制作者:KrK (Knuth for Kludge)
宮本茂はニンテンドウ64のコントローラに関し、「アナログという微妙な操作は本来右手(利き手)でやらせるべき」と語っている(出典が見つからない…)。実際にWii以降のリモコンを左手(利き手ではない方)で使う人はいないだろう。
何故方向操作を左手で操作するようになったかは、ゲーム&ウォッチまで遡る必要がある。初期のゲーム&ウォッチにおいては、左手で左移動、右手で右移動と左右に差異がなかった。その後十字キーが初使用された『ドンキーコング』において、左手で十字キー、右手でジャンプボタンという体系が採用された。これはアーケード版『ドンキーコング』の主人公が「ジャンプマン」と呼ばれていたことからも分かる通り、ジャンプが主アクションであった所以である。
結果、微妙な操作を左手で操作するという体系が一般化してしまい、上記のような評価が出ることとなった。しかし、ニンテンドーDSの出現によってこの評価は逆転する。左手で十字キーを使いながら、右手でペン操作をする様になったのである。
初期において「右手で十字操作」が定着してしまっていたら、タッチ操作が必須の現在において、右手ばかり使う体系になってしまっていただろう。
歴史の妙である。
※アーケードゲームの操作体系は知りません。
最終更新:2025/10/01