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第1章 キャラクター・シート

2) 属性

キャラクターの得意な分野や専門分野を表すのが属性です。能力と同じく、【一般属性】と【愛情属性】が存在します。

【一般属性】は1人のキャラクターにつき4種類まで保持することができます。内容はキャラクターの個性に応じ、プレイヤーやGMが自由に設定します。

【スポーツ】のように範囲の広い属性も、【武道】や【空手】など範囲の狭い属性も設定できますが、属性レベルを高く設定すると範囲が狭くなります(第2章参照)。

【愛情属性】は、論撃の主要なテーマであるラヴ/ラブについての各キャラクターのスタンスを表すものです。本作では、ラヴの讃歌を歌い上げるキャプテン・ラヴ(論撃ヒーロー)側の主張と、異性間の単一方向的個人的なラブを否定するラブラブ党(愛の共産化勢力)側の双方が対等な土俵で論撃できるように、愛情属性は表裏一体の2つを1組として扱います。

つまり、片面において愛の正の側面である心の充足や安心感などを表し、他方ではラブラブ党が主張する負の側面、すなわち独占欲や嫉妬心、失恋の喪失感を挙げています。

愛情属性は4組8種ありますが、後述するように論撃判定ではこの8種類の愛情属性のいずれかを主題として盛り込むことになります。そのキャラクターが【ラヴ】サイドにいるのか、【ラブ】サイドにいるのかで、使える属性が変わるため、論撃の主題としての選択肢は実際のところ4種になります。

そのキャラクターが愛のどの側面に重きを置いているかによって、愛情属性ごとにレベルが設定されます。また、この愛情属性レベルは後述する【魂の成長】によって成長します。

≪愛情属性≫

【専心/盲目】
 ただ一人の異性に対して、唯一絶対の愛を捧げること、あるいは1つの対象にわき目も振らずに情熱を燃やすことを指します。反面、他のことがおざなりになったり、愛のために手段を選ばなかったり、対象以外には冷淡や攻撃的になったり、自分の愛が受け入れられないと暴走するなどの欠点もあります。嫉妬はこの中に含まれます。ラブラブ党の語法でいえば「自分たちの身勝手なラブのためなら、周りの人を傷つけてもいいという愛の独裁者」です。

【充足/飢餓】
 愛する人との何気ない会話、ともに過ごす時間によって、満ち足りた幸せな気持ちになり、心の安寧を得ます。一方で、逆に恋人がいなかったり、相手が忙しくて十分な愛を返してくれなかったりすると、激しい孤独感、寂寥感にさいなまされます。ラブラブ党の論法では「ラブのベクトルを単一方向に向けるから、ラブの不平等が生じ、ラブに飢える者が出てくる」ということになります。

【誠意/不信】
 相手を信頼・理解し、決して裏切らない。誠実に相手の気持ちに答える――。それは全ての恋人が相手に望むことだと言っても過言ではないでしょう。しかし、ひとたび恋人に裏切られ、捨てられたときには、激しい怒りと絶望、そして愛想のものへの不信が渦巻くことになります。ラブラブ党も「ラブが素晴らしいといっても、恋人にはいつか裏切られる。そんな辛い思いをするくらいなら、ラブなんて欲しくない」と主張する党員がたくさんいます。

【本気/保身】
 愛を全うするためには、心を傷つけなければならない局面が何度もあるでしょう。生まれも育ちも違う二人が本音で理解しあうのには、激しい衝突が必要です。そもそも告白からして、玉砕のリスクが伴います。その覚悟を指しますが、自分や相手が傷つくことを、好き好んでする必要はない、という考え方もあります。ラブラブ党なら「人を好きになっても、相手にされずに傷つくくらいなら、ラブなんてない方がいい」と言うはずです。

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