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新作映画で英語学習
『ジュリエットからの手紙』(Letters to Juliet)
お薦め度 ★★★★★
過去の新作映画 『ガリバー旅行記』 『トゥーリスト』 『塔の上のラプンツェル』 『ウォール・ストリート』 |
『ニューヨーカー』誌に勤めるライター志望のソフィーはシェフのフィアンセ、ビクターと婚前旅行でイタリアのヴェローナに行く。だが、仕事一筋の彼は間もなく開店するレストランのための食材探しに没頭する。ホテルに置き去りにされた彼女は独りで町を散策し、ふと訪れた「ジュリエットの家」で一通の古い手紙を見つける。それは1950年代にある女性から送られたもので、駆け落ちまで約束した男性と、その恋愛に反対する両親の狭間で悩む内容だった。ジュリエットの秘書たちの勧めでその手紙に返事を書いたところ、ほどなくイギリスからハンサムな孫チャーリーを伴って一人の老婦人クレアがやって来る。彼女は生き別れとなったかつての恋人ロレンツォをいまでも捜しているという。ソフィーはライターのキャリアに役立つかも知れないと思い、3人でその男性を探し始める。だが、50年は余りにも長い歳月だった。必死の捜索もむなしくただ時間だけが容赦なく過ぎていく。諦めて帰路についていたとき、クレアがブドウ畑で若き日のロレンツォそっくりの青年を目にし、叫んだ。「車を止めて」。彼は彼女が探し求めていた運命の人の孫だった…. その後ニューヨークへ戻ったソフィーは不幸だった。彼女はチャーリーに心奪われてしまっていたのだ。チャーリーのことが忘れられず、ビクターと別れた彼女は、チャーリーとの再会を期待しながら、クレアとロレンツォの結婚式に参列するため再びヴェローナにやってくる。しかし、そのチャーリーが女性同伴で来ていることに激しいショックを受けた彼女は、その場から一目散に逃げ出した….. 以下はその最後の場面、まさに映画の標題に相応しい愛の表現のオンパレードだ。イギリス英語とアメリカ英語だけでなく、イタリア語なまりの英語というおまけ付きのこの映画は超お勧めの英語学習教材とも言えるだろう。 (青色の語句には注釈が付いています) |
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Ext. Garden ? Day Charlie runs looking for Sophie. |
屋外−庭−昼 チャーリーは走ってソフィーを探す。 |
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Charlie: | Sophie? Sophie?Sophie? | チャーリー: | ソフィー?ソフィー?ソフィー? | |||
He finds her standing on a balcony. |
彼はバルコニーに立っている彼女を見つける。 | |||||
Charlie: | Of course! A balcony. | チャーリー: | もちろん!バルコニーだ。 | |||
Sophie: | Well. | ソフィー: | それで。 | |||
Charlie: | What are you doing up there? | チャーリー: | そんなところで何してるんだ? | |||
Sophie: | I’m gonna go. | ソフィー: | 私、帰るわ。 | |||
Charlie: | Why? | チャーリー: | どうして? | |||
Sophie: | Because this is really painful.I, I should have realized sooner, but I didnt, or I guess maybe I couldn’t, but, uh, but Victor and I aren’t together anymore. And I guess I came back hoping that… |
ソフィー: | だって、これって本当に辛いんだもの。私、私、もっと早く気づくべきだったわ、でも気づかなかった、というか、多分、気づけなかったんだと思う。だけど、えっと、ヴィクターと私、もう一緒じゃないの。だから、私、帰ってきたんだと思うわ、期待しながら… | |||
Charlie: | Wait, wait. You are not engaged? | チャーリー: | 待って、待ってくれ。君、婚約してないの? | |||
Sophie: | No. But it’s too late. It’s clearly too late. And it really doesn’t matter anymore, because, honestly, I love you. I can’t believe I just said that. But I do, I love you. It doesn’t…I mean, it shouldn’t matter to you, because you’re here with Patricia. | ソフィー: | ええ、でももう遅すぎるわね。明らかに手遅れよね。だけど、そんなこと、もう、ほんと、関係ないわ。正直言って、私、あなたのことを愛してるの。信じられない、それ言っちゃった。でも、そうなの、愛してるんだもの。そんなことどうでも…..つまり、そんなこと、あなたにとってはどうでもいいことよね。だってあなたはパトリシャと一緒にここへ来てるんですもの。 | |||
Charlie: | Patricia? | チャーリー: | パトリシャ? | |||
Sophie: | And you should be back with her right now. | ソフィー: | それに、今すぐ彼女のところへ戻ってあげなくちゃ。 | |||
Charlie: | Patricia is my cousin. She’s my cousin. | チャーリー: | パトリシャは僕のいとこだ。彼女は僕のいとこだよ。 | |||
Sophie: | How is that legal? | ソフィー: | それって合法なの? | |||
Charlie: | No…ah, Sophie…no. Oh, no, no, no. Let me explain! Sophie, I’m so stupid. There’s two Patricias. There’s my cousin, who’s here, and the one that I’ve completely forgotten about. More importantly, there’s only one Sophie. Now would you please come down? | チャーリー: | いや…おい、ソフィー… ちがう。ねえ、違う、違う、違うんだよ。説明させてくれ!ソフィー、僕ってほんとマヌケだな。パトリシャは二人いるのさ。ここに来ている僕のいとこと、僕が完全に忘れてしまった人とさ。もっと重要なのは、ソフィーは一人だけってこと。だから、頼むから下りてきてくれないか? |
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He tries to climb up to the balcony. | 彼はバルコニーへ登ろうとする。 | |||||
Sophie: | Wait, Charlie. Charlie, stop. What are you doing? Charlie, what are you doing? | ソフィー: | 待って、チャーリー。チャーリー、やめて。何してるの?チャーリー、何してるのよ? | |||
Charlie: | Listen to me. Listen to me very, very carefully. I live in London, a gorgeous vibrant historic city that I happen to love living in. You live in New York, which is highly overrated. | チャーリー: | 僕の言うことを聞いてくれ。よく、しっかりと聞くんだ。僕はロンドンに住んでいる、素晴らしい、活気に溢れた、歴史のある、たまたま住むのが大好きな町にね。君が住んでいるのは、過大評価されているニューヨークだ。 | |||
Sophie: | Pardon me? | ソフィー: | 何ですって? | |||
Charlie: | (exclaims) But since the Atlantic Ocean is a bit wide to cross every day, swimming, boating or flying, I suggest we flip for it. | チャーリー: | (大きな声で言う)でも、大西洋は、泳ぐにしろ、船にしろ、あるいは飛行機にしろ、毎日渡るには少し広すぎるから、コインをはじいてそれを決めよう。 | |||
Sophie: | What are you saying? | ソフィー: | 何のことを言ってるの? | |||
Charlie: | And if those terms are unacceptable, leaving London will be a pleasure, as long as you’re waiting for me on the other side. Because the truth is, Sophie, I am madly, deeply, truly, passionately in love with you. | チャーリー: | で、もしそうした条件が受け入れ難ければ、ロンドンを離れるのも一興だ。君が向こう側で僕を待っていてくれさえすれば。というのも、実のところ、ソフィー、僕は狂おしいほど、こよなく、本当に、熱烈に君に恋をしいるんだ。 | |||
Sophie: | You are? | ソフィー: | ほんとうに? | |||
Charlie: | I am. | チャーリー: | そう。 | |||
Sophie: | Are you gonna kiss me? | ソフィー: | 私にキスする? | |||
Charlie: | Yeah. | チャーリー: | うん。 | |||
He falls to the ground. | 彼は地面に落ちる。 | |||||
Sophie: | (gasps) Oh, my God! Charlie! | ソフィー: | (荒々しく)キャー、大変!チャーリー! | |||
She runs down in a hurry. | 彼女は急いで走って下りる。 | |||||
Charlie: | (chuckling) I can’t believe I just did that. | チャーリー: | (クスクス笑いながら)信じられない、この僕があんなへまをしたなんて。 | |||
She runs to him lying on the ground. | 彼女は地面に倒れている彼のもとへ走る。 | |||||
Sophie: | Hi. Are you okay? | ソフィー: | ハーイ。大丈夫? | |||
Charlie: | Please tell me no one saw that. | チャーリー: | さっきの誰も見てなかったよね。 | |||
Sophie: | Nobody saw it. | ソフィー: | 誰も見てなかったわ。 | |||
Charlie: | Good. That’s good. | チャーリー: | よかった。それはよかった。 | |||
Sophie: | Can you move? | ソフィー: | 動ける? | |||
Charlie: | Only my lips. | チャーリー: | 唇だけがね。 | |||
They kiss. | 彼らはキスする。 | |||||
語句解説 |
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* well で、それで ⇒ここでは期待、催促などの意を表して使われたもので、「それで、言いたいことは何」「それで、どういうこと」といった意味合い。 * should have realized ⇒「should have +過去分詞」でしばしば果たされなかった過去の義務とか過去の行為に対する非難を表し、「〜すべきであった、〜すべきだったのにしなかった」を意味する。 * aren’t together 一緒にいない、別れている * doesn’t matter 構わない、どでもいい ⇒matterは「重要である」の意で、この意味の場合は主に疑問文、否定文で用いられる。 * should be back with…. 〜のことろへ戻るべきである ⇒ここでのwithは I’m going to stay with my friend. (友人の家に滞在します)のように「〜のところへ」を意味する前置詞。 * vibrant 活気のある、活力などで鼓動する * happen to … たまたま〜する、偶然〜である ex. I happen to know her. (私はたまたま彼女を知っている) * overrated 過大評価された * Pardon me? 失礼ですが、何ですって ⇒相手の言葉が聞き取れなかったとか、意味が分からなかった際に「もう一度言ってください」の意味で聞き返すときの決まり文句。I beg your pardon?、Beg your pardon?、Beg pardon?、Pardon?ともする。 * I suggest 〜を提案する、〜はどうだろう、〜しよう * flip for it コインを投げてそれを決める ⇒ここでのflipは何かを決めるためにコインを指ではじくこと。なお、itが具体的に何を表しているのか分からないため、ソフィーの次のセリフがある。 * as long as….〜する限りは、〜しさえすれば * on the other side ⇒ ここではニューヨークのこと。 * be in love with… 〜に恋している ⇒「〜に恋をする、=が好きになる」とする場合は I fell in love with her. (私は彼女に恋をした)のように fall in love with…とする。 * I just did that あんなことをやらかしたなんて ⇒ここではへまをして落下したこと |
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