家紋は家の象徴といわれています。長い伝統と風習によつて育てられた家紋は、
その単純明快な図式化は神秘感をさえ呼び起こされ、幾星霜を経た人々の愛情によって生まれたものであります。
家紋を描くことを生涯の仕事と選んで三十余年、その間で得た知識から
家紋のことを少しでも
知って貰えたらと思いこんなページを作ってみました。 最終更新日:
13/05/03
目 次
特選50種一 覧
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日本の中で一番よく使われている家紋を抜粋しています。 |
植物系 |
植物から図案化された家紋です |
動物系その他 |
動物や、調度品、武具などから図案化された家紋です |
歴史上の人物 |
戦国時代の大名とか歴史上の人物の家紋です゜ |
神社仏閣紋から |
京都の主な社寺の紋章を選んでみました |
リンク |
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自己紹介 |
1935年京都市生まれ、紋絵師暦46年、ネット暦18年 |
家紋の種類と分類
家紋の素材にはこの世に存在する、あらゆるものが使われています。
市販されている、標準紋帳には約5000種類が掲載されていますが、実際には、この4,5倍はあるようです。
それらを大きく分けると下記のように分類することが出来ます。
@ 自然、天文系 日、月、星、雪、山、波
A 植物 系 葵、銀杏、稲、梅、松、竹、杉、柏、藤、橘、片喰、桐、桔梗、笹、柊、
瓜、銀杏、蔦、菊、桜、撫子、竜胆、茗荷、牡丹
B 動物 系 龍、鶴、亀、蝶、兎、馬、鳩、雁、海老、雀
C 器物 系 銭、鼓、玩具、扇、笠、釜、兜、剣、矢、団扇、釘抜き、車、
D 幾何学系 角、丸、亀甲、菱、井桁、稲妻、鱗、巴
E 文字系 上、一、二、三、十、木、
家紋の用途
現在では、風呂敷、ふくさ、広蓋、紋付羽織、祭礼提灯、幕、家紋額、屋根瓦、仏壇、石碑などに見られますが、
ネクタイピン、カフス、ネックレス、コンパクト、バックル、帯留め等にも装飾としてつかわれています。
もともと家紋は、公家では輿車に、それから衣服や調度品に使われました。
江戸時代からは庶民にも普及して、火消装束衣、暖簾、陣笠、文庫、手鏡、提灯箱、酒盃などに付けられるよう
になりました。
一方、武家では幟、旗、幕、楯、鎧兜の武具に用いられていました。
家紋の起こり
家紋の歴史は古く、解明されない部分が多々ありますが、貴族文化の栄えた藤原時代に衣服や調度品に
使われだしました。公家では主に植物を文様化したものが多いようです。
一方武家では戦場において敵味方を識別する目的で旗や武具に用いられたほか、家門の団結を企てるための
象徴として用いられたと思われます。
戦国時代の武士と家紋の関係は興味深く、これだけで一冊の本が出来上がりそうです。
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