（かんちょうせんにんきそく）
１９００年（明治３３）６月１６日金光教独立に因り、管長制度に依る金光教管長を設けることとなって、その選任の手続きを教則として定められた。その全文は次の通りである。
教則第一号 管長選任規則
第一条 本則ハ教規第十四条ニ依リ之ヲ定ム
第二条 管長ヲ定ムルハ左ノ順序ニ依ル
一 教師中教祖ノ子孫ニシテ金光ノ姓ヲ冒ス者ノ内ニ就キ教会長タル職ニ
在ル教師ノ選挙ニ依リ之ヲ定メ内務大臣ノ認可ヲ経其ノ職ニ就クモノ
トス
二 前項ニ該当ノ資格ヲ有スル者ナク又ハ資格ヲ有スル者アルモ内務大臣
ノ認可ヲ得サルトキハ一級教師中ニ就キ教会長ノ職ニ在ル教師ノ選挙
ニ依リ之ヲ定メ内務大臣ノ認可ヲ経其ノ職ニ就クモノトス
第三条 管長選挙ハ本部ニ於テ之ヲ行フ
第四条 管長選挙ヲ行フトキハ副管長(副管長ｱﾗｻﾙﾄｷﾊ教監以下仝ｼ)ニ於テ管長欠員ノ
日ヨリ七十日以内ニ予メ選挙期日ヲ定メ三十日前ニ告示スベシ
第二条二号ノ規定ニ依リ選挙ヲ行フトキハ前項ノ告示ト同時ニ其ノ旨告示
スベキモノトス
第五条 選挙人ハ前条告示アリタルトキハ左ノ書式ニ依リ投票ヲ作リ封緘ノ
上選挙期日ノ前日迄ニ本部ヘ差出スヘシ
投票ハ書留郵便ニ付シ差出スコトヲ得但選挙期日前日迄ニ到達セサルモノ
ハ無効トス
（書式は省略する）
第六条 投票ノ開票審査ハ立会人三名以上ノ立合ヲ以テ副管長之ヲ行フ立会
人ハ教会長ノ職ニアル教師中ニ就キ副管長ノ指命ヲ以テ之ヲ定ム
第七条 左ニ掲クル投票ハ無効トス
一 被選資格ナキ者ヲ選挙シタルモノ
二 被選挙人又ハ選挙人ノ何人タルヲ認知シカタキモノ
三 投票書式ニ違フモノ
四 選挙人ノ捺印ナキモノ
第八条 投票ノ効力ニ関し疑義アルトキハ立会人ノ意見ヲ聞キ副管長之ヲ決
ス
第九条 有効投票ノ多数ヲ得タル者ヲ以テ当選者トス得票同数ナルトキハ年
長者ヲ取ル同年令ナルトキハ抽籤ニヨル当選者其当選ヲ辞シタルトキハ更
ニ選挙ヲ行フモノトス
第十条 副管長ハ三級以上ノ教師中ニ就キ管長之ヲ特任ス
附 則
第十一条 本教成立ノ初ニ於テ管長タルヘキモノハ従前金光教会長タリシ者
ヲ以テ之ニ充ツ
第十二条 本則施行ニ関シ必要ノ規定ハ管長之ヲ定ム