俺、Gore?-9  am I Gore?-9

 

 右肩のロケットランチャーを加工します。

 右肩のロケットランチャーは、ゾイドにしては珍しい、ミサイル撃ち出し機構が付いています。なおかつ、マガジンを有して連射できるという、おもちゃとして高付加価値な機構です。その一方で、おもちゃ度が高く、らしさが削がれてしまっています。そこで、ゾイドの分解組立出来るという要素を利用して、部品を差し替えることで、飾る時と遊ぶ時と、どちらも充分に楽しめるようにします。

 ロケットランチャーのマガジン部分の内部の寸法をさんざん測ります。それをふまえ、プラ板と角棒を使って、こんな部品を作りました。

 

 これをロケットランチャーのマガジン部分に納めます。

 マガジンの内側にある弾のガイドを作った部品の固定に使います。分解組立を可能にするため、ここではかしめるような負荷はかけていません。置いて有るだけですが、左右から挟み込みますので、少々のガタつきはあっても、大きな位置ずれは起こしません。

 手持ちのジャンクパーツから、航空機モデルの落下タンクの先端部分、ノーズコーンだけを切り取って持ってきました。

 以前に、何かしらの改造をした際、落下タンクの後ろの方のフィンの部分だけ使って、ノーズ側が残っていたのを使い回しています。ジャンクパーツは、切り取った残りの部分だけでもとっておけば何かしらの使い道が出てきます。

 

 プラ板を組み合わせて作った部品に、落下タンクのノーズコーンを4つ並べて貼り付けます。

 4つのノーズコーンの位置は、仮組みをして、好みの位置にしました。

 更に、マガジンの右側に開口している部分、弾の投入口を塞ぐようにプラ板を貼ります。

 貼り付けるプラ板は、当然寸法を測って、そこにぴったりおさまる大きさです。ゾイドは太めの筋彫りがされることが多いので、それを考慮して大きさと位置を調整します。出来るだけ既存の筋彫りとの親和性を考えての大きさと位置を決めます。

 出来た部品を仮組みしてみます。

 装飾目的のダミー部品なので、一番下のノーズコーンは、現物合わせで収まるように調整しています。少しだけ他の3つより少し短いのがわかると思います。

 弾の投入口もふさがっています。

 一つの部品で、弾の投入口のハッチと、内部のロケット弾のダミーの役割をさせます。

 適度な大きさのノーズコーンを使うと奥行きがあるので、予備弾が縦に並んで、らしさが出てくると思います。

 更に、手持ちのジャンクパーツから、また別の航空機モデルの落下タンクを持ってきました。

 落下タンク部品にあった、本来の使い方であるパイロン部品との取付位置をわかりやすくするための穴を埋めて整形します。後端のフィンを切り落として、市販のディティールアップパーツでロケットエンジンノズルを接着して、ダミーのロケット弾とします。このダミーのロケット弾、マガジン部分よりも長いのです。丁度良い太さの落下タンクがこれしか有りませんでしたので、そのまま用いました。前から差し込んでの飾り部品なので、問題としないことにします。

 ダミーのロケット弾を前から差し込みます。

 マガジン部分の隙間から予備弾が見えて、かつ発射準備が整っている弾が装填されている、という演出をします。

 

 飾っても見栄えするロケットランチャーになったと思います。

 

 塗装するつもりもありませんが、一応ロケット弾部品もランナーから切り離して加工しました。

 アイアンコングのロケット弾は、安全性への考慮から、先端が平らになっています。先端を元の形に近づけます。おそらくZOIDS2の時かテクノゾイドの時に改修されたのではないかと思います。

 トミーさんの金型の管理はどうなっているのか不思議です。アイアンコングの後に復刻したサラマンダーのロケット弾は、先端が平らになっていませんでした。同じ形状の部品でも、このゾイド用、と決められて保管管理されていると思われます。

続く next

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