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トップページ> お友達トップ> バックパックとともに旅するオトコ> 2002.10.08
2002.10.08
ジョグジャカルタ
この日記を読んでいただいている皆さん、
実はバリ島はインドネシアという国の
単なる一つの島にすぎない
ということを知っていましたか?
そして、インドネシアの首都はジャカルタ、
今回僕が目指した街は、ジョグジャカルタ…

ということで、このおもしろい名前の街は、
ジャカルタの東約500キロの所にある。

まず、朝、バリ島から飛行機でジャカルタへ飛んだ。
2時間にも満たない飛行時間だったけど、
これがまたすごかった。
なにがすごいって、当たり前のことなんだけど、
この飛行機はインドネシア国内線である。
まわりは(たぶん)インドネシア人、
機内放送もインドネシア語であれば、
話し掛けてくるフライトアテンダンスの言葉もインドネシア語である。
唯一僕が理解できた言葉は、
近くに座っていた子供の泣き声くらいだった。

ジャカルタに午後2時に着いて、
その日のうちにジョグジャカルタへ向かう列車に乗る。
列車に乗るのは、オーストラリアで乗った
インディアン・パシフィック号以来だ。
やっぱ旅は列車に限るよなぁ…と考えながら
僕は切符を買った。何と今回はビジネスクラスである!
これでしめて400円の夜行列車なのである。
これは本当にお得だなぁと考えながらホームへと向かう。
だけど、この考えがまもなく大逆転を起こそうとは、
この時は知る由もなかった。

向かったホームには人が大勢いた。
大きな荷物を抱えた僕なんか、とにかく邪魔扱いだ。
というのも、このホームは
地元の人が使うローカル電車も兼ねているからだ。
すると、電車が向こうからスーッと入ってきた。
なんとドアを開けたまま走っているらしい。
そして、その開いたままのドアの縁に座ったまま
乗っている人もいる。
更に驚いたことに、電車の屋根に寝そべりながら
乗っている人もいるではないかっ!
たしかにこのクソ暑いインドネシアでは、
ある意味その座席?は特等席かもしれない。
そんな電車を何台か見送ったけど、
いっこうにホームの人達は減らない。
それどころか、だんだん増えているような気がする。
なんかイヤな予感がして来たその時、
やっと自分の乗る列車が入ってきた。

この列車がまた、目を疑うようなボロさである。
化石を通り越して、博物館にでも贈呈したいような車両だ。
でも、僕はビジネスクラスなんだ!と言う信念のもと、
指定されている車両ナンバー9へ向かう。
だけど、車両ナンバーという物は、どうやら存在しないらしい。
アッチダ!コッチダ!といわれ、もみくしゃにされながら
やっと自分の乗るべき車両を見つけ中に入る。
するともうそこは、肥だめみたいな状態だった。
入ってすぐ右側にあったトイレはごみ置き場と化し、
通路はといえば物売りと乗客で渋滞し、
空気は汗とたばこの煙と物売り達の呪文で満たされていた。

でも僕はビジネスクラスなんだという心の叫びもむなしく、
これがビジネスクラスの現実と受け止めたのだった。
そして、このビニール張りでリクライニングも無いベンチシートで
よる8時発、9時間の夜行列車の旅はスタートしたのだった。
ジョグジャカルタ到着は、明日の朝5時の予定だ。
posted on 2002.10.26
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