金・銀・銅山の町
日本の各地には古くから多くの鉱山があり、その周囲は天領などとしてそれぞれに発展を遂げた。ここに挙げたのはそうした鉱山の町々である。相川は名高い佐渡金山の町。「古い町並み」と呼べるものはさほど残らないが、明治政府による建築群や鐘楼が現存する。大森はかつて世界の銀相場を左右した石見銀山の中心。見事な町並みも残り、歴史的重要性から一帯は世界遺産に登録されている。吹屋は元々銅山の町だが、むしろ副産物であるベンガラによってより大きく繁栄した。格子などにベンガラが多用されている為、町並みも全体的に赤っぽい。
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