スケールは大きいのにギミックは小さい-22
little gimmick-22
最終組立です。
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まずは、パワーユニットから。 パワーユニットは、塗装の都合上、カバーを取り外してありました。最初にカバーを取付け電池を入れます。当然、ここでスイッチを入れて動くことを確認します。以降の組立作業は、工程が進む毎に動くことを確認します。 腕のシャフトに5mmのプラパイプがついているのがわかると思います。バッテリーのカバーも、内部構造に準ずる塗装をしています。 |
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フレーム兼ボディーパーツで、パワーユニットを挟み込みます。 内部構造と装甲が一体となっていることで、部品点数を減らそうとしている事がよくわかります。塗り分けはたいへんですが、うまくできればらしさが表現されてきます。 こんな状態を見ると、胸を開いてガソリンを入れて動いていた赤いロボットがいた事を思い出します。 |
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背中にはエンジンを載せます。
蛇腹パイプをつなぐことで、らしさが出てきます。 同時にステップ、その他パーツで、ボディーパーツを挟み込んで固定します。 |
足を組み上げます。この時、足首にはワッシャーをはさんでいます。
足や腕は、本来の組立手順と違ったとしても、予め組み立てておいてから本体と取り付ける、という手順を理解しておくと、後のメンテナンスがしやすくなります。
足は、膝より下、臑やふくらはぎに当たる部分は、外側と内側で同じ様な形状になっていますので、マーキングも出来るだけ外側と内側で同じになるようにしました。
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本体に足を取り付けます。 ここでスイッチを入れて、動きを確認します。 ゴーレムは、口の開閉がないので、ゾイドとしてはギミックは少ない方です。なので、それほど神経質になる事は無いかもしれません。しかし、動くおもちゃですし、改造・塗装もしていますので、一つ一つ手順を踏んでいくにこしたことはありません。もしうまく動かない場合は、ギミック部分に塗料がまってしまっていて、落とし切れていないと思われます。 |
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腕を組み上げます。 前述しましたが、腕も組み上げておいてから本体に取り付けると言う手順を理解しておいた方が、後のメンテナンスがやりやすいです。 今回の改造では、手の部分の二つに分割されているパーツを一体化した上での分解組立が可能な方法を取り入れているため、組立手順が説明書通りにはなりません。組み立てづらい、少々手こずるところです。 |
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腕を本体に取り付けます。
本体と腕がつながったら、スイッチを入れて実際に動かしてみます。 |
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完成後はほとんど見えなくなってしまう上腕の内側もしっかり塗装しています。 |
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腕と足に装甲を取り付けます。 本来のゴーレムよりも貧弱に見えるように、とは狙ったつもりだったのですが・・・ |
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コックピットを組み立てます。 ヘッドレストは、既に塗装の途中で組み上げてしまっていましたので、ここでは、ギミック部分、操縦管の為のギミック部品を組み上げます。 ピンセットを使ってポリジョイントを差し込むことになりますので、ここも少々手こずる部分です。 |
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コックピットを、ゴーレムに載せます。この時、操縦管の為のギミック部品の二股部分が、両腕のシャフトにまたぐようにします。 パワーユニットから延びているライトユニットをゴーレムの目兼計器パネルに組み込み、コックピットに差し込みます。
スイッチを入れて動かしてみます。ライトが光って操縦管が動き出します。無人でも計器パネルが光って操縦管が動く様子を見ていますと、今度はかつていたしゃべる車を連想してしまいます。 |
コックピットにバーフレームを取り付けます。
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両側からゴムキャップではさむゾイドらしい組立手順にしたつもりです。
ゴーレムの特徴である、計器パネルも外から見えます。
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左肩にセンサーユニットを載せます。 サーチライトのような可視光を照射すると言うイメージにはしたくなかったので、こんな塗装にしました。 |
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ガトリング砲を組み立てます。 スプリングを取り付ける前に、手で回してみて、スムーズに回ることを確認します。ここでうまく回らない場合は、塗料が回り込んでいる可能性があります。 |
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ガトリング砲は、右肩に取り付けます。 当時のCMでは左肩装備だったと思いますが、アイアンコングMk-2に準じた、右肩に火器、左にセンサーを採用しました。ハードポイントを利用した取付になっていますので、左右の入れ替えは可能です。でも、一度組み立ててしまいますと、ハードポイントの塗装がはがれてしまいますから、実際に組み替えることはありません。 |
ゴーレム戦士の乗ってもらいますと・・・
:設定
ゾイド・ゴーレムが出来上がりました。
装甲コックピットではないことから、後付けで基地警備隊仕様と言う設定にしました。基地の警備隊であれば、民間人の目にも触れるので、人の目で直接警備されている、という意識を与えることで、基地への無断立ち入りや、スパイ活動や工作活動を防ぐと言う目的にした仕様としました。最前線仕様ではないので、仰々しいものではなく、腕や足の装甲も軽装備にし、ガトリング砲以外の火器や取り付けませんでした。警備を主目的にしてはガトリング砲は過剰装備の様な気もしますが、ガトリング砲が無くなってしまうと、おもちゃとしてのゴーレムのギミックが無くなってしまうので、そこは設定を無視しておもちゃとしてのギミックを残すことを優先しました。
装甲コックピットは、ゴーレムらしさを表しいているとは思います。それでも装甲コックピットをやめたのは、今回のギミック改造箇所を見えるようにするためです。もともとのゴーレムも「恐るべき頭脳を持つ」とされていたからこそ、コックピットの計器パネルが、ライトユニットにつながった凝った作りになったのだと思います。せっかく作り込まれているコックピットなのだから、見えないのは惜しいとも思いましたので、改造方針と合致したバーフレームを採用しました。それに伴い、後付けでソフト面が決まりました。
今までのギミック改造の中で、ゼンマイ物も含めて、最も動きの小さいギミック改造になっていると思います。スイッチを入れて動かしたとしても、バーフレームの中をのぞき込んでもらわないと、どこ改造したかわかってもらえない、何とも地味なギミックが追加されました。それでも、今までにない、24ゾイドだからこその改造が出来たことは納得しています。
24ゾイドには24ゾイドだからこそのギミック改造を、と意識したつもりでしたが、実際には装飾面で予想以上に時間がかかってしまいました。装飾面はセンスを問われますので不得手な部分です。本当はもっと早く完成すると思っていました。ゴーレムが成功したことで、メガトプロス改造したいという気持ちも湧いてきました。ゴーレムとのギミック的差別化を考えながらのメガトプロスの改造は何が出来るか。しばらく考えてみます。
ゾイドワイルドは1/35ですが、1/35だからこそのギミック改造って有るのでしょうか? これからの課題ですね。