top page  索引index  シンハラ語 スリランカ自由自在  mail to かしゃぐら通信

スリランカ料理『トモカ』のレシピー    かしゃぐら通信
ルヌ・ミリス







ルヌ・ミリス
●どんな料理?
ポル・サンボールと同じで、これも定番の朝の一品。ピリリと辛く,一口頬張ればどんな眠気まなこもスッキリと覚める。酸味が効いているのだけど,これはデヒという果実,日本の酢橘(すだち)のような上品な酸味を持った果実の絞り汁を加えているから。
 ルヌ・ミリスはご飯に混ぜ合わせて食べるよりは、キリ・バトという餅のような赤飯のような主食につけて食べるほうが多い。キリ・バトは別のページをご覧いただくとして、とにかくこの一品は酒飲みの人の朝の食事には絶対に欠かせないかもしれない。二日酔いの朝にこれを食べるとすっきり目が覚める。身体も頭も一瞬でリフレッシュ。
 写真のやや赤っぽい部分がタマネギ。日本で言う赤タマネギなのだけど、日本のものよりずうっと小ぶりで,味はと言えばかなり濃厚だ。スリランカの赤タマネギはラトゥ・ルーヌーと言うのだけど,これを口にした人は日本で食べるタマネギが「成分無調整牛乳」のように”水割り”になっていることを思い知らされます。

材料
 ニンニクの一片のような赤タマネギ、これがメイン。青唐辛子、前回お話したコッチという種類。飛びきりの辛さ。塩,少々。隠し味にかつお節(荒節をハンマーなどで叩いて細かくしたものがいい。日本式に削ったやつはここでは不可。口当たりが悪くなる) 適量、 ゆずの汁(なければレモン汁。デヒの代用)適量。
*注  適量というのは,文字通り「適量」。作りながら味を見ることが肝心で
す。
調理手順
@タマネギを微塵に切る。青唐辛子を小口に小さく切る。
Aこれををボールに入れて、かつお節、レモン汁,塩を加えて、味を見る。肝心なのは塩加減。塩辛いのは料理ではありませんから、充分に気をつけて。
B混ぜ合わす。どう言うわけか,さっと混ぜ合わせて食卓に出してくる家や,混ぜ合わせた材料をミキサーに掛けてどろどろにしたやつをルヌ・ミリスと称してテーブルに持ってくる輩もあるけど,それは決してルヌ・ミリスではありません。混ぜ合わせた材料はミリス・ガラという臼で磨り潰す。赤タマネギの繊維細胞を押しつぶすのです。こうして調理したやつだけがルヌ・ミルスというブランドになれる。ここでも前回のポル・サンボールのような手抜きが横行するようになったと言うことなのですけど,手抜きに出会ったら文句を言おう。

食べ方
 ご飯、キリ・バトにルヌ・ミリスを塗って,右手の指でようく混ぜ込んで食べます