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トップページ> お友達トップ> バックパックとともに旅するオトコ> 2002.09.30
2002.09.30
バリ島(1)
パースから、とうとう僕はオーストラリアに別れを告げ、
我が人生2番目の外国、インドネシアはバリ島へ旅立った。

パースからは飛行機でざっと3時間、わりと近い国である。
ガルーダ・インドネシア航空の機内は外国人ばかりだ。
まぁ、飛行機の持ち主とでもいうか
インドネシア人達から見れば、まったく僕も外国人なわけだが…
それにしても、機内放送のインドネシア語、
何とかなんないかなぁ…

僕は最初、バリ島のイメージについて、
それはそれは一大リゾート地で、
日本でいえば沖縄、遊園地でいえば東京ディズニーランド、
そして豪華リゾートホテルが乱立し、
目の前には白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる
夢の島みたいなところと思っていた。

しかし、あくまでも僕の中では、
それは大きな間違いであったことに気づいた。

バリ島の中心地「クタ」というところは、
日本でいえば下町を早送りして見ている感じ。
遊園地でいえば浅草花やしき、
木造の今にも壊れそうな建物が乱立し、
島の北部「ロビナ」という街に関していえば
目の前には黒い砂浜が広がり、
現地の人たちが水浴びに使うダークグリーンの海が広がっていた。
よくこんなところに好きで新婚旅行に来るものだと、
ひがみ半分で思ったりもしてしまう。
まぁ、バリ島の名誉のためにも言っておくけど、
ハネムーナーが泊まるようなホテル街と、
僕ら貧乏旅行者が泊まるような安宿街とは、
まったく異なる場所に存在するのだが…

しかし、街歩きに関しては
彼らも僕らも同じところを歩くわけで、
現地の人間(バリ人という)は、よく日本語で僕らに話しかけてくる。
単に暇なのか、話好きなのか、
もうそれは10メートル歩くごとに発生するのである。
内容はどいつも同じで、大体こんな感じだ。

「コンバンワ」
「こんちわ」(今は昼である)
「ニホンハ、ドコォ?」
「東京」
「オオサカ、ナゴヤ、チバ、シッテルヨォ」
「それはよかった」
「アジノモト、ドラエモン」
「あっそ」
「ナマエハァ?ワタシ、ワヤン」
「またか」(長男は、みんな「ワヤン」らしい)
「ドコイクゥ?」
「ジャラン・ジャラン」(散歩するというバリ語)
「タクシー?タクシー?」
「いらない」
「ワタシノ ミセ、アソコ。ミルダケ ミルダケ」
「遠慮しとく」
「ヤスイョ ヤスイョ」
「そういう問題じゃない」
そうして振り切ろうとしようものなら
「キカヌハ イッショウノ ハジネェ」
まったくよくそんな日本語知ってるものかと感心したりもする。

またある時歩いてたりすると、
「アァ〜、オチタヨォ」
「え?」(とりあえず振り返る)
「アシアトォ…エヘヘェ」

まったく日本語だけで事足りる国である。

ところで、今入った情報によると、
バリ島でテロ事件があったらしく、
200人近くの旅行者が死亡したとのこと。
いま、これを書いているのはバリではないんだけど、
わずか1週間前までそこに居たわけで、
ちょっと背筋が寒くなった。
今は、世界中どこにいても危険ですね。
あぁ〜、再び無事に日本の地を踏めるのかなぁ〜…?
posted on 2002.10.14
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