1. トップ
  2. 創作TRPG紹介
  3. キャプテン・ラブTRPG
  4. 第1章

第1章 キャラクター・シート

6) 魂の履歴

原作第2話「愛のクリパン繁盛記」で主人公の親友・杉江が口にした【魂の成長】は、本作においても重要なキーワードです。ラヴ/ラブに焦点を当てた本作では、キャラクターが愛を巡って葛藤し、苦しみ、行動する中で、何かを掴むことで、魂の成長が遂げられるものと考えます。

魂の成長は、直接は愛情属性とメンタルガードの数値の上昇というかたちで表されますが、その貴重な経験は【魂の履歴】として心に深く刻まれることになります。

魂の履歴は、キャラクターがこれまでに経験してきたラヴ/ラブの歴史です。そこにはポジティブなものもあればネガティブなものもあるでしょう。恋人に裏切られた経験や、浮気をして相手を怒らせ、本当に大事なものに気付いた記憶など、1人1人にオリジナルの歴史、魂の履歴があるはずです。

魂の履歴は、キャラクターの現時点のラヴ/ラブの思想を形作る背骨であり、理論を裏打ちする真理です。その一方で、あるいは触れて欲しくない古傷であるかもしれません。論撃の場においては、実体験に基づく言葉は何よりも重みを持ちます。【魂の履歴】に触れて論撃することで、論撃判定にプラスのボーナスを受けることができるのはそのためです。体験に裏打ちされた言葉は、ただの理屈の何十倍もの説得力があるのです。

一方で、煩悶した経験はキャラクターにとってのトラウマでもあります。その克服が十分でないと、むしろ相手に付け込む隙を与えるかもしれません。心の殻の最も薄い部分をさらして論撃することは、弱点を敵の刃の目の前に見せ付けることにもなります。魂の履歴は常に、諸刃の刃なのです(第4章参照)。

魂の履歴にはそれぞれ【キー】が設定されています。これは、その経験と密接に結びつき、記憶を呼び覚ます何かです。例えば彼に告白された言葉、振られた場所、恋人の浮気を目撃してしまったときに流れていた音楽、初めてのデートの場所、思い出のプレゼントなどです。これらのディティールを設定しておくことで、論撃やイベントシーンの演出に小道具として使うことができます。

前へ

次へ

キャプテン・ラヴTRPGトップへ戻る