Jr-ZOIDS

 

 正確な発売時期の確認がとれていないが、 Jr-ZOIDS は、1987年、おそらくゴジュラス・アイアンコングのMk-2量産型が発売されたと同時ぐらいに出てきたモノであろう。

 大きさはなぜか1/155。メインシリーズが1/72であるのだから1/144か1/180など、1/72を意識したスケールを選択すべきであったと思われるが、なぜこのスケールが選択されたのか全く推測もつかない。強いていえば、値段とパッケージの大きさが先に決まっていたので、これに入る大きさのゾイドにしたら、このスケールになってしまったという事であろうか。

 このシリーズには、必ず一部に金属部品が使われている。そのため、各パッケージには「合金」という言葉が入っている。「合金」と聞いて思い浮かべるのは、亜鉛合金玩具の総称にもなってしまった、バンダイ(ポピー)の「超合金」である。これに対抗し、トミーも「マントル合金」なるシリーズを持っていたわけだが、ゾイドにも、金属部品を用いた高級感のあるシリーズを設けようという意図から発売に至ったのであろうか・・・・、とにかくJr-ZOIDSシリーズは金属部品を使っていることは売りのひとつにしていたのである。


アイアンコング IronKong

ゴジュラス Gojulas

アイアンコングMk-2 IronKong Mk-2

ゴジュラスMk-2 Gojulas Mk-2

アイアンコング vs ゴジュラス Ironkong vs Gojulas


 一部に透明部分を用いたパッケージは、メインシリーズと比較すると安っぽさを感じるのは否めない。個人的な意見は、駅の売店でも売ることのできるゾイド、を目指したのが、このJr-ZOIDSシリーズではないかと思うが、いかがなモノか。釣り下げ式の、透明部分を用いたパッケージは、中身がなんであるかわかるので、本体自体のアピール度は高いし、商品陳列に場所をとらないので、駅の売店にはもってこいである。また、付属部品がないわけではないが、一応完成体なので、売店で買ってそのまま乗り込んだ列車の中で開けても、部品をなくしてしまう心配もない。

 

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