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『かしゃぐら通信』  和平復興関連No10 



 2003-05-16
インドの出方6月の平和会議に向けて

 6月9日、10日の両日東京で開かれる「ドナー国」会議にインドが加わるかどうかは今だ確定していない。LTTEが東京での会議に参加するかどうかでインドの会議参加が決定されるが、複雑な様相がそこに見えている。
 LTTEの会議参加は重要な課題だが、インドはLTTEが参加をするならば会議に加わらない可能性がある。しかし、LTTEの会議不参加は会議の開催そのものを無意味とすることになる。

 LTTEの会議参加に関しては次のように見られている。
 @LTTEは最終的には6月の東京会議に参加するだろう。日本の特使明石康氏は最近LTTEの指導者ウェッルピライ・プラバカラン氏と一対一の会議を行っている。
 Aスリランカ政府筋は、LTTEが数百万ドルの戦後復興資金の確保の為に東京会議に参加することは明白だとしている。

 インドに関してはLTTEが会議に参加するならば不参加の意向を示すだろうと見られている。これまでノルウェーで開かれた和平会議にはインドも使節を送っていたが東京会議では状況が変化している。
 LTTEを参加させなかったワシントンでの催しは単に”セミナー”でしかなかった。インドはこれまでスリランカ和平に積極的な働きをしてこなかったが、その存在が重要な役割を持つ事は和平の関係国には認識されている。
The Island  15/05/2003

*南アジア担当の米国務省次官補クリスティーナ・ロッカは「スリランカの現状はアメリカ政府を憂慮させているが、それはあくまでスリランカの国内問題でありアメリカはその事に関与しない」とプレス・リリースした。また、LTTEが東京会議に参加しないという事は憂慮すべき事だが、この事に関してはLTTEに何ら働きかけをしていないとも述べた。

(LTTEに関してはスリランカ国内に新たな問題を抱えており、最近はタイから武器をスリランカへ持ち出そうとしたLTTEメンバーが拘束されもした)


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