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Michael Pit旅公演日記 前のページへ 次のページへ
能登半島・七尾に先輩を訪ねて

(1999.夏)
夏だ!
7月24日七尾市民劇場公演後、私にはとてもたのしい事が待っていました。それは「東度の家」という名の宿に泊まる事でした。ここは元劇団員で今は漁師をしている東度さんがやっている民宿です。東度さんが劇団に在籍しているあいだに、社会と向き合いながら芝居の仕事をつづけていくたのしさをしっかり教えてもらいました。本当に情熱的で前向きな先輩でした。

公演終了後バスで20分ほどで「東度の家」に着いた時は夜の11時もまわっていました。「恵ちゃんよくきたね。ワー大きい荷物を持って・・・」むかしと変わらない笑顔で迎えてくれた東度さんに、まず再会の感動で胸がいっぱいになりました。その後すぐに遅い夕食。東度さんが海で今朝とって来た新鮮なお魚と、料理のうまい奥さんの手料理は本当に最高の魚料理でした。新鮮な魚の刺身は、「甘い」という事を生まれて初めて知りました。サザエも甘くて美味しかった。(実は私サザエ嫌いだったのです)

同宿したほかの劇団員の人たちと東度さんを囲みながらしみじみと話がすすみます。芝居の感想を聞いたところ、「出てくる一人一人がなつかしくて感想なんてないよ」と笑います。居合わせた人たちみなが東度さんの心の暖かさを感じたことでしょう。

次の日は海辺でバーベキューをしました。お好み焼に海鮮汁、鉄板で焼く肉・魚・野菜・・・どこまでも透き通ってキレイな日本海での海水浴も思う存分たのしみました。



東度の家を出発する朝、目の前の海を越えた遥か遠くの空に、少し雪を残した白山や立山連峰が美しく見えました。「新鮮な食べ物が一番最高な料理」、その喜びを教えてくれた「東度の家」。また忘れられられないたのしい旅の「思い出」が一つ増えました。



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