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この本の存在を知ったのも、朝日新聞から。 (『絵描きの植田さん』に続いて2度目) そして、今回もドンピシャ!!大当たり!!! 矢部さん、ありがとー♪
なんなんだ、この読み終わったあとの爽快感は!? 決して「感動作」ではないし スケールの大きなお話でもないんだけど、 とにかく文章の構成力がすごいんだと思う。
読みながら"お〜い、この話はどこまで行くんだ?"と 一瞬心配になるんだけど、気づいてみると最後には 微動だにしない見事な着地を見せているのですよ、 この本は!
そして、その見事な着地は いつの間にか主人公になっている感のある 「陣内さん」というキャラクターの素晴らしさが もたらしてるんでしょうね。 前に読んだ『イン・ザ・プール』の主人公 伊良部医師に似たヒネくれ者(だけどニクめない)なんですが、 随所に名セリフを吐くんですよ。 「ほんとによくぞ言ってくれた!」的な 人としての真理をズバリと チャランポランな人間の口から聞くことほど 新鮮さを感じることってありませんよね!?
そこが、またなんとも痛快きわまりないの。
なんか、金城一紀作品(特に『レヴォリューションNo.3』)に 通じるものがあります。 二人とも(オレとも)同世代だからかもしれませんが、 (金城さん:1968年生まれ、伊坂さん:1971年生まれ) とっても共感できるんだわ、これが!
激しくオススメしちゃいます。 まちがいなく傑作! |
posted on 2004.07.04 |
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