![]() |
わが屋戸に黄変つ鶏冠木見るごとに
妹を懸けつ 恋ひぬはなし
大伴田村大嬢(万葉集 巻八・一六二三)
*鶏冠木(かえるで)はカエデのことで葉の形がカエルの
手に似ていることから名づけられました
トウカエデはイロハモミジとともに自然公園の紅葉を彩
る代表的な樹木です。
カエデの種類は世界に約150種ありますが、トウカエデは
「唐楓」と書かれるように中国東南部、台湾が原産で、日本に
は18世紀初めに入り、各地に広がりました。
葉は長さ5-8cm、上部が浅く3つに浅く裂けますが、まれに
裂けないのも見られます。
樹皮は明るい褐色で幹がごつごつしていますが、秋の紅黄
葉が人々の目をひきつけてきました。 |
カエデ科カエデ属 |