新製品

 

 次期発売のゾイドは? 2002年に発売された商品も交えて、2003年第一四半期に発売される商品を中心に、ラインナップが展示紹介されていた。

まずは、低年齢層向け商品群のブロックスから、2002年末に発売済のボルドガルド。

 

 このホビーフェアで先行販売となったレオストライカー。モード変更が可能として、当初から組み換え例が用意されているレオストライカーは、ふたつのモードが用意されて展示されていた。あくまでも2モードであって、一箱に2体分のレオストライカーが同梱されているわけではありません。

 マトリクスドラゴン、キメラドラゴンに続く、既存のブロックス数体分のパーツを組み合わせて組み換えた一つの作例とも言えるロードゲイル。本来は、この手のゾイドは、トミーが商品として出すのではなく、ユーザーが自分で組み換えて遊んでいる内に、考え出す形であるはずだと思うのであるが・・・・。

 実際、ゾイドチームの方にお話をうかがうと、ブロックスの発売をしてマトリクスドラゴンを遊び方の例として紹介したところ、「マトリクスドラゴンの作り方説明書はないのか」と言う問い合わせがあまりに多かった事に驚いたそうである。このため、急遽商品ラインナップにマトリクスドラゴンが加わったそうである。しかし、ゾイドチームの方も、「改造ゾイドを作りたいが、紹介されているような改造は難しくて出来ない」と言うユーザーの声を反映して、「自分たちで好きなように組み立てて遊ぶことの出来るゾイドとして、ブロック化させたゾイドを出したのに、説明書がなければ遊べないでは、ちょっと違うのではないか」と、感じる部分もあるようである。仮に、トミーが、通常のブロックスに同梱されている取扱説明書と同じくらい詳しい手順が紹介されている作例集を出版した場合、ファンからどんな反応があるのであろうか。興味のあるところである。

 

 サイバードライブゾイドからは、ゾイド本体の、ディアブロタイガーと、サイクロプスが展示されていた。ディアブロタイガーは、ゲームショーの時の、青白系の配色から、パールカラーに変更されていて、ゲームショーの時のように、内部の基盤が見えているという事が無くなっていた。色の変更は、カラーバリエーションか、それとも、全く変更になったのか、具体的な記述はなかった。また、配線が内部に入ったことで、開発の進み具合もわかるようになっており、新製品を期待する熱心なファンには、嬉しい配慮であったように感じられた。

 対するサイクロプスは、外見上からもまだまだ試作段階と言うことが露骨にわかる展示であった。おそらく、内部構造はディアブロタイガーで十分に開発しておいて、サイクロプス自体は、中身よりも外側を形作るデザインがメインとなって開発されていることが伝わってくるような、開発過程からも対比的な試作品展示になっていたのは、とても興味深かった。

 

 いわゆるメインシリーズとなるポップアップキットからは、復刻組のゴルヘックス、2002年秋の目玉のゴジュラスGIGA、トミーのゾイドサイト内WEBコミック登場のジェノブレイカーが展示されていた。

 ゴルヘックスは、2001年のホビーフェアで、当時発売されていたバトルカードゲームの撮影に用いられた機体が展示されていた。当時の展示されていたゴルヘックスは、カードとなるディオラマが意識されていたため、必ずしも成形色を意識した上での、ランナー単位ので配色ではなかった。しかし、今回実際に発売される機体は、パッケージ撮影用に用意されたテストカラーとはいえ、バトルカードゲーム時の機体よりも成形色を十分に考慮した配色になっている。

 ゴジュラスGIGAは、格闘モードと追撃モードの2形態が並べられていた。ここではデモは行われていなかったため動きを見ることは出来なかった。既に発売済商品であり、店頭用のデモンストレーターもあり、動きも知れ渡っているとはいえ、せっかく動きを意識したB/Oゾイドとして登場し、2形態並んでいるのであるから、その場で動きの違いを見せてほしかった。

 

 カラーバリエーションやシークレットアイテムがラインナップされていることで人気を博し定着したアートスタチューも、新しいシリーズの製品が並べられていた。ゾイドとベースとなる対比物との縮尺関係に「?」を感じた部分もあるアートスタチューではあるが、アクションキットであることから自由なポージングの出来ない本体シリーズから、いくつかの機体を選び、躍動感ある動きの一部を切り取っていることで、今まで見ることの出来なかったゾイドの魅力を見ることが出来るようになっている。

 

今回シークレットアイテムとなる素体とそのゾイド改造後の姿。

 

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