ナンバリング numbering

 

 アッセンブルプラスチックキットモデル、要はプラモデルであるゾイドの各パーツには、それぞれナンバーが与えられている。ゾイドシリーズの場合、このナンバリング方法が、他のプラモデルとは様相を異にしていた。それは、組み立てた後に分解し再組立をしやすくするための配慮であった。旧シリーズからの再販分については、金型の改修をしないことで引き継がれていることになる。しかし、新シリーズオリジナルの新製品では、この方法は引き継がれなかった。もちろん取り上げるのはジェノザウラーである。

 なお、ここでの論旨展開は、旧シリーズのナンバリング方法を全て理解していることを前提に話しを進める事にする。

 

     ●ランナーレイアウト

     ●組立手順

     ●刻印

 

 つまり、新シリーズ新製品は、部品の探し易さは考慮されているが、一度組み立てたモノを分解して再組立するという事は考慮されていないということが言える。このことは、各所に配置される「パチン」の文字にも現れている。この「パチン」で示される部分は、組み立てるときに押し込んで止めることで、確実なホールドを補償するが、簡単には分解出来ないことをしめしてる。もちろん腕に心得のある人には分解できないわけではないが・・・・・。

 今後、ゾイドの遊び方の中に、「改造」が入ってくるのであれば、一度組み立てたゾイドを、改造のために分解し何度も組立直すという事が当たり前のように行われることになる。しかし、再組立するために取扱説明書を取り出さなければ組み直せない、というのは改造を誘引するのに少々問題もあるのでは無かろうか? 特にギミック部分は、組み立てる順番は重要な点であり、取扱説明書を見なければ組み上げられないというのは、改造作業の煩雑さを招くことになる。パーツへのナンバリングと組立手順の一致は、分解組立を可能にするゾイドの大きな特徴である。改造を遊び方の中心に持ってくるのであれば、旧シリーズの方法に戻すべきであると思われる。  

 

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