ごあいさつ(こばやし小児科・脳神経外科クリニック)

ごあいさつ

小児科: 小林めぐみ

開院に当たって

 この度、神戸市西区南別府(伊川谷地区)にて小林こどもクリニックを開設させていただくことになりました。近年は、急速な少子化の進行が心配され、子どもが育つ環境も大きく変わりつつあります。24時間お腹がすけばいつでも簡単に食べるものは手に入ります。近所に遊び友達がいなくてもファミコンがいつでも遊んでくれます。確かに子どもの生活は便利で豊かになったかもしれません。一方、それと同時に失われたものも多いような気がしてなりません。Portrait (Megumi Kobayashi)しかしここ西区は、いまでも昔ながらの自然や地域の祭りが残り、子どもたちがのびのび育つ環境として、比較的恵まれているように思います。この地で小児医療に携われることをうれしく思っています。
 当院では同じ女性、母親として「お母さんに優しいクリニック」を目指し、育児支援に力を入れて取り組むと共に、一般小児科診療以外にも、専門である小児腎疾患、低身長、小児生活習慣病(肥満)などの知識と経験を生かした、特色ある診療所を目標にしたいと考えています。病気のこと、育児のこと、なんでもお気軽にご相談下さい。小児科の専門医としてだけでなく、同じ子どもを持つ母親の立場からも、何かお役に立てるかもしれません。子どもたちが心身ともに元気に育つよう、微力ながらお手伝いできればと願っています。 2003年3月

経歴(小林めぐみ)
1982年 広島大学付属福山高等学校卒業
1988年 順天堂大学医学部卒業
1988年 順天堂大学医学部麻酔科学教室入局
1989年 静岡県立こども病院にて研修(麻酔科、 小児科)
1990年~ 岡山大学医学部小児科学教室入局、 大学病院及び関連病院勤務
1993年~1995年 米国フィラデルフィア小児病院留学
1995年~ 岡山大学医学部付属病院及び関連病院、 大阪厚生年金病院勤務
2003年4月 小林こどもクリニック開業
  • 資格・学位

  • 日本小児科学会認定小児科専門医
  • 日本腎臓学会認定腎臓専門医
  • 子どもの心相談医(日本小児科医会認定)
  • 岡山大学医学博士

開院一年のごあいさつ

 伊川沿いの桜も葉桜に変わろうとしています。
当クリニックは、おかげさまで4月1日に開院一年となりました。この冬はインフルエンザの流行も比較的小さく、穏やかな一年であったように思っていますが、当クリニックにとっては慣れないことも多く、あっという間の一年間でした。
しかし、開院当時お母さんに抱かれて来院されていた赤ちゃんが、歩いて診察室に入って来るようになった姿をみると、確かに一年たったのだなあと感じます。
 私個人としては、勤務医時代に比べ、患者さんや患者さんのご家族がより身近に感じられるようになって参りました。
 これからも、皆さまに何でも気軽にご相談いただけるクリニックを目指し、職員一同がんばって行きたいと思っています。
 今後ともよろしくお願い申し上げます。2004年4月

脳神経外科: 小林修一

脳神経外科増設にあたって

 この度、およそ8年間勤めた、神戸市立中央市民病院を辞して、神戸市西区でこどもクリニックを開設している妻と、一緒に仕事をすることに致しました。Portrait (Shuichi Kobayashi)これまでは、脳神経外科の専門医として働いてまいりましたが、今後は身近にいる専門医として、頭痛・めまい・脳卒中などの診療をおこない、場合によっては脳神経外科高度医療への仲介役としての役割を果たすこと、専門性を超えたプライマリ・ケアを実践することを目標にしていこうと思っています。
 脳神経外科を増設するに当たって、新しいクリニックは小児科および脳神経外科の専門クリニックであることが分かるように、正式名称をこばやし小児科・脳神経外科クリニックといたしました。またこどもから大人まで幅広い世代の診療に対応できることを目標にしようという願いを込めて、愛称をKobayashi Family Clinicとし、地域で受け入れていただけるよう、真摯な努力を続けていこうと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。2005年4月

経歴(小林 修一)
1957年 大阪府豊中市に生まれる
1982年 弘前大学医学部医学科卒業
1982年 京都大学医学部脳神経外科学教室入局
1982年~1983年 京都大学医学部附属病院脳神経外科勤務
1983年~1985年 財団法人倉敷中央病院脳神経外科勤務
1985年 京都大学大学院医学研究科博士課程入学
1989年 京都大学大学院医学研究科博士課程修了
1989年~1992年 神鋼病院脳神経外科勤務
1992年~1995年 米国ペンシルバニア大学脳神経外科留学
1995年~1997年 大阪府済生会中津病院脳神経外科勤務
1997年~2005年 神戸市立中央市民病院脳神経外科勤務
2005年4月 こばやし小児科・脳神経外科クリニック開業
  • 資格・学位

  • 日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医
  • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
  • 日本頭痛学会認定頭痛専門医・指導医
    (日本頭痛学会認定教育関連施設)
  • 京都大学医学博士

頭痛外来のこと

 今年の4月で、家内がこどもクリニックを開設してから丸5年、私が脳神経外科を増設して、一緒に診療を開始してから、丸3年が経ちました。開業当初は身近にいる脳神経外科医として、脳神経外科専門医療への橋渡しの役割を果たすとともに、専門性を超えた幅広いプライマリケアを実践することを目標にスタートしましたが、結局この3年間で当初の目標とは異なり、頭痛の専門医療機関になってしまいました。
 自分としては、最初から頭痛の専門医療機関を目指していたわけではなかったのですが、開業当初から頭痛の相談を受けることが圧倒的に多く、それらの相談に一生懸命応えているうちに、いつの間にか自然に頭痛の患者さんが増え、頭痛を中心とした診療の方向性が明確になって、今では頭痛診療が自分のライフワークになってしまいました。
 様々な頭痛に悩む多くの患者さんは、適切な治療が受けられている人はむしろ少なく、頭痛くらいで病院を受診できないと思って苦しい自己流の対処を続けている人、思い切って医療機関を受診したのに何の解決にもならず失望してしまっている人、どこで相談すれば良いのかさえ分からない人などが数多く見受けられます。そして実際にこのような患者さんを目の当たりにして、微力ながらも自分にできることを少しずつでも実践していこうという考えで、頭痛説明用のパンフレットを作り始めたのがそもそもの始まりでした。また当然のことながら、どんな頭痛でも治せる訳ではありませんが、「頭痛診療に本気で取り組んでいますよ」というメッセージとして、迷いながらも頭痛外来という名称を掲げて診療を行なうようになって現在に至っています。
 このように患者さんが増えることで自然発生的に出来上がった頭痛外来ですが、一般の医療機関では提供できない多彩な頭痛診断治療技術の提供が、自分に与えられた大きな使命と考えて、今後とも地道な努力を続けていこうと思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。2008年4月