型式番号のアルファベット

 

 周知の通り、型式番号にはアルファベットが打ってある。このアルファベット部分は、そのゾイドの所属、目的、シリーズの分類などを、設定的おもちゃ的、両方同時にまぜこぜに表している。

 

 型式番号のアルファベット部分は、3群で構成されている。

 1群目は、「R」「E」「D」の1文字で表される、ゾイドの所属国を示す部分である。商品の関係上、必ずしも1群目に文字が入っているとは限らない。省略されている場合は、共通兵器、もしくはゾイド本体ではないサイド商品・サポート商品のいずれかと言うことになる。

 2群目は、「BO」「P」などで表される、ゾイドの使用目的、大きさ、シリーズを示している。ここが示す内容の関係上、2群目を省略した型式番号を持つゾイドは存在しない。例外はもともとから型式番号そのものを持っていないゾイドだけである。2群目は、1文字で表される場合もあれば、2文字を用いて表される場合もある。目的、シリーズを示す関係上、どうしても1文字では表現しきれないモノが出てきても仕方ないかも知れない。

 3群目は、「Z」で表されるか、省略されるかのいずれかである。「Z」とは、もちろん「ZOIDS」を意味し、それがゾイドである証、もしくはゾイド関連商品である証となっている。省略される場合は、メーカーであるトミーの商品戦略的なイメージがうかがえる。結論から言ってしまうと、省略された場合は、ゾイド商品である、というアピールよりも、トミーとしての新しい商品である、というアピールの方が強かったと言える。

 

 以下に上記説明を表にまとめてみた。

1群目

2群目

3群目

意味

そのゾイドの所属を示す。

所属の明らかでないもの、両軍に共通するもの、またゾイド本流でないサイド商品の場合は、省略される。

設定的にはゾイドのクラスを示す。

おもちゃ的には、ゾイドのオペレーションや商品のシリーズの詳細を区分を示す。

場合によっては、2文字を用いて表されることもある。

ゾイドであること、もしくはゾイド関連商品であることを示す。

一部のゾイドでは省略される。

見方

実例

R-共和国軍

E-帝国軍

D-暗黒軍

省略-ディオラマベース

   Jrゾイドなど

   所属の明らかでないもの

BO-設定的には、大型ゾイド

戦闘の主力と同時に、異機種混合戦隊指揮をする。

  空母・戦艦クラス

おもちゃ的には、大型のB/Oゾイド

 

P-設定的には、中型から大型ゾイド

戦隊の主力であり中核をなす。必要に応じて異機種混合戦隊の指揮もとるが、実戦闘が主要目的。

巡洋艦クラス

おもちゃ的には、BOに分類されない全てのB/Oゾイド

 

HI-ハイパワーユニット搭載ゾイド

戦隊の外郭をなし、護衛、先鋒攻撃を行う。

駆逐艦クラス

 

M-パワーユニット搭載ゾイド

BO・P・HIの各ゾイドでは担うことのできない目的を遂行する。単一目的を目指して開発されたモノが多い。

特務艦クラスもしくは航空機的役割

おもちゃ的には、580円シリーズと780円シリーズの全て

 

24-24シリーズ

特殊部隊、白兵戦部隊

おもちゃ的には1/24スケールのゾイド全て

 

C-改造セット

D-ディオラマベース

F-フィギュアセット

J-Jrゾイド

※「○○クラス」というのはわかりやすくするための私的見解です。

Z-ゾイド

 ゾイド商品であること

 

省略-24シリーズ

  HIパワーユニット搭載ゾイド

以上のような見方をすれば、そのゾイドの大まかな目的などがわかるようになる。

 

 帝国軍には、2群目にBOを持つゾイドは存在しない。大型ゾイドであるアイアンコングもデスザウラーもEPZで分類される。これは設定的に、アイアンコングもデスザウラーも、戦艦・空母クラスの扱いを受けていないと言うことが推測される。つまり、旗艦・母船としての役割よりも、実際の戦闘を行うことを重視されていたことが考えられるのである。また、商品展開上は、悪役を担わされている帝国軍なのだから、もっと大型のゾイドを売り出したときにはじめてBOを使うことで、威圧感を与える予定があったのかもしれない。しかし、いずれの予想が正しいのか、帝国軍はEBOZの型式番号を持つゾイドを開発する前に暗黒軍に飲み込まれてしまったため推測の域を出ない。

 最大のゾイドであるキングゴジュラスはRBOZに分類されなかった。これも、アイアンコングとデスザウラーがEBOZに分類されなかった事と同じ事が言えると思う。つまり、キングゴジュラスは、異機種戦隊の中心にいて他のゾイドに守ってもらう旗艦の役割を果たすゾイドというよりも、切り札の兵器と位置づけられた主体的に戦闘を行うゾイドと設定されてたと推測される。

 

 なお、型式番号のアルファベット部分は、純粋に設定上の法則に従っていた、とすることはできないし、純粋におもちゃ的な分類によって決められていた、とすることもできない。例えばグスタフ。グスタフは、当初共和国軍帝国軍に共通の輸送用メカと設定されていた。しかし、与えられた型式番号は「RPZ-02」である。これを上記法則に従って解析すると、設定的には「共和国軍の戦闘の中核となるゾイド」となってしまい、両軍に共通とは見えてこない。おもちゃ的に考えても「共和国軍所属のBOに分類されないB/Oゾイド」となってしまう。いずれにしろ、設定的な「両軍に共通な支援ゾイド」おもちゃ的には「所属の明らかでないB/Oゾイド」を満たすことができていないのである。

 要は、例外があると言いたいのである。このほかにも、24シリーズのサンドスピーダとショットウォーカーなども上記表の例に完全に当てはめることのできない例外である。

 

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※ブラウザの関係で上記表では見にくい場合は、縦列と横列を逆にしたこちらをご利用下さい。

意味

見方

1群目

そのゾイドの所属を示す。

所属の明らかでないもの、両軍に共通するもの、またゾイド本流でないサイド商品の場合は、省かれる場合がある。

R-共和国軍

E-帝国軍

D-暗黒軍

省略-ディオラマベース

   Jrゾイドなど

2群目

設定的にはゾイドのクラスを示す。

おもちゃ的には、ゾイドのオペレーションや商品のシリーズの詳細を区分を示す。

場合によっては、2文字を用いて表されることもある。

BO-設定的には、大型ゾイド

戦闘の主力と同時に、異機種混合戦隊指揮をする。

  空母・戦艦クラス

おもちゃ的には、大型のB/Oゾイド

 

P-設定的には、中型から大型ゾイド

戦隊の主力であり中核をなす。必要に応じて異機種混合戦隊の指揮もとるが、実戦闘が主要目的。

巡洋艦クラス

おもちゃ的には、BOに分類されない全てのB/Oゾイド

 

HI-ハイパワーユニット搭載ゾイド

戦隊の外郭をなし、護衛、先鋒攻撃を行う。

駆逐艦クラス

 

M-パワーユニット搭載ゾイド

BO・P・HIの各ゾイドでは担うことのできない目的を遂行する。単一目的を目指して開発されたモノが多い。

特務艦クラスもしくは航空機的役割

おもちゃ的には、580円シリーズと780円シリーズの全て

 

24-24シリーズ

特殊部隊、白兵戦部隊

おもちゃ的には1/24スケールのゾイド全て

 

C-改造セット

D-ディオラマベース

F-フィギュアセット

J-Jrゾイド

※「○○クラス」というのはわかりやすくするための私的見解です。

3群目

ゾイドであること、もしくはゾイド関連商品であることを示す。

一部のゾイドでは省略される。

Z-ゾイド

  ゾイド商品であること

省略-24シリーズ

   HIパワーユニット搭載ゾイド