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トップページ> 音楽> ライブ> Fuji Rock Festival 2002 (2002.07.28)
at Naeba Ski Resort, Niigata / 2002.07.28:最終日
夏休み真っ只中、K2です。
暑中お見舞い申し上げます。おいっす。

「暑いときに熱いものを食うと、暑くなくなる!」
なんていう言い伝え(?)をよく耳にしますね。
本当っすかね、あれは?
ウソくさいですけどね。
えぇ、今年はそれを実体験するため、
遠路はるばる、新潟県にある一大リゾート地!
苗場スキー場で開催される
第5回フジロックフェスティバル2002へおじゃますることにしました。

[ フジロックフェスティバル'02 ]
場所 : 苗場スキー場
開催日時 : 2002.07.26〜2002.07.28までの3日間
料金 : 14,500円(一日券・プラス駐車場代2000円)
特徴 : 野外ステージ
  海外・国内のたくさんのアーティストが参加
  今年で5回目の開催

クソ暑いなか、熱いミュージシャンと、
熱い観客3万人と、熱い経験をするのだ!
では、短くて長い1日半の体験記をお楽しみください。
24:30、出発。
いやぁ、もう十分疲れてた(プラス……公にできない理由あり)
はずだったんだけど、
やっぱりテンションが上がっていたんでしょうか。
それほど眠くもなく、4時間ほどのドライブは順調に。
今日一日の運命を共にするのは、会社の同僚お二方。
タシロくんとマツモトさん。
半ば強引にお誘いしましたが、よろしゅうお願いします。

6:00、会場に到着。
「到着」はしたものの、それはスキー場の入り口に着いただけで、
会場への入場門は、そのまたはるか遠くにあるんだって!
(徒歩15分ぐらい?)
しか〜も!
クルマの中に財布を(あとで気づいたらほかにも)
忘れてきたのに気づき、取りに戻ることに…。
朝っぱらから、すでにボケてましたねぇ。
8:30、予定よりも早く開場。
ムリして早く並んだ甲斐がありました。
タシロくんが入場者の先頭を切って走った結果、
小高くなった丘のような場所の、しかも木陰(!)という、
見渡した中で最高のロケーションに陣地を確保。

↑天気最高!まだ誰もいないGreen Stage前。

ここで会場の説明を少し。
会場は「苗場スキー場」なんですけれども、
わたくしも行ってみてわかったんですけれども、正確には
「苗場スキー場横の広大な森」って感じでした。
その森の中にいくつかのステージがありまして。
Green Stage
White Stage
Field of Heaven
Red Marquee

っていう名前です。上から順番に収容人数が多いのね。
Green Stageが3万人ほどでしょうか。
人、人、人。とにかく人だらけでした。

↑ご同行のお二方。

K2のお目当てアーティストは、
18:10からのDoves(Red Marquee)と
21:30からのRed Hot Chili Peppers(Green Stage)。
要するに、夜までは時間つぶしなんですね、これが。

11:00のライブ開始までお昼寝タイム。
よだれを垂らしながらのお昼寝を終え、本を読んだり、
始まる前のBGM(Tears for Fears、The Black Crowes、Neil Young。
この(良い意味での)選曲は一体なんだ!)を聴きながら待つ。

11:00、予定通りライブスタート。
ステージに登場したのは、ゆらゆら帝国。
初めて聴きました。3人組なんだけど、
ヴォーカル/ギターの人:鬼太郎、
ベースの人:いったんもめん
ドラムの人:ぬりかべ
と名づけてしまいたくなるほど、個性的な方々。
隣りに座っていたご家族(父、母、赤ちゃん)が、
おそらくゆらゆら帝国の大ファンのようで、
お母さんが、とにかく狂ったように叫んでいらっしゃいました。
「かっこいい!かっこいい!」って。
でも、ヴォーカルの人は鬼太郎ですよ!?
で、お母さんの熱狂が息子に通じてるんでしょう、
赤ちゃんまでもが踊り狂ってたんです!
おそるべし、ゆらゆら帝国。

↑ノリの良すぎるお子様。
12:30、2番目のバンドは、Queens of the Stone Age。
初めて聴きました。一言で言うと、ヘヴィ・ロックかな?
このバンドの(K2の)最大のお目当ては、
ドラムをデイブ・グロール(Foo Fighters)が
叩くってこと。
いやぁ、すごかったねぇ。
キレが違うとでも言いましょうか。
臨時で参加してるはずのバンドなのに、
中心にドカッと座ってるような雰囲気でした。
以上。
暑さ最高潮。
Tシャツを脱ぎ捨て、この豊満な肉体を
3万人の目の前にさらけだす時がやってまいりました。
暑かったんだもん、ごめんなさい。
BGMにR.E.M『Monster』を聴きつつ、
ハダカで寝ころがりながら、演奏が始まるまでの30分間は読書。
幸せ。

↑汗だくでピチピチの女性と、上半身裸の男性。暑いのです。

14:00、Field of Heavenで同時刻に行われる元ちとせと、
どっちにしようかと最後まで頭を悩ませたけど、
結局、Green StageのThe High-Lowsを見る。
タシロくんとマツモトさんは、元ちとせへ。
K2はお留守番です。

演奏が始まる10分ほど前から、ステージ前方の観客から一斉に
「ゴー、ハイロウズ、ゴー!」のかけ声が!
丘の上のオレも興奮してきて、前へ行きてぇ!という衝動に駆られる。
が、オレはみんなの荷物を守らなければいけない「お留守番」の身。
ガマン、ガマン。

ザ・ハイロウズの面々、登場。
ヒロトの様子が…、明らかにハイテンション。
1曲目が始まってもいないのに踊ってるんだもん。
今日は楽しくなりそう。
かなり意外な"ママミルク"、"罪と罰"に続いて、新曲を3連発。
"おれはアメリカ人(K2命名)"のとき、
イントロにブルース・スプリングスティーンの
"Born in the USA"が演奏されて、ちょっとご愛嬌だったけど、
彼らの社会派的なところも見え隠れしますね。
「世界の警察官」って、一体なに?あ??と思います。
特にヒロトの歌詞は、とっても鋭いんです!

ここでヒロトが丁寧な口調で語り始めました。

オレはロックンロールが大好きです。
この世の中で、オレほどロックンロールが好きなやつは
いないんじゃないかと思います。
でも昨日この会場に来て、いろんなステージを見てたら
ロックンロールが好きな人が何万人もいるってことがわかりました。

死ぬまでロックンロールしようぜ。

死んじゃったら、終わりかな?

死んでたまるか!


このまま どこか遠く 連れってって くれないか
キミは キミこそは 日曜日よりの使者


"日曜日よりの使者"が始まると、涙があふれてきました。
なんでだろ?
周りの人が見てたら恥ずかしいんだけど、ボロボロ涙が…。
大声で、泣きながら歌いました。
こんな思いは初めて。

その後、これ以上考えられないサイコーの3曲の怒涛の演奏で終了。
"俺軍 暁の出撃"の中盤、ヒロトはいきなりズボンを脱ぎだし、
テレビで放映できないモノを放出!
(WOWOWで放送されるので、カメラが回ってるんですね。)
遠くから「アァァァ!」と叫んじゃったけど、
よく見ると、明らかに「黒」の部分が大きすぎる。
あぁ、あのモノの上に黒い靴下でも着けてるんだろうなぁ。
今日のトリは、その「靴下」で有名なレッチリだしね。
と、納得。ウンウン。
ほんとかどうかは、WOWOWで確かめてみてください。
オレは見ることができないので。

↑赤丸がズボンを下ろしたヒロト。

そんなこんなで、あまりの興奮に、演奏終了後もしばらく放心状態。
あぁ、ひとりで見ててよかった。
あの醜態は見せられないね。
でも、ひとりじゃなければ、ステージ前に走ってただろうしなぁ。
あ、でも、ステージ前に行ってたら、興奮しすぎで
「何かを感じてる」ヒマなんてなかっただろうし、
今日は丘の上で見ててよかったのかも。
ステージ前のお客さんの一体感は、今日の中で一番!
すべてがすばらしかった!

このThe High-Lowsというバンド、
CDでアルバムなんかを聴いてると
「これが日本一のロックンロールバンドだ!」
と思ったりすることはないんです。
アルバムとしては、まとまりがなかったりピントがぼけてたりする。
でも、ライブになると、もう完全に
「日本一のロックンロールバンド」です!
こればかりはどうしようもない事実。
ヒロトが死なない限り、
K2も彼らのライブを見続けられればいいなぁと思います。

死んでたまるかぁぁぁぁ!
01. ママミルク
02. 罪と罰
03. 特権 [new song]
04. Too Late To Die
05. オレはアメリカ人
06. 日曜日よりの使者
07. 俺軍 暁の出撃
08. 相談天国
09. ミサイルマン
※新曲の題名は、ketsuが仮につけたものです。
精神的に燃え尽きてしまったK2、寝てしまいました。
The High-Lowsの次にGreen Stageで演奏していた
超絶ギタリストCharの爆音の中、気持ちよく寝ちゃった。

演奏も少し聴きましたけど、
ああいう音楽で「ココロが揺り動かされる」ってことは
今のオレにはないですね。
(The High-Lowsを聴いた後だから余計にそう感じたのかも。)
テクニックだけの音楽なんてつまんない。
音楽には、もっとほかのすばらしさがあります(断言)!

↑雨降り一歩手前まで天気が悪くなりました。
早めの晩ご飯(昼も夜もカレー)を食べ、
ビールを飲んで勢いをつけたところで、
今日最大のお目当てであるDovesに臨む。
会場であるRed Marqueeは屋根付きで、
ちょっとしたライブハウスのような趣。
早めに乗り込んだせいか、人数も少なく、
楽々と前から3列目あたりに陣取ることができた。

18:10、ライブスタート。
JezとAndyのWilliams兄弟とJimi GoodwinからなるDoves。
キーボード奏者を含めた4人で登場。
CDでは、繊細さと激しさの間を飛んでるような雰囲気を
生み出してるんだけど、
この日のDovesは、どちらかというと激しさが勝ってる感じで、
Jezのギターが少々暴走気味に思えた。
でもねぇ、前半戦はすごかった!
ハイロウズでおとなしくしていた分を取り返すかのように、
ジャンプ、ジャンプ!
盛り上がってしまいました。
(WOWOWでオレの姿を見つけたら、笑ってやってください。)

↑跳ねながら撮ったので、ピンぼけです。

後半に入ると、どうもステージ上の音響に問題が発生したらしく、
バンドの思う通りの演奏にならなかった様子。
(ヴォーカルのJimi、少々キレ気味…。)
もっと状況が良ければ、すっばらしいものが聴けただろうに。
それでも、ラストは、フツーのロックバンドでは絶対に聴けない
バツグンのテクノmeetsロックなビートを満喫することができましたわよ!

もっともっと聴きたかったなぁ。
でも、スピーカーの真ん前で聞いてたおかげで、耳が遠い。
一日経った今でも、耳が遠いのです…。
01. Pounding
02. There Goes The Fear
03. Sea Song
04. Words
05. N.Y.
06. Satellites
07. Catch The Sun
08. Cedar Room
09. Here It Comes
10. Spaceface
19:00ごろ。
精神的にも体力的にも、このころすでに限界。
そのころGreen Stageでは、Jane's Addictionの演奏が始まってた。
でも、あんまり興味もなかったし、
とにかく疲れてて、そのままバッタリご就寝。

ウトウトしながらペリー・ファレルの歌声を聴いてたら、
なぜかBlind Melonのことを思い出した。
声の感じが似てただけなんだけど、
「あぁ、このステージ上にBlind Melonがいたら、
 どれだけ楽しかっただろうなぁ。」
って思った。

それだけなんだけど、あぁ、Blind Melonを生で聴いてみたかった…。
疲れが抜けきらないまま、21:30。
フェスティバルの大トリ、Red Hot Chili Peppersが登場。
K2自身は、もうすでに気力なし状態だったが、
周りは「そんなこと言ってられねぇ!」的な盛り上がり。
少々殺気を感じた。

ほかの人たちが何を期待して聴いてたのかはわからないけど、
K2はファンクのノリよりもロックの心地良い一体感を味わいたかった。
("Give It Away"は別として)
で、その期待には十分応えてくれていました。
バンド自身も「ジョンがいないレッチリなんてあり得ない!」
と思ってるんでしょうね。
ジョン脱退中に作った『One Hot Minutes』から
一曲も演奏されなかったことからもわかりました。
("Coffee Shop"とか"Airplane"は聴いてみたかったけど)

特に後半、13曲目あたりからは悲壮感すらあふれてて
「こいつら、マジだな…」なんて、
トンチンカンなことを感じてしまいました。
彼らも相当波乱万丈な人生を送ってると思うので、
そういうことを音楽にぶつけられる、表現できるようになった、
というのは、すばらしいことだと思うんです。
01. By The Way
02. Scar Tissue
03. Get On Top
04. Universal Speaking
05. Otherside
06. The Zepher Song
07. Can't Stop
08. Parallel Universe
09. Don't Forget Me
10. Porcelain
11. Both Side Now (John Fleusciante solo)
12. Throw Away Your Television
13. I Could Have Lied
14. Venice Queen
15. Californication
16. (with George Clinton)
17. Give It Away
[ Encore ]
18. Under The Bridge
19. Me & My Friends
レッチリ終了が23:30ごろ。
すぐに帰り仕度を始め、駐車場には24:00ごろ到着。
(時間は定かではありません。)
もうフラフラ。

しばらく運転していたものの、も〜う限界!
高速道路の途中で(どこだったかも憶えてない…)
運転を代わってもらい、そのまま後部座席に倒れこんだ。

トントンとカラダをたたかれて起きた。
「ここ、どこ?」
アパート横の駐車場だった。

うそぉ。イヤ〜ン。
もう着いちゃったの!?
まったく記憶なし。
4:30帰宅。
感謝、感謝。
このフェスティバルは3日間ぶっ通しで行われるんだけど、
3日間フルに楽しもうと思うと、相当の体力が必要だね。
暑さで消耗されてしまったところが大きいと思われます。
普段何の運動もしてないわたくしは、
一組のアーティストの1時間のライブに
参加しただけで体力の大半を使い果たしてしまったもん。

ムリをしてはいけません、と
頭の中ではしっかりと理解してたんだけど、
それを上回る体力の衰えを感じてしまいました。

それと日焼けね!
痛いのなんの。
日焼け止め、もっとちゃんと塗っておけばよかったぁ。

そして肝心のライブですが、
思わぬところで感情の揺さぶりを感じてしまいました。
ありがとう、ハイロウズ
思えば、オレがなぜ音楽が好きなのか?というと、
「感情を揺さぶってくれる」からなんだなぁ。
いくらギターがバリバリに炸裂してても、
いくらすげぇ美人が美声を発していても、
ココロがグラグラこない音楽を好きになることなんて
できませんよね。
これは、理屈ではなく、精神的・感覚的な問題なんです。

音楽はココロで感じて欲しいなぁ。
いま流行ってる、売れ線の、薄っぺらな、売れればいいや、
みたいな音楽も好きなのならそれでもいいけど、
いい音楽はいろんなところにあります!

自分の耳を自分の手で塞いだりしないで、
いろんなものを聴いて感じることができるといいね。

最後に。
このようなすごく大勢の人数が集まるところでは、
それなりの規律が必要になります。
「規律」というと堅苦しいけど、
要するに「お互いを思いやる」ってことでしょうか。
このフェスティバルでは
「自分の責任を守ってくれれば、あとはキミの自由だよ」
という精神が謳われています。
でも、3万人も集まれば、そんな精神もわからない人がいます。
いました。

他人の敷き物を平気で土足で踏んでいく人。
他人の上を平気でまたいでいく人。
他人の足を踏んでも謝りもしない人。
人の視界を平気でさえぎる人。

「自由」と「自分本意」は違うよねぇ。
説教臭くなってしまいましたが…。

結局は、この日一日、とても満足でした!大満足!
でも、また来るかどうかは…?
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