かえで(金沢自然公園)

 
 晩秋の金沢自然公園の一角にある「みずの谷」では真紅のかえでがあたり一面を染めています。

 紅葉(モミジ)という言葉はもともと落葉樹の葉が秋になって赤や黄色の色をもみだす紅葉(こうよう)現象のことでしたが、後に紅葉現象をみせる樹の代表としてカエデ科のイロハカエデを中心とする樹種の名前として使われるようになったと言われます。

 モミジは平安時代の王朝文学に好んで採り上げられていますが、源氏物語の「紅葉賀」には朱雀院の庭のモミジの下で光源氏がモミジのひと枝を頭に挿し舞楽を舞う様子と藤壷の人知れぬ想いが描かれています。

 ● 金沢自然公園へのあし  京浜急行金沢文庫駅より京急バス野村住宅センター行き 夏山坂上下車(みずの谷へは 北谷で下車)

 

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 イロハカエデ(イロハモミジ)

 秋に美しく紅葉し昔から庭園、社寺境内に植えられ、多数の園芸品種がつくり出されてきた。
 「イロハ・・・」の名は葉の裂片を端から「いろはに・・・」と数える子どもの遊びから来ている。
 京都のカエデの名所高雄にちなんでタカオカエデともいう。
 葉は小型で幅3〜7センチ掌状に5〜7裂し、重鋸歯である。
 大きい木では高さ15メートル、幹の直径は1メートルにもなる

  (朝日百科・植物の世界より)

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