型式番号

 

 ゾイドの特徴の一つにミリタリー色がある。ミリタリー色、と言っても、色ではなく、雰囲気という意味である。そのミリタリー色を演出する上で、その役割の一部を果たしていたのが型式番号であった。

 

 旧シリーズのアルファベット部分を理解しているとして、話しをすすめることとする。

 旧シリーズのアルファベット部分は、3群で構成され、所属と、そのゾイドのオペレーションやシリーズをしめし、ゾイドであることを表していた。これに対し、新シリーズは、2群で構成されている。

 1群目は、「R」「E」のいずれか1文字で表される、ゾイドの所属国を示す部分である。旧シリーズでは、共通兵器やゾイド本体でないサポートツールなどは、この1群目が省略されている場合があったが、1999/10現在では、まだ、省略されているゾイド商品は展開されていない。

 2群目は、「Z」で表される「ZOIDS」を意味している。旧シリーズでは、3群目であったが、旧シリーズの2群目が省略されているため、ここでゾイド商品であることが表されている。また、旧シリーズでは、「Z」が省略されているシリーズもあったが、やはり1999/10現在では、省略されたゾイド商品は展開されていない。

 これをまとめると以下のようになる。 

1群目

2群目

意味

そのゾイドの所属を示す。

ゾイドであること、もしくはゾイド関連商品であることを示す。

見方

実例

R-共和国軍

E-帝国軍

Z-ゾイド

 ゾイド商品であること

 

 アルファベット部分に、シリーズ分解が無くなったことから、号数は、オペレーションに関係なく両軍で完全な通し番号となっておりわかりやすくなっていると言える。

(1999/9現在)

 前述の通り、新シリーズはオペレーションで分けられていないため、上記のような縦列の区切りが必要であるかは疑問であるが、とりあえず、このようにまとめてみた。

 

 号数の連続性は、そのままコレクション性の誘因につながることは明らかであり、旧シリーズのMZ系列のゾイドにおけるタグの付け方、型式番号のパッケージへの表記方法の変遷などは、それを如実に表していると言える。

 新シリーズは、ミリタリー色を残しながら、型式番号を単純化して、よりコレクション性を重視させる方向に持ってきているといえる。また、旧シリーズと新シリーズで同じ型式番号を持つゾイドがないため、型式番号でコミュニケーションを図れば、いちいち「新しい」「古い」とつけなくても、新旧の区別が付く事になる。例えば、「RBOZ-003」は旧シリーズのゴジュラスである(Mk-2限定型もMk-2量産型も同じ型式番号を持つ)。新シリーズのゴジュラスは「RZ-001」となる。これは、コレクションをトレードするうえで、新旧の勘違いを減らすうえでも良い手段となると思われる。

 

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