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PC-Life History ('97-'98)

事の発端|物欲の芽生え|メモリの増設に挑戦|Windows98?|CD-Rとの出合|next »

事の発端 (1997/07)

この年の5月、とある地方都市へ社命により転勤した。

一月程して、なんとか引越し荷物も片付いたところで、恒例?の転居通知を出す為、年末(年賀状)と転勤時のみ陽の目を見るワープロを引っ張り出し、いざ作成...と言うところでワープロ(もちろん専用機の富士通オアシス)がうんとも寸とも言わない。何をどうしても動く気配させ見せない。そう、つまりはぶっ壊れたのだ。

この時、もちろん修理に出すことも考えたのだが、既に6〜7年も使っていたし、周りでも「パソコン買ったよ〜」と言う声がチラホラ聞こえだしたこともあって世紀の大決断!をしたのである。

何を大袈裟な...!?と思われるかもしれないが、これまでの私にとってパソコンとは、特殊な人が使う物であって自分とは無縁のものだと思っていたのだ。しかも、Windows95成るものが発売されてから、たしかに普及に拍車はかかってはいたものの、非常に高価な買い物であることに変わりは無かったのだ。

とにもかくにも一大決心の元、比較的家から近く名前も聞き覚えのある「九十九電気」にて下調べ。主だったメーカーの(といってもNEC・富士通・IBMくらいしか知らなかったが)カタログを持ち帰り家族会議。何せスペック表を見てもチンプンカンプンの状態なので、取りあえず売れ筋価格帯(当時25万前後)の中から見栄えでIBMに決定。(唯一タワー型筐体であり、キャンペーンとかでプリンターもついていた)

IBM Aptiva 2161-T8C ≫  我が家にIT化?をもたらした1号機である。

−−−これが、果てしない物欲生活の第一歩になろうとは!!−−−

Aptiva 2161-T8C
CPU : MMX Pentium 166MHz   CD-ROM : 16倍速
Video : ATI 3DRageII+   Modem : 33.6Kbps
HDD : 3.1GB   Display : 15inch CRT
RAM : 32MB   OS : Windows95

物欲の芽生え (1997/09)

「パソコン買ったらインターネットだ〜!」ってことで、Aptiva購入後さっそくプロバイダーへの申し込みを行うことにした。膨大な量のマニュアル類と伴に、これまた多数のプロバイダーの案内チラシや申込書等がパソコンに同梱されていた。しかし予備知識のない身としては選択基準すら分からず、結局パソコンと同じIBMのネットパスポートに申し込みをした。

で、めでたくネットサーフィン(と当時は言っていたような?)が出来るようになったのだが、当初私が想像していたものとは大きくかけ離れたものであった。

とにかく遅いのである。今にして思えば、モデムの通信速度からして「あんなもん」だったのだろうが、こちらはそれこそテレビ画面のように次々切り替わるものだと思っていたのである。これでは、あまり色々なサイトを探し回る気にもならないし、なにより電話代が気になってしょうがない。少しでも早くする方法は無いのだろうか?

このころ解らない物だらけだった私は、やたらとパソコンやインターネット関係の本(と言っても雑誌だが)を読むようになっていた(もちろん立ち読みも含めて)。そこで仕入れた情報によると、電話をISDNにすると早くなるらしいことが分かった。

早速NTTへ申し込みをし、今回はヨドバシカメラでTA(ターミナルアダプター)を買ってきた。当時3万円近くしたように記憶しているが、思い立ったら止まらないのが悪い癖。

ちなみに、ISDN変更と伴にISP(Internet Service Provider)も変更した。特に不満は無かったのだが、当時私が使っていたアクセスポイントがISDNに対応していなかったのだ(今では考えられないことだが)。今回は、このころよく読んでいた雑誌を参考に、ドリームネットに申し込んだ。


メモリの増設に挑戦 (1997/12)

Aptivaが家に来てから足掛け半年。この間主にしたことは、先ずデスクトップのカスタマイズ。アイコンの図柄が変えられないものかと方法を探し、気に入ったアイコンは無い物かとWebを探し、レジストリなるものの存在も知った。後は、パフォーマンスアップなどと見出しの付いた雑誌を買っては、理屈の分からぬままに従ってみた。又、プリインストールされていた不要なソフトも削除した。

そんななか、更なるパフォーマンス向上にはやはり物理的にハードウェアを強化するに越した事は無い、と思い立った(立ってしまったと言うべきか)のである。

たとえば、以前行った電話回線のアナログからISDNへの変更は、一定の成果があった。それならば今度はPC本体の方だ(と自分に納得させた)。そこで、これも雑誌に毒された結果なのだが、比較的安易に出来そうなのがメモリの増設のようである。しばしマニュアルとにらめっこ。どうやらこのAptivaには32MBのメモリが搭載されていて、あと32MB(計64MB)まで導入できるようである。空きスロット(差込口)は1本なので、取りあえず16MBプラスして、後日また16MBと言うわけにはいかないようである。ならば、ここは思い切って倍増だ(きっとこれくらい変えないと私には違いが分からないだろう...と自己暗示をかけつつ)。

今回は、以前からふらふらと立ち寄っていた(ひやかしonly)アルファーランドへいった。店員さんにPCの機種を告げると、「これとこれが対応してます」と2社の商品を出してくれた。そして「どちらにしましょう?」などと聞いてくる。値段を尋ねると、どちらも同じだと言う。ここで見栄を張ってもしょうがないので、素直に「分からないから貴方が良いと思う方をください」と言い金額を聞いた途端に気を失った!?

次に気が付いたのは、後5分程で家に着く辺りまで戻った時である。もちろん手にはしっかりメモリの箱が握られていた(この当時メーカー品のメモリはかなり高価であった)。

とにかく、このメモリ増設のため初めてパソコンの内部と対面したのである。この時の印象は「結構スカスカだな〜」である。


Windows98? (1998/08)

メモリ増設以降は、特に大掛かりな事を企てる?事も無くPCを利用することに励んでいた。ちょうど会社でもWindowsパソコンをさわる機会が増えてきた事もあり、WordにExcel、Accessまでなんとか触れるようになってきた(と言ってもあくまでさわりの部分だけだが)。浪費?の方も、ウイルスバスターと言うソフトを買ったくらい(何となく買ってしまったのだが)で、WebにEメールとそれなりに楽しんでいた。

ところが...である。この年5〜6月頃から、各PC雑誌の紙面があることで持ちきりになってきた。そう、Windows98 が発売されるというのである。

私は、OSを含めたソフトウェアなんて、バージョンアップ(無料の)こそ一定の周期で行われても5年やそこらは使えるのだろうと(勝手に)思っていた。もちろん実際は使えるのだが、新しいOSが出てだまって見ていられるほど、私は人間が出来てはいない(ン...どうも言い回しがへんだな?)。

ここへ来て、又も新しい物好きの浪費癖がでることになった。私がこの新しいOSを手にしたのは、発売後一ヶ月程たってからのことだった。

その理由は、今のPCにスンナリ導入出来るのかどうか、若干の不安があった為である。要は、IBMのサポート情報をまっていたのである。マ、最終的にはBIOSとか言う物のアップデートの必要も無く、無事にインストール出来たのである。買ったのはアップグレード版、なぜか「Plus!98」の箱も傍らに...(^^;)


CD-Rとの出会 (1998/12)

Windows98の使いこなしに悪戦苦闘(本当はどうでもいい事ばかりやっていたのだが)していたころ、会社よりまたも理不尽な転勤命令!。結構住み慣れて気に入っていたのに !? (これを聞いた時の妻の顔は.....ご想像下さい。)

結局、10月に大阪へ引っ越す事になった。この10年で6回目の転居。世間の皆様もこんなものなのでしょうかね〜?

ともあれ、こうして引越し荷物も片付いたころ(ン、以前にもこんなくだりが・・?)とある雑誌の記事が目にとまった。なんと音楽CDがコピー出来て、それがちゃんと普通のCDプレーヤーで再生できると言うではないか !! 以前オーディオに"ハマッタ"こともあり、車でもCDを聞いている私にとってはオリジナルなベスト版CDが作れると言う事はこの上なく魅力的なことであった。

早速CD-Rなるものについて情報収集(雑誌&Web)したところ、本来SCSIと呼ばれるインターフェイスでの接続が主流で、この為にはSCSIカードと言う物が別途必要とのこと。「結構高くつくし、難しそうだな〜」などと考えていた折、リコーからATAPI接続、(当時はこの言葉の意味も知らなかったが)要は今のパソコンにそのままつなぐ事が出来る新製品が出たとの情報を入手。これだとばかりに日本橋のソフマップにて購入した。

Ricoh MP7040A-WE

Ricoh MP7040A-WE
書き込み : 4倍速 書き換え : 4倍速
読み出し : 20倍速
添付ソフト : Easy CD Creator & DirectCD

メモリ増設後2度目となるPC内部への侵入。おっかなびっくりだった前回とは違い、結構内部の各パーツも把握することができ、装着もことのほかスムーズに完了した。

このCD-R(正確にはCD-R/RWか?)との出会いが、私のPCライフの幅をかなり広げてくれた。音楽CDの作成はもとより、ハードディスクのバックアップやダウンロードして来たオンラインソフトの保存、サイズの大きなファイルの配布等に大変重宝したのである。

実はこのCD-R購入時、「Easy CD Creator」と伴に「CLIPDISC」と言うパケットライトソフト(FDの様にデータの書込みが出来るソフト)が付属することになっており、ユーザー登録後に送付されることになっていた。しかしリコーさんの都合?により、後日送られてきたのは「DirectCD」とアップデート版の「Easy CD Creator」であった。ちょっとしたハプニングではあるが、使い勝手も良好で満足できる物であった。

ちなみに約一月後の翌年1月、正式に「Easy CD Creator」と「DirectCD」をバンドル(添付)ソフトとした MP7040A-ED がリコーより発売された。(^^;)

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