グ ル メ の 旅 −総論−

 讃岐うどんと一口に言うが店の趣、味にはかなり地域差がある。一応香川県を4地域に分けて説明を加える。(他の呼び名が見つかるまで綾歌郡坂出市と仲多度郡丸亀市善通寺市を中讃、三豊郡観音寺市を西讃とする)  


 私は印刷版『グルメの旅』で0〜3点を小麦粉の塊、3〜4点をかろうじてうどん、5点を標準的讃岐うどん、5〜6点を確実に一定レベル以上、6点〜をこれぞ讃岐うどんとして点数を付けた。今回個々の店に点数を付けるのはひかえたが、読者の理解を助けるために地域ごとのレベルを点数化してみた。あくまで科学的根拠に基づかない私の意見であるし、もちろん0〜3点の地域にも5点の店はあるしその逆もある、誤解のないように。(もっとも0〜3点でも侮ってはいけない他県のうどんは同様の基準で評価するとマイナス10点になることもある

(順に読んでいき県内各地の店を巡る各論のページに移りますが、時間のない方はショートカットを利用してください)

50音順 名前がわかって所在地が不明の場合はこちらでお調べを
東讃 本当の讃岐うどんを知らない地域(0〜3点) 大川郡 店の数、内容とも低め
小豆郡 やはり素麺の本場
木田郡 大川郡に同じ、ただし高級店に強い
香川郡 東讃2郡と高松市を足して割ったよう
高松市 本来の讃岐うどんから高松の讃岐うどんへと違う進化をしつつある、高松の目指すミニ東京化は田園都市香川にとっても讃岐うどんにとっても残念なことである(3〜5点)
中讃 うどんの故郷というのがふさわしい地域、名店が集まる、狭義の讃岐うどんはこの地域のうどんだけを指すといっても過言ではない(5点〜) 坂出市 綾川が流れており当然レベルは高い
綾歌郡 讃岐うどんのルーツは綾川にあるともいわれる、ここは奥が深い
丸亀市 水が悪いのか美味しい店の噂をあまり聞かない、伝説の西森の復活が望まれる
善通寺市 美味しい讃岐うどんの西限
仲多度郡 満濃トライアングルを含むこの地域はうどん屋の世界文化遺産
西讃 本当の讃岐うどんに関心のない地域(3〜4点) 観音寺市 鳥坂峠より西はなぜかお好み焼き併設店が多い、おまけにうどん屋ではうどんより中華そばのほうがおいしい
三豊郡 かけ大とおでん2本で500円を超える店が多い