改造セットにおける型式番号

 

 ゾイドにおける純正改造パーツといえば、ゴジュラスやアイアンコングをMk-2にグレードアップするための各1200円の「改造セット」と、ゴジュラス・アイアンコングの他にシールドライガー・サーベルタイガーのグレードアップを可能にした各1500円の「NEW改造セット」を第一に上げることが出来る。そして新世紀以降のグレードアップユニットも、十分改造パーツの役割を果たしていたであろう。しかし、これらにはいずれも型式番号は与えられることはなかった。

 唯一型式番号が与えられた改造セットがある。それは、84年の3月、まだ帝国軍ゾイドが1体も発売されていなかった頃に発売された「改造セットNo.1」である。これには、「RCZ-01」という型式番号が与えらた。この「RCZ」を解釈すると、共和国軍用のゾイド改造セットであったと言える。

 この「改造セットNo.1」の型式番号をふまえ、以下のような仮の型式番号を推測してみることにする。

名称

使用目的・タイプ

予想される型式番号

改造セットNo.1

共和国軍ゼンマイシリーズ用

RCZ-01 ※

改造セット

共和国軍大型メカ用

RCZ-02

改造セット

帝国軍大型メカ用

ECZ-03

NEW改造セット

共和国軍大型メカ用

RCZ-04(RCZ-02b)

NEW改造セット

帝国軍大型メカ用

ECZ-05(ECZ-03b)

グレードアップユニットNo.1

ハイパービームガン

RCZ-06(RGU-01)

グレードアップユニットNo.2

パルスキャノン

DCZ-07(DGU-02)

グレードアップユニットNo.3

アイフラッシャー

CZ-08(GU-03)

グレードアップユニットNo.4

ウイングライダー

RCZ-09(RGU-04)

グレードアップユニットNo.5

ジャイロフラクター

DCZ-10(DGU-05)

※改造セットNo.1は、比較しやすくするために実際に採用された型式番号を載せています。

ここでは、各軍1500円のNEW改造セットについて、1200円の改造セットのバージョンアップととらえた場合の予想される型式番号も載せてみた。また、グレードアップユニットには、独自の型式番号が与えられるとした場合の予想されうる型式番号も載せてみた。

 

 どのような型式番号を与える方が、よりゾイドらしい展開が出来たであろうか? それとも改造キパーツ関係には型式番号が与えられなかった事実のみをなにも考えずに受けとめるべきであろうか? だが、それらを考える以上に、ゾイドの当時の展開を考えた場合、改造パーツにも何らかの形で型式番号を与えておくべきであった、というのがもっとも適切な結論であると思われる。

 1200円の「改造セット」が登場したのはD-dayと同じタイミングである。ゾイド・バトルストーリーも登場し、ゾイドがキャラクターおもちゃとしての展開をはじめようとしている時である。動くおもちゃゾイド、の展開から、ミリタリー色の濃い展開を経て、今また転機を迎えようとしていた時に、それまでのユーザーを手放さない手段として、よい方法ではなかったかと思われる。更にさかのぼって考えれば、ミリタリー色の濃い展開への変更のあった際に、帝国軍ゼンマイゾイド改造用の「改造セットNo.2 ECZ-02」という商品が出なかったことが、既に見誤りの始まりであったのであろうか。

 

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