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Michael Pitきまぐれ短信
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2008年9月-10月
2008/10/22(水)
ターナーの絵のような景色に出会いました。
「光は美の演出者」となにかの本に書いてあったことを思い出しました。
ほんとうにそうだと思いました。

鶴見川の夕焼け、かなたに富士山と丹沢の山並み
鶴見川の夕焼け、かなたに富士山と丹沢の山並み



2008/10/20(月)
12月9日から上演されます、小劇場企画『鼬(いたち)』の稽古が始まりました。作者は真船豊で、昭和9年に脱稿されたものです。久保田万太郎の演出で創作座の舞台に乗り、人間観察の鋭さに賞賛の声が集まったと言われています。

作者の世界を少しでも広げて観察してみたい思いから、今たくさんの真船戯曲・随筆を読んでいます。「真船本」がたくさん集められている演劇図書館が横浜にあり、今日は本の貸し出し延長に行ってきました。

「真船豊と言えばなんといっても『鼬』です」と毎回のようにそこの管理者のかたから言われています。今日は「鼬の世界は土臭い田舎の雰囲気が大切。こんなこと言っては失礼かもしれないけど青年劇場さんにはぴったりなのかもしれませんね。」何となく納得してしまう私でした。

ともあれチラシを置かせてもらうことになり宣伝も出来たので良かった!その方もチラシを大切に一枚自分の手帳にしまってくれたのでした。

三ツ池の黄葉 芸術の秋へ


2008/10/18(土)
今日はEnglish坐禅会の日でした。月一度の事ながら来るたびに贅沢な時間を過ごしていることを感じます。何もしないで唯坐ること2時間弱。ひたすら風の音、鐘の音、鳥の声に耳をかたむける。そのうちに自分の体の内面から解放されていく感じがなんとも心地よいのです。

坐禅後、Lectureが行われる部屋に移動します。廊下を歩きながら見る外の景色が美しいことに毎度感激してしまうほど、心が繊細になるのです。LectureはEnglishなのでハードな時間だけど、一方でそれは刺激のあるたのしいものでもあるのです。

初めての参加者は必ず「腰や脚が痛くなります。どうすればよいのでしょう」という質問をします。担当老師の答えはいつも決まっています。「痛みに抵抗することなく受け入れれば、痛みは軽減されます。

「坐禅を始めてあまり日が経っていないころ、五日間連続で朝から晩まで坐禅することがありました。三日目ともなると耐え難くなり、あまりの苦痛に『もうどうとでもなれ!』と開き直りました。すると苦痛が軽くなったのです。なるほどそういうことかと。痛みに抵抗すればするほど苦痛は増えます。抵抗をやめると、痛み自体はもちろん残りますし感じますが、苦痛の感覚は減るのです。」

要は気の持ちようなのかもしれません。坐禅はこんなことも教えてくれます。

境内で黄葉していたイチョウ 境内で黄葉していたイチョウ


2008/10/13(月)
秋の景色に会いに、藤野へ行ってきました。

約4時間のハイキングコース。紅葉には少し早いけど確実に秋はすすんでいますね。初めてギンナンがイチョウの木になっているのを見ました。そのまわりで若いお母さんが実をひろっていました。

鈴なりのギンナン 鈴なりのギンナン

立ち寄った自然食のお店でナツメも初めて食べました。リンゴのような味でなかなか爽やかです。これも秋の味!
あとからナツメとわかった実 あとからナツメとわかった実

そうだ!柿もたくさんなっているのを写真に撮りました。美味しそうなのと実そのもののきれいさがブレンドされて目が離せませんでした。
懐かしさを覚える柿の色 懐かしさを覚える柿の色

秋の実りは色彩でも心を楽しませてくれますね。


2008/10/10(金)
本日、すみだ9条の会の3周年のつどいで青年劇場の俳優たちによる「朗読と語り」平和へのメッセージを上演いたしました。おかげさまで「朗読と語り」も無事終了いたしました。すみだ9条の会のみなさまお疲れ様でした。そして私達を迎えて下さりありがとうございました。

飛木稲荷神社 写真は会場近くの飛木稲荷神社です。わたしはこの神社にまつわる話を朗読しました。

飛木稲荷神社のイチョウ


2008/10/03(金)
長年お世話になっていた自転車が2日前から金切り声を上げだして、それもホントでかい声なのです。人間の言葉に訳すと「助けて!苦しいよ!」とでも言いましょうか、とにかく周りの人が振り向いてしまうほどなのです。さすがの私もこれは寿命と思い、近所の自転車屋へ。

「これは人間で言えばもうそうとうの年寄りですよ。」

そこの年季の入ったご主人から言われ納得いたしました。しかし長年使用してきただけに、古い自転車とのお別れはなんとも寂しい・・・こんなに悲しい気持ちになるなんてちょっと不思議でした。

「雨の日も風の日も、私を乗せて走ってくれた自転車。雨の中、駐輪所に置きっぱなしにもさんざんしましたね。乱暴な扱いをしてしまってごめんなさい。本当にお世話になりました。ありがとう!」



2008/09/30(火)
今朝、大手の留学仲介会社「ゲートウェイ21」 が自己破産したというニュースを見入ってしまいました。被害にあった人は「人生をかけての留学だった」と悲痛な声を上げていました。そのお金も一年かけてコツコツ一生懸命貯めたお金だったそうです。その苦労は身にしみてわかります…

語学留学が主な目的のようですが、テレビを見ながら、でも・・と考えてみました。もし語学を本気で勉強したいならまず日本で基礎を磨き、少なくとも自分で語学学校やホームステイ先を探すくらいの力をつけてから出かけるべきでは…。不慣れな土地に出かけていく不安があるなら、それこそもっと用心深く自分の目で確かめることこそ賢明な計画だと思うのです。

それにしても人の不安に目をつけたこの会社のやりかたはひどいものです。人の夢や人生にもう少し敬意をはらった会社経営をしてもらいたいとつくづく思います。

三ツ池公園のコスモス それでも夢をあきらめずに


2008/09/22(月)
今年の12月小劇場公演で上演される真船豊作の『鼬(いたち)』という作品に出演することになっております。12月公演は新宿のスタジオ結にて、12月9日(火)〜21日(日)の日程で行われます。チケット発売は10月15日ですので少々お待ち下さい。

さて本日は小雨降る昼下がりに馬込図書館に行って来ました。
何が目的だったかというと、馬込に住んだ作家、文化人の資料を収集した「馬込文士村資料室」です。ここには真船豊の本がたくさん所蔵されているのです。

随筆も何冊かあり、数冊もって閲覧室で読んでいると、『鼬』にまつわる作家の思いや、方言の使い方など興味のある文章が発見されておもしろいこと!こうやって、作者の書かれた別の本から意外な発見が見つかるとすごくうれしい!何だか今日はとても実りのある時間を過ごせたようです。こうして少しずつお芝居の世界を豊かにしていきたいと思っております。

夕暮れに華やかなオシロイバナ 夕暮れに華やかなオシロイバナ
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