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Michael Pitつれづれ 前のページへ 次のページへ

今年の2月に"横浜世界演劇祭2006"という催しがあり、招聘団体のひとつとして"ダンディ・レップ・シアター"というスコットランドの劇団が来日しました。

ダンディ・レップは英国で数少ない劇団制を採用している劇団で、地域の子供や大人のためのエデュケーションプログラムを実践しながら文化・生活の発展に多いに貢献しており、とても魅力的です。昨年のロンドンでの研修時に評判を聞いたときから興味を持っていたので、演劇祭で楽屋のお手伝いをさせてもらいました。舞台裏では舞台装置がつくられていく課程や芝居のリハーサルを間近に見ることができました。

舞台監督のジュリア。
働き者です。
出演者のひとり、アイオニアと。

彼らの公演「コルチャック先生の選択」は、ナチス弾圧下のワルシャワで、親も生活も失い希望を見いだせない子供たちに、じぶんたち自身の"生きる権利"のあり方をていねいに教えていった教師とその生徒のお話です。優れた本、その本をよく理解した演出家、優れた俳優……これらがアンサンブルを組むとすばらしい作品が生みだされることをあらためて教えてくれたステキな経験でした。

舞台で使用された人形。
コルチャック先生と生徒たち。

カンパニーのメンバーはみんな日本は初めてでした。しかし異国にあっても彼らの本番に持っていくコンディションは常に自然で無理がなくよい意味でマイペース。日本語も積極的に学ぼうとし、居酒屋を含めた日本文化を楽しもうとしていました。マイペースだけれども意欲的な姿勢は学ぶべきことが多かったです。
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