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大森は、石見銀山の中核に位置する鉱山町。徳川幕府の直轄地として代官所が置かれ、そこに勤める武士の住居や鉱山関係者相手の商家などが集まり、一つの都市を形成していた。石見銀山街道沿いの約3キロに渡り、武家屋敷や町家が建ち並ぶ。 石州瓦の赤い屋根が特徴的だ。石見銀山から産出される多量の銀は、世界相場を左右したと言われるほどで、この見事な町並みも当然と言えるかも知れない。ここで採れた銀は、街道の先にある温泉津の港から積み出されて行った。 五百羅漢が祀られる羅漢寺の、太鼓橋。銀山関係の遺跡はもちろんのこととして、辺りには歴史遺産が豊富にある。それらの歴史的重要性が評価され、今年(平成19年)、ユネスコの世界遺産に登録された。温泉津とともに、町並みを含んでの世界遺産は日本ではきわめて貴重である。
→テーマ別写真館「金・銀・銅山の町」
→町並み写真館「温泉津」
→重伝建地区一覧