と手をつなぐことで生きていることをたのしく実感してもらいたい」と願う私です。
先生は「コミュニケーションワークショップは教師を目指している学生だけでなく、医師を目指している学生にも有効的ですね」とおっしゃって下さいました。わたしも常日頃からそれを思っていただけに、演劇の手法を取り入れたコミュニケーションワークショップの取り組みがもっと広範囲な仕事を目指している若者の中に広がっていけばいいと思うのです。
みなさんもいかがですか?
よい先生になってください!
2012/06/02(土)
久々に鎌倉へ軽く山歩きに行って来ました。
北鎌倉に到着するなりお気に入りのカフェに立ち寄り、季節限定のルバーブパイを頂いてきました。酸っぱさの中に甘さがほどよくとけ込んでいて、パイの生地も程よい堅さで美味しいのです。そのあと山越えして鎌倉市街地に出ました。のんびりと歩いて自然を堪能した日。たまにはこんな時間も必要です。
至福のひととき
2012/05/27(日)
おかげさまで満席のお客様をお迎えして、
本日、「臨界幻想2011」、千秋楽を迎えることが出来ました。
終演後、「この作品に出会えて良かった!」、
「再演を絶対再演を!それも出来るだけ早い時期に!」と、
熱く語って下さった皆さんと出会えて本当に良かったです。
原発はなくしましょう!
危険な原発を次世代に渡さないために、
この作品を多くの人に届けていきたいと、
劇団員は熱く考えています。
また、きっとお会いしましょう!
本当にみなさんありがとうございました。
2012/05/22(火)
青年劇場「臨界幻想2011」はおかげさまで好評をいただきつつ上演を続けております。
わたしはこの作品を創っていく過程の中でたくさんの方の「原発問題に関する」講演やお話しを聞く機会に恵まれました。その中で出会った詩人:星ひかりさんがいます。
星さんは震災後、福島県郡山市から東京に避難されています。そして福島原発の放射能から関東へ避難してきたママたちで立ち上げたネットワーク「つながろう!放射能から避難したママネット@東京」で活動されています。先日お嬢様2人を連れて「臨界幻想2011」をご観劇下さいました。
終演後「よくぞこの作品を公演して下さいました」と私を抱きしめて下さり、私は感動で涙がでました。その星さんが観劇後「どうしても感じたままを言葉になおしたくて」と書いて下さった詩が劇団に送られてきました。作家であり演出家のふじたあさやさんをはじめ出演者で読ませていただいていますが、星さんのご厚により私のホームページでも掲載させていただくことになりました。
星ひかりさんの詩『鎮魂歌はまだ早い』
「1981年の初演以来、30年経ても、この日本はなにも変わっていない!」
その事が怒りと共に悲しいほど心に迫ってくる詩です。
2012/05/06(日)
川崎市にある京浜協同劇団主催で行われた中嶌哲演さんの講演会『原発はいらない。子どものために、未来のために、地球のために』を聞きにいってきました。哲演さんは、世界一の原発銀座若狭・明通寺(真言宗・小浜市)の住職として、原発現地での反原発市民運動を40年間も粘り強く続けていらっしゃる方です。30年前青年劇場「臨界幻想」小浜公演時にも大変お世話になった方だそうで、一度ぜひお話をうかがいたいと思っていました。
1972年と1976年に小浜原発設立を拒否した小浜市民に、大飯原発1−4号設置の是非についての発言権が与えられていたら、それらは存在し得なかっただろうとのこと。大飯原発から半径10km以内の住民分布は、当初、小浜市民が75%、大飯町民が14%。にもかかわらず、関西電力との安全協定では、大飯町が「地元」、小浜市は「隣接」扱いであったそうです。国民の信頼を失った原子力安全・保安院や安全委員会が「再稼働」を審査し、国が「地元」(おおい町・福井県)の同意・了解だけでゴーサインをだすのも、子どもにでもわかる理不尽さだと言われていました。
5月5日に全原発が停止し、"原子力ムラ"にとってはビッグピンチだけど、地元市民・私たち国民にとってはビックチャンスです。お金や贅沢には替えられない深い安心と安全を取り戻すために、市民が自分の力で情報を集め、考え、行動して、全原発を永久に停止させましょう。
中嶌哲演師
哲演さんのやさしい語り口から怒りを込めた「脱原発」の思いが鋭く伝わってきました。会場には地元の皆さんもたくさん参加されていて、『臨界幻想2011』見に行くよ!と声をかけていただきうれしかったです。上演会場の紀伊國屋サザンシアターを満席にして「脱原発」のうねりを広げていきましょう!観劇を迷われている皆さん、お申し込みまだまだ受け付けております。お気軽に大嶋までメール下さい。 |
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