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Michael Pitつれづれ 前のページへ 次のページへ
Part2


ここまで書くと英語をかなりぺらぺらしゃべっているように思うでしょうが、これがまた本当にたいへんでした。でもトニーはわたしの話すたどたどしい英語に辛抱強く耳を傾け、話すときはわかりやすい英語でゆっくり喋ってくれたのです。

この間いっしょに日本の現代劇やフェスティバルの青少年作品を観たり、なにかと行動を共にさせていただいたのですが、なんとか英語でコミュニケーションできたように思えるのはひとえにトニーの心の広さと優しさだと感謝しています。でも毎日英語ざんまいで2キロほどやせてしまったのです(なさけない・・)。

ユニコーン劇場2004年春のニュースレター表紙ユニコーン劇場2004年春のニュースレター目次
ユニコーン劇場2004年春のニュースレター

7月24日に開催された国際シンポジウムで、トニーは「英国では伝統的な家族の形式が壊れ、個人の体験も変わって来ている。こういった動向に対応した青少年向けの作品、創造的な新しい、大人の鑑賞にも同じように堪える作品が求められている」と言われていました。

私たち日本の青少年のための劇団がこれから何をどのように作り出していかなければいけないかを考えると、問題意識は同じです。海の向こうの劇団動向はこれからも注目していかなければと思いました。

この日の夜、宿泊地の赤坂までお送りしたとき、ビルの谷間から覗いている明るい月を見て「Oh! Japan!」とカメラのシャッターを押していた姿が今でも鮮明に甦ってきます。「今度はロンドンで会おう!ケイコ、芝居ガンバレ!」と言っていただき、再会を約束しておわかれしました。

今年末から来年の春頃までロンドンに行きます。そこでトニーの新作"yikes"のリハーサルに見学参加させていただくことになっています。トニーと過ごしたこの夏は、私にたくさんのことを教えてくれたように思えてなりません!
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