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PC-Life History (1999)

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ついに自作に挑戦! (1999/01)

実は昨年暮れ頃から非常に興味をそそられ、関連するホームページをみて回ることが続いていた。キーワードは「オーバークロック」である。良くご存知の方なら「何を年甲斐も無い!」と叱られそうではあるが、そもそもパソコンを自作してみたいと言う衝動は以前からあった。ただ、充分使えるAptivaがあるのに、もう一台増やす理由が無かったのだ。しかし、「オーバークロック」とやらをやる為には是が非でも自作の門をくぐらなければならない。こじつけであれ本末転倒であれ、"理由"ができたのである。

自作するに当たって、私なりの拘りが1つあった。それは拡張性や作業性等の必要事項を満たしつつ、極力コンパクトに仕上げたいということである。

この当時、パソコンを自作しようという場合、ATXと言う規格に準じた構成にするのが常道とされていた。これに従うとするならば、同規格のマザーボードにフルタワー又はミドルタワーと呼ばれる筐体(ケース)を組み合わせることになる。しかしこの筐体、たとえミドルタワーを選択したとしても、私の感覚としてはかなり デカイ! のである。然りとて、最近メーカー製PCなどで見かけるようになったNLX等の規格仕様だと、パーツの選択肢はほとんど無く、作業性もきわめて悪そうである。ましてやオーバークロックなどもってのほか、と言うかマザーボードの仕様上無理だろう。

例によってWebと雑誌、それに実際に日本橋へ出向いての情報収集などから、規格は「マイクロATX」と言う通常のATXより若干コンパクトなものを選択することにした。

マザーボードと筐体の選択肢が少なくなるものの、これならある程度は"遊べ"そうである。もっともこの時点で、マザーボードについては意中の製品を見つけていたのだが。

<記念すべき自作1号機の構成>

パーツ メーカー 品名(型番) コメント
マザーボード ASUSTek P2B-VM 440BXchipset Audio&Video=onboard AGPスロット付! 
CPU Intel Celeron 300A オーバークロックの定番CPUらしい。 バルク
ビデオカード Matrox Millennium G200 Onboard Videoがあったが、評判が良かったので (^^;)
メモリ N/B PC100 (CL2) 128MB バルク
ハードディスク IBM DTTA 350840 8.4GB 5400rpm U-ATA/33
筐体(ケース) IN WIN IW-V?500 単純に見た目だけ !! 型番の記憶が...? 150W電源
FDD TEAC (2mode) 特に無し
CD-R/RW Ricoh MP7040A 昨年暮れに購入。Aptivaより移設
その他、モニター・キーボード・マウス・スピーカーはAptivaのものを転用。


はたして... ( 〃 )

予定のパーツを買い揃え、早速組立へ。かなり不安を持って始めたのだが、実はさほどの苦労も無く無事完成したのである。少々てこずったのは、BIOSの設定(何せ全て英語で意味が分からない >_< )とハードディスクの初期設定(fdiskによるパーテーション分割)程度。それ以外は「決まった所に決まった物を付けるだけ」と言う感じであった。

OS(Windows)のインストールも無事終わって、いよいよメインイベントのオーバークロック!

ちなみにオーバークロックとは、今回の場合CPUでの話であるが、もともとメーカーが決めている動作速度を"ムリヤリ"それ以上の速さで動かしてしまおうというものである。

CPUの動作速度は、FSBクロック(CPUとマザーボード上のチップセットやメモリなどとのデーター転送速度)と一定の倍率(内部倍率)によって決まっているらしく、今回使用する Celeron300A は、[66MHz(FSB) x 4.5倍 = 300MHz] と言う事らしい。つまり、このFSBクロックか倍率のどちらかを変更出来れば、動作速度が変わると言う事になる。

しかしIntelのCPUは、倍率変更できない仕様になっているらしく、FSBクロックの変更が唯一の方法のようである。そしてこのFSBクロックを変更する機能がマザーボードに備わっていることが必要最低条件なのである。

さて今回私が"目標"としているのは、現在販売されているIntelの最速CPUであるPentiumII450MHzと同じクロックまで引き上げることである。Web上の情報によれば、500MHzに達する例もあれば400MHzにとどかない例も報告されている。ただし、このCPUの450MHz動作はかなり確立が高いようである。

いったん電源を落とし、マザーボード上のディップスイッチをマニュアルに従い変更する。こういう場合、徐々に速度を上げていくべきなのか?とも思ったのだが、実際のところ分からないので一気に目標値であるFSB100MHzにセットした。[100MHz(FSB) x 4.5倍 = 450MHz] となる予定である。

けっこう緊張しながら電源オン。BIOS画面に続いてWindowsの起動ロゴ、そして何事も無かったかのようにWindowsが立ち上がった。顔が"にやけてる"のを実感した。なんと8,000円程度のCPUが70,000円近くするものと同じ速度で動いているのである。

この後Web上で仕入れた知識により、「WCPUID」と言うフリーソフトで動作クロックをチェックし「HDBENCH」と「SUPER_PI」と言うベンチマークソフトを走らせてみたが、問題なく完走した。なんとか私のメインマシンとして常用できそうである。\(^o^)/


ネット症候群? (1999/02)

財政上 !? の理由により、2度目のISP変更を行った。現行のISPに使用上はなんら不満は無かったのだが、唯一料金体系に不満が出てきたのである。

利用していたプランは、月間15時間までが一定料金で超過分は従量制という当時よくあるパターンであった(もちろん利用時間に応じた通話料は別途必要)。申し込み当初は、よく使っても15時間は越えないであろうと目論んでいたのだが、PCやインターネットへの興味が増すにつれ接続時間も増加、気が付くと通話料を含めた利用料は2万円を超えていたのだ。

切羽詰って情報収集の結果、利用時間無制限で価格も安く、比較的評判もよかった「AT&T World Net Service」(現「JENS SpinNet」)へ入会した。


ドメインって何? (1999/07)

初の自作機はその後も順調で、快適に私の供を続けてくれている。なんと言ってもパソコンに対する愛着が増した。(←かってに悦に入っているだけだが)

ISP変更後は、主だった相手にメールアドレスの変更通知を行い一段落していた。最近は妻も知人とのメールのやり取りが増えてきた為、専用のメールアドレスが必要かな〜などと考えていた時、ふとある事に疑問を持った(持ってしまった!)のである。

プロバイダーが変わるとメールアドレスも変わる。今までは特に何とも思っていなかったのだが、所謂@マークの後ろの部分の仕組みはどうなっているのだろう?。つまりは、個人で「独自の物」には成らないものなのだろうか?ということである。

例によってWeb & 雑誌で調べてみると、メールアドレスの@マークの後ろの部分やURL(ホームページアドレス)の www. に続く部分などをドメイン又はドメインネームと呼ぶらしい。

下図は、当時私が使っていたアドレスでの説明だが、トップレベルドメインには2種類あり、一般用としてのgTLD(Generic Top Level Domain)と国や地域を対象としたccTLD(Country Code Top Level Domain)に分かれている。

Domain 日本のドメイン管理機構「JP-NIC」では、セカンドレベルドメインまで定義付けており、co.jpne.jp は基本的には個人では取得できない。(※当時汎用JPドメインはまだ存在していなかった)

これに対し gTLD である .com.net などは、個人でも取得可能なようである。さらに ccTLD においても、管理する国や地域によっては取得できるらしい。

この場合、セカンドレベルドメイン(日本の場合はサードレベル)部分に会社名や自分の名前、又は好きな単語など登録したアルファベットが入ることになる。たとえば、firstname@familyname.com という感じになるのかな?

と、このあたりまで色々調べたり、関連するWebサイトを行き来するうちに「エエイ!取りあえず...」という事になってしまった。(^^;) 先ずは、.com.net で苗字から幾つかの単語まで、思いつく限り検索してみたが、全て取得済みであった(当然だがドメインとは世界中で唯一無二のものである)。途中に「-」(ハイフン)を入れてみるという手も考えたが、どうもすっきりしない。

そこで、ccTLD の中から取得可能で気に入った物を探すことにした。もともと個人で使う物でもあるし、トップレベルにこだわりは無かった。

結局、すっきりしていて何となく気に入った「.cc 」と言うドメインを取得した。何でも、オーストラリア領の「Cocos (Keeling)Islands」(ココス諸島)と言うところのものらしい !?

そして私は、myname@xxxx.cc と言うアドレスを手に入れた(xxの部分は苗字です)。「myname」の部分は自由に作成出来るので、妻や兄弟のアドレスも作った。わがxx家専用のドメインが出来たのである。これで、プロバイダー変えようが何しようが、不変のメールアドレスが持てたわけだ。

尚、ドメインを取得しただけでは実際は運用できない。サーバーとかその他色々ややっこしい事があったのだが、そのへんはここでは割愛させていただく。


さらば Aptiva (1999/09)

感動と興奮 !? のパソコン自作から早8ヶ月。我が家の初代PC Aptiva は、すっかり部屋の隅に追いやられていた。もっとも本体以外の機器は、自作機と伴に現役続行中である。

そんな折、会社の後輩から Aptiva を譲って欲しいとの申し出があった。彼曰く、「手ごろな金額でお願いします」とのこと。もとより、こちらも2年落ちのパソコンがどの程度の価値かの察しはつく。私としては、Aptivaが無くなることにより消滅する、モニター・マウス・キーボードそれにスピーカーがそろえられれば問題は無い。かくして、ほぼモニター代相当額で商談成立(他の物はさほど金額の張る物ではない)、めでたく嫁入り先が決まったのであった。

後釜として購入した、SONY CPD-G200J
17inch CRTモニター
価格の割に写りは良い...と思う !?
SONY CPD-G200J


プリンター新調 (1999/11)

11月も半ばを過ぎた頃、妻が年賀ハガキの必要枚数を聞いてきた。「そういえばもうそんな時期か」などと思いながら、前回着た年賀状を確認の為めくっていると、数枚のいかにも「パソコンで作りました!!」というようなものがあった。

私もすでに2度PCで年賀状を作ったが、それらと比べて明らかに「綺麗だ」と思える物が何枚かあった。もちろん絵柄やデザインのことではなく、印刷そのものの話である。

私の使っているプリンターは、Aptiva購入時に付いてきたいわば「オマケ」の物である。しかしPC同様初めての物なので、「マ、こんな物だろう」と思っていたのだ。さらに普段は、さほど大量に印刷することもなく、デジカメもスキャナも持ち合わせていない為、写真の印刷とも無縁であった。

しかし、「こうも違う物なのか!」とその差を痛感した私は、例によって例のごとく?下調べに熱中し始めた。.....と話を伸ばすまでも無く「買った」のである。

* 新たに我が家の一員となった、HP Deskjet 955C

今回の選択基準は、
1.モノクロ印刷のスピードが速いこと。
2.カラーもそこそこ?綺麗な事。
3.価格が "そこそこ" 安い事 (^^;)...である。
Deskjet 955C

あまり他メーカーに無い前面吸紙方式だが、かなりの数の用紙が折れ曲がることなく置いておける。不精者の私にとっては、これもありがたい。使用感だが、スピードは以前が以前だけに凄く早く感じる。またカラー印刷も、私の使用上においては充分に綺麗である。

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