島田雅彦氏を迎えての「いまどきの文学賞」鼎談と、 芥川賞、直木賞直前予想(第131〜135回)対談が収められている。
芥川賞、直木賞にはほとんど興味が無かったので、 ブックガイドとしてではなく、3人の話芸を楽しむつもりで読んだ。 (案の定、取りあげられている本のなかで読んだことがあるのは、2冊だけだった)
大森氏と豊崎氏の役割が固定されているように思えて少々退屈だったのだが、
「大森氏に言われて本命を変える」(本書 pp.274-278)
豊崎氏が阿部幸太郎氏(競馬評論家)のようで、思わず笑ってしまった。
(変えた本命が勝ってしまうところも含めて良く似た展開だと思う)
その所為か、ROUND5(決定!第一回「文学賞メッタ斬り!」大賞)は、
また新鮮な気持ちで読めた。
巻末特別付録「文学賞の値うち」は、 こんな風にあらすじをまとめるのかと興味深く読んだ。